ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【東京湾】今何で釣れている?これから夏本番にかけて盛り上がる”タチウオジギング”で釣るための秘訣をアイランドクルーズ船長“遠藤正明”が解説!

  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク
ジギング入門

皆さんこんにちは。

O.S.Pチームオーシャンメンバーのアイランドクルーズ“遠藤正明”です。

さて、ライトジギングやSLJなどが楽しめるシーズン真っ最中ですが、東京湾でもジギングで狙えるターゲットがカナリ多いです。シーズン問わず使えるメタルジグは色々な魚に効きます。シーバス、タチウオ、マダイ、青物。底物系だとマゴチ、ヒラメ、ホウボウなどなど…生息するほとんどの魚が釣れるほど。メタルジグで釣れる魚はとても多いので、必ずBOXに忍ばせておいてほしいルアーです。今回はその中でも、これから夏に楽しくなるターゲットと、パターンや釣り方などを紹介したいと思います。

遠藤 正明(Masaaki Endo) プロフィール

「アイランドクルーズFC」の船長として日々ガイド業を営んでいる。 ビッグシーバスに対してルドラが有効なことに一早く着目し、シーバスにおけるルドラブームの火付け役となった。T.S.C.R(東京湾シーバスチャレンジ)ではルドラを駆使し、08年第3戦優勝、09年第3戦準優勝と強さを発揮。 シーバスのみならず、アイ・ウェーバーでの尺メバル釣法を始めとしたボートでの、ソルトルアーフィッシング全般に精通した定評高いプロガイド。

【東京湾】初夏から夏に向けてアツくなる釣り物とは?

初夏、概ね6月、7月、8月のターゲットとして、メジャーなのは“タチウオと青物”。

青物とはイナダ、ワラサ、サワラ、サバなどを含めた総称として呼んでおります。しかし、今年は青物が湾内に入ってくるタイミングが遅い、例年であれば5月連休中に釣れることが多いのですが、今年はパッとせず釣れても大半が単発。

青物の調子がイマイチなのに対し、今年はサイズも数も期待できるタチウオゲーム

そしてもう1つがタチウオ。

東京湾のタチウオ釣りは冬場の釣りは深場、夏場の釣りは浅場で行うことが多いです。今の太刀魚はサイズも良く、指5本6本といったドラゴンサイズも良く上がります。

という訳で、今アツイ釣り“タチウオゲーム”をこれから詳しく解説したいと思います。

東京湾のタチウオゲームについて

主に釣りをするポイントは、水深30mや40mほどですが、少し特徴的なのが、上から10mという中層より上のレンジでバイトが多いということ。アワセた瞬間にタチウオがヒラを打つ様子が見れるほど、浅いレンジで食ってくることが多いです。

メタルジグが主流

そんなタチウオの主な狙い方はメタルジグ。

メタルジグを沈めて、リールのカウンターやラインについたマーカーなどを確認しながら、ジグを落とし、狙いのレンジから巻いてくるのですが、基本的にはタダ巻きで、真っすぐ巻いてくるだけ。この巻きからのフォールでヒットすることが多いです。

モチロン、巻きの最中にヒットすることもあります。ワンピッチジャークも有効な場面もありますが、シャクリが強スギるとジグが動きすぎるため、タチウオのミスバイトを誘発します。ミスバイトはラインカット、ルアーのロストに繋がりますので、それを回避する意味でもタダ巻き、アクションを強く付け過ぎずに一定速度で巻いてくることが、タチウオを確実にジグへ口を使わせて、掛けるための方法としても最適です。

その時々に応じてアタリの多い誘い方を見つけることが、この釣りの魅力でもあります。また、タダ巻きをはじめとする、動かしすぎない操作方法の、もう1つのメリットとしては、潮の重さや流れの変化を感じやすくなります。例えば上から20mの所では潮が効いていて巻きが重い、逆に下のレンジは潮がほとんど効いていなく、巻きが軽いなど…水中の変化や情報が分かりやすくなります。そういうことが分かることによって、潮の動いていない所は、一生懸命狙っても釣れないので、重さの感じるレンジを集中して狙うということができようになります。他人より多く釣るには、巻き方、スピード、ジャークなどを織り交ぜ、食うパターンやレンジを如何に早く見つけられるかです。

正に根掛かり!ヒットの瞬間にロッドを強く絞り込むアタリが最高

醍醐味はやはりヒットの瞬間。

タチウオがヒットすると根掛かりしたように、ギュンって重くなって動かなくなります。シーバスの場合、バクンと咥えてそれを外そうとして頭を振ったり、走り出したりして暴れますが、タチウオは魚の中でも非常に特殊、食ってそれを咥えたまま下がるんです。だから掛けた瞬間にロッドが止まります。そして、引っ張るのを止めると細くて薄くて長い魚なので巻きも軽くなり、バレたかと感じることが良くあります。

