チニングの最盛期に入ってきましたよね!
近年、フリーリグ以外の攻め、特に「チヌトップ攻め」の注目度が急上昇中!
以前ではチヌトップというと、一部のチヌフェチが楽しむもの!っていう雰囲気があったものの、最近は、誰もがチニングのローテパターンの1つとして捉えるようになってきました!
メガバスのチヌフェチスタッフ&テスター!4人が、自身のホームエリアで多用するチヌトップルアーとその使い方を徹底解説!
そんな中、今回はチヌトップフェチが揃うメガバスのスタッフ&フィールドスタッフの計4人に、自身のホームエリアで多用するチヌトップルアー、そしてその使い方などをガッツリ紹介してもらいました!
若杉 貴裕
東京湾チヌトップ攻略法
DOG-X QUICK WALKER SW 編
若杉 貴裕(TAKAHIRO WAKASUGI) プロフィール
Length | Weight | Type | Other.1 | 税別価格 |
87mm | 12g | FLOATING | Hook : #6x2 | 1,750 円 |
私のホーム「東京湾」で多用しているのがDOG-X QUICK WALKER SW!
基本的にはドッグウォークで使っています。
ただ、ドッグウォークとひとことでいっても、スピードやピッチ等その時反応するアクションを見つける事が重要!
その点、クイックウォーカーSWはドッグウォークさせやすくアクションが崩れにくいので超ショートピッチの細かいアクションからテーブルターンで左右への大きなスライドアクションまで自在に操作できヒットパターンを見つけやすいですね。
多摩川の場合は80cm~1.5mのオープンシャローフラットがメイン
メインフィールドの多摩川の場合は80cm~1.5mのオープンシャローフラットがメインとなります。
ホットシュリンプ、テキーラサンライズ等のマット系から始めてチェイスのみならウォーターメロン等のナチュラル系でローテがオススメです。
ローライトならアカキン、ダブルチャート等アピール系を使い分けてみてください。
スピニングタックルがオススメ!
ボートなら空海ガルフCKG-63MLS、陸っぱりなら礁楽SL-75MLS が扱いやすいですね。
基本的にオープンフラットは広く探れた方が有利な為トラブルが少なく飛距離も出しやすいスピニングタックルが良いです。
model | Length | 継数 | Closed Length | Weight | Action | Lure capa | Line capa | カーボン含有率 | 価格 |
礁楽 SL-75MLS |
7’5″ | 2本 | 117cm | 107g | REGULAR | MAX 14g | MAX 10lb. (PE 1.2) | 99% | 35,000 円 (税別) |
Cookai Gulf CKG-63MLS |
6’3″ | 2本 | 99cm | 122g | MEDIUM FAST | MAX 30g | MAX PE1.5 | 99% | 49,000 円 (税別) |
ドッグウォーク中にバイトがあったら止めて、追い食いしてこなければ再びドッグウォークでバイトを誘い、それでも追い食いしてこなければ長めのステイでルアーがしっかり縦になってからのダイブアクションで喰わせのタイミングを作ってあげると水面まで出切らない魚の捕食スイッチを入れる事が出来ます。
また、ベイトや潮位等、魚が上を向いてるタイミングを狙っていきます。
例えば、アミやハク等のマイクロベイトパターンの時は水面を意識している個体が多く水深があるオープンフラットでもトップで釣りやすいです。
福嶋 信悟
山陰エリア チヌトップ攻略法
KARASHI SW 編
「山陰エリア」で私が多用しているのはKARASHI SW!
KARASHI SWは59mmのシンキングペンシルで、タイプは「スローシンキング」と「ファストシンキング」の2タイプ。
これにより、シチュエーションに合わせ表層からボトムまで多彩にアジャストさせていくことが可能になります。
Length | Weight | Type | Hook | 価格 |
59mm | 5g / 9g | SLOW SINKING FAST SINKING |
#12 x 2pcs | 1,600 円 (税別) |
シンキングペンシルと聞くと、中層トレースをイメージしますが、基本的にトップを意識して使用しています!
