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トッパーのライン選び/寄稿:chest114代表 杉原 康太郎

寄稿:杉原 康太郎
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夏のバス釣り入門

トップウォーターの楽しみ方

トップウォーターの魅力について語り出すと、本一冊かけてしまうぐらい長くなってしまうのでこのあたりにしておいて、トップウォーターの楽しみ方について少し触れていきたいと思う。

重要なのは「キャスト」

トップウォーターゲームでブラックバスを手にする為に最も大切なのは、ルアークリエイターとしてはルアーと言いたい所ではあるが、キャストであると私は考えている。もちろんルアーも非常に重要な部分ではあるが、キャスト精度はそれ以上に重要であると考えている。なので、色々なトップウォータールアーを持っていて使っているが、中々釣れないという方はまずはキャスト練習をされる事をお勧めする。

理想のキャストは、岸ギリギリへ着水音を立てずに着水させることなので、それに少しでも近づけるように練習を行うと良いと思う。中々思い通りにキャストができない場合は、ロッドやリールが合っていない事も考えられるので自分に合ったロッドやリールを探すのも一つかもしれない。自分に合ったタックルを使えば、一気に釣りが上手くなったと思うぐらいの違いを体感する事ができるはずだ。

「ルアー」のこと

次にルアーに関して少し触れてみようと思う。

基本的には、静かなアクションの物から派手なアクションの物へとルアーローテーションを行う事が良いかと思う。もしくは、同じルアーでも静かにアクションをさせる事から始めて、徐々に激しくアクションをさせていくという形が理想だと思う。例外的に、思い描いたアクションで釣りたいという理想がある場合は、いきなりダブルスイッシャーの激しめのジャークから入る事も悪くはないと思うが、基本的には静→動への流れが最も可能性が高いと思っている。

ルアータイプで言うとすると、ペンシルベイト→ポッパー→シングルスイッシャー→ダブルスイッシャーという感じでローテーションを行っていくと良いと思う。一つのルアーを使い続ける際にも、例えばダブルスイッシャーで言えばただ巻きからのジャークのように、静→動の動きがアプローチとしては良いと思う。

魚を手にするために最も重要な「ライン」の存在

ラインに関しても述べていこうと思う。

ラインをそこまで重要視していない方もいると思うが、魚と釣り人を結ぶ唯一の繋がりがラインであり、魚を手にする為に最も重要な要素であると言える。一日釣りをしてようやくバイトがあり、フッキングをしたがラインが切れてルアーと一緒に魚が去っていく…なんてことが起こると非常に悲しい。ブラックバスにバイトさせる事が難しいトップウォーターゲームにおいては、ラインブレイクのリスクを可能な限り排除するという意味で、特にラインが大切だと考えている。

私の考えるトップウォーターゲームのラインの選び方に関して少し述べたいと思うので、これからトップウォーターゲームを始める方や、今もやっていてラインに関しては特にこだわりの無いという方は、少しでも参考にしていただければと思う。

ナイロンラインについて

まず、トップウォーターゲームで使うラインはナイロンラインとPEラインの2種である。

ナイロンラインは、伸びが少なくしなやかな物が良いと思う。理由は、トップウォーターゲームで使うロッドは比較的柔らかいものが多く、伸びやすいナイロンラインを使うと、フッキングをしてもラインは伸びるし竿は柔らかいとなれば針がしっかり刺さらない為、魚をばらす原因にもなるからである。これまで様々なナイロンラインを使ってきて辿り着いたナイロンラインはシューター・マシンガンキャストである。

このラインはサンライン独自のP-lon加工という表面処理がなされている為、滑らかな使用感が持続するので非常に快適に釣りができる。ラインの太さは、基本的には16lbを使用しており、寒い季節はラインが硬くなるので、しなやかさを求めて14lbにしてみたり、琵琶湖で釣りをする際は、激しいファイトやウィードの事も考えて22lbやそれ以上のラインを使用したりといったように、季節やフィールドに合わせてポンド数を使い分けている。

PEラインについて

PEラインに関しては、長年気に入って使っていたものが近年廃番になってしまい、改めてメインのPEラインを決める為に様々なラインを使い、やっと辿り着いたのがソルティメイト フルコンタクト×8というソルトウォーターのキャスティング専用8本組PEラインである。

バス用のPEラインも何種類か出ており、実際使ってみて十分使えるし良い物であるのは分かったが、トップウォータープラッガーとして快適に1日中使い続けるには、フルコンタクトの方が向いていると判断し、今はフルコンタクトを愛用している。フルコンタクトはソルトウォーターゲームにおいて大型のターゲットを主としたラインである為、一番細い番手が4号と少し太めではあるが、キャスト時に親指で感じる滑らかさは抜群だし満足のいくものである。

私はこのフルコンタクトにシステムショックリーダーSV-1の16lbをFGノットで結び使用している。このSV-1は最近発売になったリーダーで、科学的な研究データを元にした魚から見えにくい「マジカルピンク」というカラーが気になり使い始めた。魚から見えにくいラインというものがあるのであれば、是非とも使ってみたいと思うのが釣り人の性というものである。

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