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JBトップ50の2018年の年間チャンプが決まる最終戦直前特集!第4戦までのウイニングパターンを振り返ります

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第3戦 七色ダム(奈良県)優勝 藤田京弥   選手のウイニングパターン解説

プロローグ

2018年JBトップ50シリーズ第3戦東レ・ソラロームカップが、7月6ー8日に奈良県七色ダムにて開催された。西日本各地に大災害をもたらした豪雨期間の真っ最中だったため、公式プラ時から連日豪雨が続いた。

しかし最終日のみ晴天無風という、これまでにはあまりなかったコンディション。濁りとクリアアップが目まぐるしく展開する難しい状況の中、ルーキー藤田京弥が独自のトゥイッチ・サイトフィッシングで、並みいる強豪を完璧に抑えて初優勝を飾った。その藤田が大会で見せた独自のサイトの釣りを紹介したい。

出典&アイキャッチ出典:JB/NBCニュース

JBトップ50 2018 第3戦in七色ダム  総合成績上位6傑

ゼッケン 氏名 重計 Day1重 Day2重 Day3重 獲得p
1 T5032 フジタキョウヤ藤田京弥 15,215g 4,640g 6,265g 4,310g 50p
2 T5021 オオツカシゲル大塚茂 14,485g 4,425g 4,800g 5,260g 49p
3 T5028 ハヤノタケシ早野剛史 14,468g 2,938g 5,510g 6,020g 48p
4 T505 コバヤシアキヒト小林明人 12,269g 4,108g 4,945g 3,216g 47p
5 T5035 アリサトタク有里拓 12,175g 7,725g 3,358g 1,092g 46p
6 T5017 ノムラシュンスケ野村俊介 11,696g 4,900g 2,658g 4,138g 45p

なおすべての選手の最終堰堰表はこちら
http://www.jbnbc.jp/_JB2018/view_result.php?t_id=10030&page=result

出典:JB/NBCニュース

優勝した藤田京弥プロフィール

藤田京弥(ふじた・きょうや)…1996年生まれの22歳。埼玉県出身、山梨県在住。6歳から釣りをはじめ、18歳でヒューマンフィッシングカレッジに入学。卒業と同時にJBマスターズ・シリーズにエントリーし、初年度年間20位。JB河口湖Aとダブルで昇格資格を得てTOP50へ参戦。得意技は河口湖仕込みのサイトフィッシング。管理釣り場とスーパーマーケットでバイトしながら参戦費用を捻出している。トップ50参戦2年目の藤田夏輝は実の兄だ(初の兄弟TOP50プロ)

 

 

難攻不落の七色ダムの人気・支流「西ノ川」を攻略した藤田京弥が優勝

七色ダムといえば、ロクマルの聖地、そしてハイシーズン中は数釣り場としても有名な超人気フィールド。

その七色ダムの支流の1つとして知られる西ノ川(にしのかわ)といえば、難攻不落の関西最難関フィールドとして名高い。

西ノ川は流域は短いが見えバスは多い。ロクマルもゴロゴロ。だが超難しい。超超ムズい。どれもがルアーやアングラーの攻め手を知り尽くした超天才級バスばかりで、トップ50の中のさらにトップクラスのサイトフィッシングの達人をしても、満足に攻めきれる者はいない。

ゆえに七色ダム戦の場合は「西ノ川を制する者が試合を制する」ともいわれているほど。ちなみに昨年は青木大介選手が西ノ川を制し、準優勝している。

で、今年の西ノ川の覇者は、藤田京弥選手だった。弱冠22歳、今年初参戦のルーキーでありながら、誰もがあきらめてでていった西ノ川を中心にサイトで狩り、3日間安定したスコアを持ち帰り続けたのだ。ではその手法を具体的に見てみよう。

 

 

優勝した藤田京弥の今回の七色ダム戦での展開は?