2タイプあることで、流れのスピードに合わせ、河川であれば9gのファストシンキングタイプ、止水や流れの影響が少ないポイントであれば5gのスローシンキングタイプを使用しています。
立ち位置などもありますが、流れのあるポイントでスローシンキングタイプを使用すると浮き上がりすぎてしまい、ポイントから離れてしまうことが理由の一つです。
ここで、大切なのは流れに馴染ませること!
流れがあっても、スローシンキングを使うこともあるので、ポイントや見えチヌに対し、アプローチできるスピードとタイプをチョイスしています。
KARASHI SWはロッドアクションによりタイトからワイドアクションまで操作できることにより、ミスバイトが多発してしまう時など、ロッドワークで調節することができます。
アクションが難しければただ巻きもOKです。
サイズも小ぶりで、エリアを選ばず相性バッチリだと思いますので、是非参考にしていただければと思います。
見えチヌ・ボトム放置
トップだけで終わらないのがKARASHI SW!!
と言うのも、ファストシンキングを使った『ボトム放置』がなかなか良い仕事をしてくれます。
絶妙なシンキングスピード&シミーフォールで警戒心の強い見えチヌに、違和感なく口を使わせることができます。
見えチヌを狙うときのポイントとして、『食いそうなチヌを見定めること』。
一番良い状況は泥を巻き上げて砂煙が上がっている時。そんな時はスローに近付け、砂煙に紛れこませて放置、アクションは極力控えます。アタリは、明確に出ますので、反応が出ればフッキングでOK。
トップの釣りはもちろんですが、裏技的にボトムの釣りもオススメですので是非お試しを!!
クリア系、特にWEED SHRIMPがオススメ
オススメカラーは、クリア系ですが、特にWEED SHRIMP!!
GP HAKU BORAもオススメですが、山陰・中海エリアはクリアウォーターなので、出来る限り水に馴染ませ、シルエットをぼかして使用しています。
ですが、雨後などで濁りが出ている場合などは、シルエットをハッキリさせるカラーをチョイスしています。
メインロッドは、礁楽SL-75mlsのスピニング。
山陰の場合、遠投+キャストアキュラシーが必要なシチュエーションが多く、アシ際や、壁際ギリギリを狙う為にスピニングを使用しています。
リールは2500番台、ラインは0.8号、リーダーはナイロン2.5号(10lb)
Length | 継数 | Weight | Closed Length | Action | Lure capa | Line capa | カーボン含有率 | 価格 |
7’5″ | 2本 | 107g | 117cm | REGULAR | MAX 14g | MAX 10lb. (PE 1.2) | 99% | 35,000 円 (税別) |
SL-75MLSの特徴として、トップゲームだけに限らずチニングのあらゆるメソッドをこなし、幅広く使用することができるモデルとなっています。
レギューラーテーパーアクションに設計しており、ルアーにアクションを加える際、最小限のパワーで操作することができます。
魚を掛けてからは、しなかやに追従し、ロッド全体で受け止めてくれます。
とは言え、全体に「しなやか、柔らかい」と言うことではなく、シャキッとアクションさせやすく、バットセクションは年無しクラスが掛かっても、いなして浮かせてくれるトルクを発揮します。キャストからランディングまで攻めながら楽しめるオススメの1本です。
加藤 光一
東京湾奥エリア・チヌトップ攻略法
水砲 SWING HOT (スイホウ) 編
加藤 光一(KatoKoichi) プロフィール
みなさんこんにちは。東京湾奥エリアでのチヌトップを楽しんでいる加藤です。
陸っぱりにおいて、数年前からポイント開拓の主軸となってくれているのが、この水砲で、実際かなり実績のあるペンシルポッパーです。
メガバス公式水砲 SWING HOT( スイホウ)詳細ページはこちら
Length | Weight | Type | Hook | 価格 |
60mm | 7g | FLOATING | (F) #10 + (R) #8 | 1,500 円 (税別) |
