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平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】無ウイード状態の対処法②

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台風21号、24号の影響で南湖だけでなく、北湖もウイードがない。例年の12月下旬ぐらい、いやもっと少ないというレベルとなっており、ウイードがない状況でどうやって釣ってくるのか? というのが北湖でも南湖でも課題となっている。
ウイードのない湖で狙うべき場所となるのは石、マンメイド、残りウイード、浚渫、フラットとなってくるが、近年のウイード全盛時代を過ごしたアングラーにとってはじめての体験となり、戸惑うことばかりだろう。そこで、これらのパターンを徹底解説することにした。

残りウイードと石、マンメイドを解説している前回の記事は下を参照。今回は浚渫とフラットに焦点を当て解説していく。

平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】無ウイード状態の対処法①

「浚渫」

浚渫をクランクベイトというパターンも可能になるぐらいウイードが少ない

浚渫は妥当なパターンであり、ウイードがないこの秋から冬のメインパターンとなるのは間違いないだろう。南湖では瀬田川、ディープホール、下物、木ノ浜、北湖では長浜、外ケ浜というのは10月から12月にかけて本命視されるエリアだ。
ただ、浚渫では2つのパターンが存在する。1つは浚渫の地形的要因で釣っていく方法で、浚渫の地形で角になる地点、岬の張りだし、2段ドロップなど、浚渫エリアの中で地形的にバスが付きやすい箇所を探していくパターンだ。
大昔の琵琶湖南湖では下物、ディープホールではウイードがなく、フットボールジグ、ディープクランクが普通に使えた時代があった。今もその時と同じような状況なので、浚渫の地形を見直して、ジグやクランクで狙うということが可能になっている。

浚渫に残るカナダモ。浚渫の下の風の影響の少なかった地点に多い

 

もう1つのパターンは、浚渫に残るウイードを探すというものだ。下物や木ノ浜の浚渫には、浚渫の上のハンプにはエビモが残っている箇所が多い。また浚渫の下のホール内にカナダモが残っている箇所も存在する。
こうした残りウイードプラス、浚渫となるとバスをストックする可能性はグっと上がり、地形的要素から見るよりも、バスとコンタクトできる確率は上昇する。ただ、ウイードが残っているために釣り方は、ウイード寄りとなり、ジグヘッド、テキサスリグ、ノーシンカーとウイードを潰さない(引っ掛けて抜かない)ように釣る必要がある。

「フラット(ベイトフィッシュ)」

さて、最後のフラットだが、実はこれが一番パターンとしての成功確率が高いのだ。なぜなら、フラットで釣れる場所の大半はベイトフィッシュとリンクしており、ベイトフィッシュにバスは付いているので、フラットで釣れる時はベイトがいて、100%バスがいるという図式となる。
南湖よりも北湖の方がベイトが多く顕著に現れるパターンだが、南湖でも西岸などでは何もない箇所でもベイトがいるだけで釣れるということも起こりはじめている。

北湖のディープフラットでの魚探映像。見事にバスがベイトフィッシュを捕食中。ヘビキャロ、ヘビダンが主役に

北湖の場合は、イサザ、モロコ、ハスの子などがメインパターンとなっており、それぞれのレンジは異なる。
水深10㍍超のイサザ、モロコは北湖の最北端ロックエリア、西岸の沖、東岸の沖島南から琵琶湖大橋北側にかけてのエリアなど、ヘビキャロ、ダウンショットなどのパターンでの釣果が見られ、ハスの子はやや湖岸へ接岸気味で水深5㍍よりも浅いエリアでのI字系、ノーシンカー、ビッグベイトなどのパターンとなる。
フラットという表現よりは、ベイトフィッシュパターンというのが的確であり、ベイトフィッシュがいなくなると釣れなくなる。

ベイトの多いフラットで釣れるバスのコンディションはよい

南湖では、赤野井、下物インサイド、木ノ浜沖などのウイードのあった箇所を中心に、キャロ、バイブレーションなどの展開で、北湖よりもベイトフィッシュの量が少ないので、一見するとベイトフィッシュパターンには見えずにフラットで釣れるような印象を受けるだろう。
これから水温が下る時期になるので、シャロー側の釣果が落ちれば落ちるほど、南湖内は水深4㍍のメインチャンネル付近の一見フラット状の地形に、ベイトフィッシュとともにバスは落ちてくるので、それらを狙うフラットパターンというのが注目されてくるだろう。

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