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【ワンタックル・ワンルアーで遊ぶランガン五目ゲーム】その4:ノンボーダールアー「ナッゾジグ」大全

寄稿:レオン加来匠
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お手軽フィッシング入門

みなさんこんにちは。インクスレーベル代表、レオン加来匠です。

第4回目のなる今回は、これまでに紹介した全ロケーションで使用してきた「ナッゾジグ」というルアーについてまとめてみます。これを読めば「ナッゾジグ」というルアーの理解度がより深まるかと思いますので、お時間あるときにぜひご覧になってくださいませ。

レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール

加来匠(かく たくみ) 中国&四国エリアをホームグラウンドとし、メバルやアジ、根魚全般の釣りを得意とする生粋のソルトライトリガー。レオンというのはネットでのハンドルネームとして使い始めたが、いつの間にか、ニックネームとして定着。ワインドダートやSWベイトフィネスなどを世に広めた張本人、新たなスタイルを常に模索中! 「大人の遊びを追求するフィッシングギアを提供する」ことを目的としたプライベートプロダクション「インクスレーベル」代表もつとめる。

場所も魚種も選ばないノンボーダールアー【ナッゾジグ】の秘密

今企画のテーマはズバリ「お手軽」ということでした。そしてそこで僕がイメージしたのは、お手軽なルアーフィッシングとは何ぞや?でしたし、果たしてルアーフィッシングがお手軽と呼べるのかどうかですが、答えはズバリ、まさしく「お手軽」なのです。

餌釣りではどうしても活き餌を使用する都合上、色々と支度や始末が必要なのですが…ルアーフィッシングでは今回のロケのように持っていくものは竿と手のひらサイズのルアーボックス一個だけです。しかも餌釣りと同等か、逆にそれ以上に釣れるシーンさえ普通にありますし、実際にその模様も見ていただけたはずです。

そして今回使用した「NAZZO JIG」は数あるルアーの中でもまさしくお手軽フィッシングにドンピシャなルアーであり、ルアーフィッシングにありがちな高邁かつ面倒な技術論や概念は必要なく、ただただ水辺に立って投げて巻けば結果に結びつく稀で貴重なルアーでもあります。

ということで今回はそんなナッゾジグの秘密をはじめ、ロケーションや魚種に応じたフックアレンジなどを説明していきます。

小魚のように泳ぎ、エビのように跳ねる

このジグの特性で最も秀逸なのは、巻くと勝手に小魚のように泳ぐところです。そしてルアー釣りで一番の鬼門となる「根掛かりによるロストの恐怖」を最大限に抑えるべく設計されているところです。

1. 湾曲ボディとブレード

船のようなボディ形状は巻くだけでお尻を振り、かつ体を捻りながら泳ぎます。ルアー用語ではこのアクションを「ウォブンロール(ウォブリング&ローリング)」呼びます。そして後部に付いた小さなブレードはボディと反対に動いて全体として見ればクネクネと泳ぎ、かつブレードの煌めきでターゲットを惹きつけ、またこのブレード(だけ)を餌と誤認させる要素も持たせています。

2. ゆらゆらと揺れながら沈む

フォール中に水平に沈むのも特徴です。この際にもボディは木の葉のようにひらひらと揺れながら沈み、ここでもターゲットを惹きつけます。ルアー用語ではこれを「シミーフォール」と呼び、非常に効果的なアクションとして知られています。さらに、フォールの際には後部にスプリットリングで接続されたブレード(ウィローリーフブレード)は水平ボディに対して直角方向に立って左右に揺れます。したがってナッゾジグではフォール中に魚がアタックしてくる事が非常に多くなります。

3. 大きな根掛かり回避能力

水平に沈むためにそもそも根掛かりが少なくなるのですが、着底時にはフックがブレードの上に乗っかるように、かつ二本針を向き合うようにセットしてあります。このわずかなギミックが、針先が何かに引っ掛かる事を大幅に防いでいます。さらに、ボディ全体を見ると頭でっかちで顎が上反りしており、巻き始めに浮き上がりやすい上に岩の隙間などに挟まりにくくかつ針先が隠れるような仕組みとなっています。

百聞は一見に…

とまぁ、以上がこのジグの特徴であり多大な釣果をもたらす秘密でもあるのですが、百聞は一見にしかず。まずは水中映像でクネクネと泳ぎ、ゆらゆらと水平に沈み、石だらけの水底をスルスルと這い抜け、流れの中で岩苔を喰む小鮎のように泳ぐ様をご覧ください。

【ナッゾジグ】水中アクションメニュー

出典:YouTube「INX tv」

ラインナップ

ナッゾジグでは、使用するロケーションや対象魚の幅などが分かりやすいようにライトゾーン・ミドルゾーン・ヘビーゾーン及びオフショア使用主体のスリムロングの四種にカテゴライズさています。