チヌトップは全国的に夏が最盛期と云われていますが、表層付近の水質が悪化しやすい湾奥においては、春先から狙ってみるのがオススメです。具体的には桜の開花宣言が出るタイミングから水砲への反応が如実によくなります。
暖かく晴れた日が続き、穏やかに気温上昇と共に水温も上がってくるタイミングです。
その後、5月、6月と気温、水温があがると更にチヌトップへの反応が良くなりそうなイメージがあるのですが、実は水温上昇により表層の水質が悪くなるために、釣り場の制限の多い陸っぱりではトップで反応を得るのが正直難しくなる中でも実績が高いのが水砲です。
水砲の基本的な操作方法は主に左右への首振りです。ルアーがアクションする最小限の強さで動かすのがコツ。またチュポチュポと音が出る場合も最小の音とアクションを心掛けるとクロダイからの反応が増える印象があります。
また、高活性時は多少ラフな操作をしてもチェイスしてくるクロダイも見られますが、反応が乏しい時には柔らかいアクションを試してみてください。
アクションは止めると見切られる場合もあれば、止めて食わせの間を作る場合もあります。ただ巻きからのストップ&ゴーや流れを利用したドリフトも効果があるので状況により色々なパターンのアクションを組み合わせてみると良いです。
チヌのバイトがルアーの後方に出る場合は、ルアーの前進速度が速い場合が多いのでアクションのリズムはそのままで、ルアーの前進する速度をリールの巻き取り速度で調整するといいでしょう。
ルアーアクションのリズムと前進速度のバランスが取り難い場合は流れに対してダウンストリームにキャストしたり、テールフックのスプリットリングに手持ちのショックリーダーをヒゲとして付けて前進速度に対するブレーキとして対応する方法も試してみてください。
トップとプラッギングなどで楽しむなら礁楽SL-75MLSです。
レギュラーテーパーでメリハリのある操作から柔らかい操作まで容易に行え、特に春先のシビアなコンディションやハイシーズンにおいてのタフコン時に優しくナチュラルなルアー操作を行えるので難しいコンディションほど恩恵を感じやすいロッドだと思います。
ワームを用いたチニングとの兼用ならはベイトモデルの礁楽SL-72MLBF、スピニングモデルなら礁楽SL-72LSです。
model | Length | 継数 | Closed Length | Weight | Action | Lure capa | Line capa | カーボン含有率 | 価格 |
礁楽 SL-75MLS |
7’5″ | 2本 | 117cm | 107g | REGULAR | MAX 14g | MAX 10lb. (PE 1.2) | 99% | 35,000 円 (税別) |
礁楽 SL-72MLBF |
7’2″ | 2本 | 113cm | 125g | EX.FAST | MAX 16g | MAX 12lb. (PE 1.2) | 99% | 34,000 円 (税別) |
礁楽 SL-72LS |
7’2″ | 2本 | 113cm | 101g | FAST | MAX 10g | MAX 6lb. (PE 0.8) | 99% | 33,000 円 (税別) |
またシーバス狙いとの兼用なら空海CK-86LSもオススメです。
model | Length | 継数 | Closed Length | Weight | Action | Lure capa | Line capa | カーボン含有率 | 価格 |
Cookai CK-86LS |
8’6″ | 2本 | 134cm | 131g | MEDIUM FAST | MAX 20g | MAX PE1.2 | 99% | 55,000 円 (税別) |
使用ラインはPE0.6~1号。これは流れや風を利用したい場合は太目のラインにして、風や流れの影響を受けたくない場合、飛距離が欲しい時は細いラインを使います。
リーダーはナイロンもしくはフロロカーボンの12~16lb。
風が強くPEラインが風ではらんでしまうのを嫌う場合はフロロカーボンでラインに水を咬ませるイメージで使います。それ以外は基本的にはナイロンです。
リーダーの長さは基本30cm~50cm程度ですが、ラインをできるだけ水に浸けたくない場合は10cm未満で使うこともあります。
年々魚影の濃くなっている東京湾奥のクロダイ&キビレを皆さんもぜひメガバスのチヌトップルアー達で攻略してみてくださいね