初日は青木虫のチョウチン釣りで1200g、沈む虫などで良型2尾などを獲り、4640gをウエイイン

藤田選手の選んだエリアは西ノ川と本流S字カーブ周辺。

初日は西ノ川で青木虫のチョウチンで1200gを獲ってから、S字で沈む虫を使ってグッドサイズを2尾追加。あとはキーパーを揃えて4640g。

↑初日4640gで7位に入った

 

2日目は青木虫のチョウチン釣りで4尾とクルーズバスをボウワーム12inchで仕留めて6265gをウエイイン

2日目は西ノ川で青木虫のチョウチンで4尾、そして本流のクルーズバスをボウワーム12inchで仕留めて6265g。

↑2日目2位の6265g。ポイントで暫定首位に立った

最終日ゾーイでキロフィッシュをキャッチ!

暫定2位で迎えた最終日は西ノ川でキロオーバーを獲ったあと、各所でキーパー獲り。最後に帰着時間ギリギリで入った西ノ川にてゾーイで劇的なキロフィッシュをキャッチ(根掛かりしたゾーイをバスが襲い奇跡的に根掛かりが外れる。ランディング寸前にジャンプでフックアウトするがネットですくいとった!)。

↑最終日も4310gで単日7位と安定。730g差で2位の大塚選手を振り切った

結局、ウエイインした魚すべてをサイトフィッシングで仕留めた藤田京弥選手。ウワサではアメリカに旅立つ青木大介選手の後継者と目されているそうだ。久しぶりに登場した大型ルーキー。現在年間ランキングも暫定3位につけている。今年の台風の目になるか⁉ 注目される。

 

表彰台の5人。準優勝・大塚茂選手、3位・早野剛史選手、4位・小林明人選手、5位・有里拓選手。晴れた最終日に伸ばせるかで明暗が別れた

 

藤田京弥 サイトの流儀とは?
ウィニングルアーとその使い方を紹介

虫系チョウチン&水中トゥイッチ、そしてボウワーム漂わせという新境地!

藤田選手がサイトフィッシングで使用したのはこの3つ。青木虫、シェイクシャッド、ボウワーム12inch高浮力モデル!

 

青木虫はPE0.8号使用のパワーフィネススタイルでのチョウチン釣りで投入

まず青木虫(ピュア・フィッシング)はPE0.8号直結のパワーフィネススタイル。チョウチン釣りは死ぬほどやられているが、バスが通りかかる前からそこに存在していたように演出できれば、まだまだ効果的らしい。

■青木虫用タックル
ロッド:ワイルドサイド63UL(レジットデザイン)
リール:コンプレックスCI4+2500(シマノ)
ライン:PE0.8号直結フック:ガード付きマス針

 

シェイクシャッド2.5inchをカットし虫チューンを施し、沈み虫パターンで投入!トゥイッチのやり方に秘密あり

沈む虫はシェイクシャッド2.5㌅(ディスタイル)をカットした虫チューニング。こちらはチョウチンではなく、普通に水面にキャストし、ノーシンカーで極ゆっくりと沈ませる。バスが見にきたらチョチョチョンと小さくトゥイッチ、近づいたらトゥイッチ、もっと近づいたらトゥイッチという具合にどんどん距離を詰めさせ、最後にはパクっと食うという。トゥイッチのタイミングとアクションの強さに秘密があるようだ。

■シェイクシャッド虫チューン用タックル
ロッド:ワイルドサイド61UL(レジットデザイン)リール:コンプレックスCI4+2500(シマノ)
ライン:フロロ3.5Lb
フック:マス針

 

クルーズバスに投入したのがボウワーム12inch高浮力モデル!やはりこれも食わせのトゥイッチがキモ!

2日目のキッカーを獲ったのがボウワーム12inch高浮力モデル(エバーグリーン)。釣り人を激無視しながら本流の沖を悠々とクルーズするビッグバスの群れ。あの誰もが攻略できなかったバスを攻め落としたのがこのテクニック。

まずバスが見えたら前方7ー8㍍先に音を立てずに着水させる。これははじめからここに存在してました感をだすため。そしてバスが気づいて近づいてきたらチョチョチョンとトゥイッチ。これは沈む虫パターンと同じで、以下同文となる。

バスに気づかせて興味を持たせるまでは誰にでもできるが、最後の食わせられるテクが藤田選手はひと味違う。チョチョチョンのトゥイッチに鍵がありそうだ。

■ボウワーム用タックルロッド:エクスプライド166ML(シマノ)
リール:アルデバラン(シマノ)
ライン:フロロ10Lb
フック:マス針#3/0

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