オリジナルナッゾ

Light Zone

■1.8g/25mm /フック12番 /ブレード#00 /0.2mm /リング#00
■3.5g/32mm /フック10番 /ブレード#0 /0.2mm /リング#0
■5.5g/38mm /フック10番 /ブレード#0 /0.2mm /リング#0

Middle Zone

■8g /45mm /フック8番 /ブレード#1 /0.2mm /リング#1
■12g/50mm /フック8番 /ブレード#1 /0.2mm /リング#2
■16g/55mm /フック6番 /ブレード#1.5 /0.3mm /リング#2

Heavy Zone

■25g/60mm /フック1番 /ブレード#1.5/0.3mm /リング#3
■35g/70mm /フック1/0番 /ブレード#2 /0.3mm /リング#3
■45g/75mm /フック2/0番 /ブレード#2 /0.3mm /リング#3

注:フックは全サイズ共にプラグ用の「縦Eye」バーブ有りを採用

スリムロング

■45g/85mm /フック#1/0  /ブレードサイズ#2.5 / 0.3mm)
■65g/100mm /フック#3/0  /ブレードサイズ#3 / 0.3mm)
■80g/100mm /フック無し  /ブレードサイズ#3 / 0.3mm)
■100g/110mm/フック無し   /ブレードサイズ#4 / 0.3mm)

フックアレンジ

ナッゾジグはそのシンプルな構造上、状況や釣種に合わせて様々なアレンジが可能です。

1. トレブルフックに換装

ライトゾーンで基本的にはデフォルトのままお使いいただけますが、メバリング・アジングなどで表層を引くときに限っては、魚のアタックが下からの突き上げバイトになり、フックがブレードの上に乗っている状態ではミスバイトに繋がりますので、ブレードが上でその下にトレブルフックを装着するなどのひと工夫がさらに釣果をアップさせます

2. アシストフック追加

ライトゾーンを使用してシロギスやマハゼを釣る場合には専用のアシストフック(アジ用及びハゼクランク用アシストフック)を使用することをお勧めします。ナッゾジグは特にハゼやキスゲームと相性が良く、愛好家にイチオシの評価を頂いています。フックはがまかつ鬼爪やジャストエースハゼクラアシストがお勧めです。

3. カンナチューン

港湾部に入ってくる様々なイカ(ケンサキ・スルメ・ヤリイカ・コウイカ・チイチイイカなど)に対して非常に効果的ですのでぜひ試して欲しいチューンです。熱収縮チューブなどの作業が必要ですが、カンナのままでメバルもアジもカサゴも釣れるので一挙両得でもあります。カンナはカツイチイカつ〜るSがお勧めです。

4. トレーラーシステムに換装

ヘビーゾーン〜スリムロングを使用して根魚や太刀魚やフラットフィッシュを狙う際、ジグだけでは反応が薄い時などの必須チューンです。合わせるワームはインクスのスワールテールシャッドXGやテールマッカートニーSがお勧めです。使用するフックはジギング用のシングルフックShoutクダコフック 1/0〜3/0がお勧めです。

5. タイラバチューン

スリムロングでタイラバゲームも非常に面白い釣果が出ています。市販のタイラバ用ネクタイフックシステムを付けるだけの簡単チューンです。このほか市販のタコベイトフックなどもお勧めです。

その他のチューン

様々なチューンの中でも、とりわけ目立つモノを列挙いたしましたが…まぁ、アイデア次第で可能性はいくらでも広がる訳です。

現場で状況やターゲットに合わせて、あれこれ試してみるというのもまた一興。ぜひいろんなアレンジでお楽しみください。

ナッゾジグ釣魚図鑑

このナッゾジグは2021年にリリースされた比較的若いルアーですが、以来全国の多くのアングラーたちの手により、北は北海道から南は沖縄に至るまで。そしてフィールドも渓流・里川・野池・ダム湖・汽水河川・港湾・沖堤防・沖磯・カヤック・サップ・プレジャーボート・遊漁船といたる場所のありとあらゆるロケーション及びシチュエーションで実に多くの魚種が釣り上げられています。

今回はそんな中から代表的なヒットシーンを集めて動画にしましたので、下記の画像ギャラリーと共にご覧いただき、ご自分のフィールドでの使用イメージを高めていただければ幸いです。

【動画で見る】ワンタックル・ワンルアーのランガン五目ゲーム 最終章 「ナッゾジグの全て」

出典:YouTube「INX tv」

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何歳になっても、一匹の魚に心躍らせ、少年のころのように一喜一憂してしまう。 InxLabelは、釣りを生涯の友としたアングラー「加来 匠」と妥協を許さぬプロ集団であるインクスラボスタッフが「もっと楽しく、もっと知的に、もっと遊べ」をモットーに、こだわりのFishing Gearをプロデュースするアングラーによるアングラーのためのレーベル。
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