アラマキシンヤ
関西エリア・チヌトップ攻略法
ポッピングダック 編
アラマキ シンヤ(Shinya Aramaki) プロフィール
ルアーニュースRでも何度なく紹介されてきたであろうキングオブチヌトップと言ってもいいぐらいに、全国的にも超定番ルアーとして君臨するのがポッピングダック。
Length | Weight | Type | Hook | 価格 |
60mm | 6.5g | FLOATING | Hook : (F) #10 + (R) #6 | 1,530 円 (税別) |
僕の地元の関西でも実績間違いなしですね。
使い方は甘いポップサウンドがでるくいのポッピングアクションが基本。淀川を代表とする大型河川から、川幅10m未満の小規模河川までカバーしてくれます。
さらにはサーフエリアや、大阪の湾奥エリアまで正直、このルアー1個をベースにしてチヌのトップゲームは十分に組み立てれます。
個人的にはどの状況でもまずはPOPPING DUCKからスタートとして、その日の状況に応じて他のルアーをチョイスするという考えで良いと思います。野球で例えるなら1番バッターという感じですね。
チヌトップにおいて重要なのがチヌとルアーの距離。
これは経験値での話しですが、一般的にチヌがバイトしやすいストライクゾーンは2~3mぐらいまでが多く、誘う距離が長くなるにつれて、ルアーへの興味は薄れていきます。
この距離を測るには見えチヌの反応を日頃より意識すること。
大型河川では難しいですが小規模なエリアだと視覚での釣りを試してみてください。
きっとルアーを投げるとすぐ逃げる個体もいれば、いきなりスイッチが入る個体もいます。
その多くはその時にそのエリアでどのようなエサを食っているかで反応は大きく変わります。
カラーいついては、まずは視認性が最重要です。
POPPING DUCKの場合、浮き姿勢が後方重心のため、遠投や波立つ場面ではやや見ずらくなる場合があります。ルアーの場所を把握する場面や濁りが入っている場所ではDO CHARTなどの派手なカラーが有効です。
一方で水質がクリアなとこではGP CORAL PINK BACKのような視認性もありつつクリア感のあるカラーのセレクトがオススメ。
マチヌの場合、ルアーへのバイトは比較的じっくり見定めて食うこが多く、クリア系カラーの方が見切られにくい傾向が経験則としてあります。
また、ベイトなどを捕食している時などにはGG IWASHIのようにフラッシング系も有効となるため、可能であればカラータイプ別で3色は用意するのが◎。
スピニングは礁楽SL-75MLS+2500番リールにPE1号リーダーフロロ14LB。
トップを扱うのに最適なロッドで、ルアーのアクションを細かく表現できるため、操作性が抜群です。
ベイトは礁楽SL-72MLBFにベイトフィネスリールPE1号+リーダーフロロ14LB。どちらかというとピンスポットなストラクチャー周りや見えチヌを狙う時に使用します。
1投で仕留めなければいけない場面…やったことある方ならご理解できると思います(笑)。特に小規模河川などではキャスト精度の高さが要求されるためベイトの出番は多いですね。
model | Length | 継数 | Closed Length | Weight | Action | Lure capa | Line capa | カーボン含有率 | 価格 |
礁楽 SL-75MLS |
7’5″ | 2本 | 117cm | 107g | REGULAR | MAX 14g | MAX 10lb. (PE 1.2) | 99% | 35,000 円 (税別) |
礁楽 SL-72MLBF |
7’2″ | 2本 | 113cm | 125g | EX.FAST | MAX 16g | MAX 12lb. (PE 1.2) | 99% | 34,000 円 (税別) |
最後に…
以上、チヌLOVEなメガバスのスタッフ&テスター、4人にエリア別でオススメのルアーと使い方などをガッツリ紹介してもらいました!。
全国各地に身近な存在としているチヌですが、トップで本気で狙うと以外に難しい…だからこそ水面に出た時の楽しさはたまりません。ぜひ、水面炸裂ゲームにチャレンジしてみてくださいね!