今江克隆のルアーニュースクラブR「I×I河豚?河野手長エビ?山岡家スピッツバズ?新コンセプトルアーを霞ヶ浦でテストフィッシング」の巻 第1198回
山岡バズベイト
そして、最後3つ目の実戦テストルアーが、本家山岡家謹製の「山岡バズ」の比較検証実力判定テストだ。
実は今回、練習後にバサー誌の取材を受けた日があったのだが、その内容の一つに「今江さんが唯一、表彰台を獲得できていないジャンルのルアー」についての質問があった。
それが、実はバズベイトなのである。
自分はナゼかバズベイトと相性がよくなく、好きな金属系統なのにナゼか釣果に恵まれていない筆頭のルアーなのである。
そこに本家山岡家プロが、果敢にもイマカツに存在しない「バズベイト」への挑戦状を叩きつけてきたのである。
コレがなかなかの奇想天外系バズベイトで、「スピッツバズ」とでも表現すればいいのか「ベイトフィッシュの水面チョピチョピライズ」を演出する、新コンセプトバズベイトである。
ということで、ノイジー系のクラッカーバズ程度はかなり理解しているが、山岡家バズはまだ謎だらけ。
イマイチ、バズベイトの決め手が何か分からんうちに、強制的に様々なバズベイトを比較検証し、おかげさまでプリプラ前半は相当な時間をバズベイトに割くことになった。
山岡プロは早速、自作の奇天烈系「山岡家バズ」でグッドフィッシュを仕留めて、ごていねいに場所も使い方も教えてくれたが、自分には、まだバズの深淵に触れることはできていない。
新たなる一手になるか
そんなこんなで、プリプラ前半戦は「I×Iアンディー河豚」に「河野エビ」、さらには「山岡家スピッツバズ」と、試作ルアーのテストに相当な時間を割かれてしまった。
バズベイトの検証テストでは、雷魚のスーパー魚雷バイトで楽しませてもらいましたが、バスは釣れてません…。
ただ、山岡プロと河野プロの忖度遠慮一切ない、ついでにメーカー採算観念も一切ない新コンセプトルアーの発想は、イマカツに新しい風を吹き込ませてくれていることは確かである。
長期間にわたる釣れない霞ヶ浦での練習はツラいものである。
しかし、バスフィッシングには「新たなる一手」を考え、生み出し、カタチにし、そして試すというプロセスが最高に楽しいのである。
だからこそ、丸ボーズが何日も続いても、その先に誰も知らない未知の可能性という未来がある限り、バスフィッシングに飽きることはないのかもしれない。