タチウオはヒットして向こうが下がっている時は巻けないくらいのドラグテンションで、下がるのをやめると急に軽くなります。ラインテンションを緩めず、ハンドルを回しながら巻き取っていき、常に一定の負荷をかけることが、バラシ対策になります。

これがタチウオ釣りが他の釣りと大きく違うところです

タイプの異なるメタルジグを揃える

そんなタチウオを狙うのに普段使用しているジグですが、私のオススメはO.S.Pのメタルジグ「フェイキー」と「アリーチ」。見た目も動きも全く異なるジグになります。

O.S.P公式「フェイキー/アリーチ」詳細ページ

フェイキー」はフラットな側面を持つテール重心のジグで、フォールスピードも速いですが、時折ヒラ打って横を向きます。

Weight Count Hook Price(税込)
45g / 60g / 80g 1本 45g (フロント)シングル#1、(リア)ツイン#1
60g (フロント)シングル#1、(リア)ツイン#1
80g (フロント)シングル#1/0、(リア)ツイン#1/0
45g 1,078円 / 60g 1,100円 / 80g 1,199円

O.S.P公式「フェイキー」詳細ページはこちら

アリーチ」はイワシ顔の丸いボディで、ほぼセンターバランスの幅広形状。ヒラヒラと落ちる動きを考慮して開発したジグ。フォールのタイプ、シルエットも違うこの2つのジグを使い分けることで、その日のパターンを早く見つけることが出来ます。

Weight Count Hook Price(税込)
45g / 60g / 80g 1本 45g (フロント)ツイン#1、(リア)シングル#1
60g (フロント)ツイン#1、(リア)シングル#1
80g (フロント)ツイン#1/0、(リア)シングル#1/0
45g 1,078円 / 60g 1,100円 / 80g 1,199円

O.S.P公式「アリーチ」詳細ページはこちら

ここ最近の中層で釣れるタチウオは「アリーチ」を良く食ってくる印象。去年は「フェイキー」で良く釣れましたが、今年に関しては「アリーチ」が良いです。それと推奨ウエイトは80g。水深によって軽いウエイトも出番があるかもしれませんが、60gや45gよりも動きの速い80gがオススメです。

タチウオはルアーカラーがとても大事

カラーは関係ない”、“魚は白黒でしか物を見れない”。

と言ったことを良く言われますが、実際に私も理由は分かりませんが、結果としてアタリカラーは偏ります。あるカラーがダントツに釣れるという事は良くあり、実際釣りをしていてそれを感じるので間違いではないと思っています。今年で言えば、とにかく“ピンクホロ MJ06”と“ブルピン MJ01”がダントツに良かったです。潮の濁り方や光量など色々ありますが、実際釣れるので間違いないハズです。

また、例年好調であり、タチウオの定番色といえば“アカキン MJ07”や“グリーンゴールド NJ02”、“グリーンゴールドゼブラ MJ03”がありますが、今年に関しては今のトコロ前述させていただいたカラーが釣れている印象を受けます。ただ、定番色ですので持っていて欲しいカラーではあります。

お客さんからも「何のカラーが良いですか?」と質問を受ける時がありますが、“ピンクホロ MJ06”が良いと答え、買ってきてくれた時も大体釣れています。ただ残念なことに、タチウオはアタリが多くなればなるほどカットも多い。カットされて、そのルアーが無くなると急激にアタリも減ります。タチウオって牙があって厄介な魚ですよね。

タチウオの魅力は調理が簡単で美味しい

タチウオは良く引くし、テクニカルだし最高のターゲットだと思います。

大きいと写真を撮っても迫力があってカッコイイ。それと一番はやっぱり食べて美味しい。しかも、ウロコが無いので調理も簡単。頭を落として内臓も出し、後は物切りにして塩焼きやムニエルでも良いし、3枚におろしてお刺身も最高です。意外に指3本の細い個体は食べるトコロがないなんて聞きますが、いやいや…美味しい食べ方もあります。

出典:photoAC公式HP

3枚におろして。梅肉やとろけるチーズなどを一緒に巻いて、オーブントースターにアルミホイルを引いて焼くだけ。もう簡単でメッチャ美味しいです。これは細いのじゃないとできないので、サイズに応じて調理方法が色々あるのも魅力。良く実家にも持って行きますが、母親もすごく喜んでくれて、作ってもスグなくなっちゃいます。

出典:photoAC公式HP

そんな釣って楽しい食べても美味しいタチウオをぜひ! 「フェイキー」と「アリーチ」を使い分けていただいて、釣ってみてくださね。

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。