…先に言います。
本記事はPEラインを使用しない方、あるいは既に十分な強度のノットを組めている方はスルーしてください。あくまで、自己満足の記事になりますのであしからず。
強いノット組めていますか?
ショア・オフショア問わずどんな釣りであろうと、絶対にノットは“強ければ強いほど良い”に決まってるんです。なぜならばラインが切れれば、どんな魚であろうが、どんな食わせ方をしようが、それまでだから。
そんな記者も40代目前。10代や20代の頃に比べれば、釣行回数も減ってきている中で、千載一遇のチャンスを逃すまいと改めてノットを強化したいと思った次第。
…これがなんと、個人的にかなりショックな結果だったんです。
そもそも記者のノットは
10代後半で覚えた「FGノット」を試行錯誤しつつ、かれこれ20年余り。
オフショアジギングやロックショアなど割とハード目な釣りもしてきた記者にとって、特に不足はなかったんですね、ノットについては。結合部分から切れた…とか、そんなアクシデントも特に覚えがなくメジロやブリ、カンパチやヒラスズキなど様々なターゲットと対峙してきた訳です。
記者のFGノットの組み方はこんなスタイル。道具は使いません。
右手にリーダーを持って交互に編み込んでいってハーフヒッチで仮止め。ツバで湿らせて締め込み、あとは編み込んだ分だけ交互にハーフヒッチを組んで、最後はPE本線に数回ハーフヒッチを入れて完成。
検証のために組んだ号数は、PEライン0.8号にリーダーは4号。港湾部のシーバスやロックフィッシュ、ちょっと強気なタイラバなんかもこれくらいですかね。
スケールにラインを巻き付け、じわじわと思いっきり引っ張って切れたのがこの数字。
検証で使用したPE0.8号の表記上の数値はMAX8.9kg。リーダーが4号=16lbなので7㎏ちょっとでしょうか。仮に7㎏としても約8割程度の強度しか出ていないことがわかります。
数回試しても数字に大きな変化はなかったので、これまで8割程度のパワーで釣りをしてきたことになりますね。勝手にもっと強いと思っていただけに結構ショック。
“100%の強度が出せる”道具を使ってみる
強いノットを…と考えたとき、記者にはピンとくるものがあり。
それがこれ。スタジオオーシャンマークの「オーシャンノッター」。
漠然と“100%の強度ってすごいなぁ”なんて思いながら記事を書いていたのですが、自身のノットの強度を見て、にわかに「本当か?」と。…そこで、早速準備して検証。
結果から言うと…強い!ホントに強くなった!それもわずかな時間で!衝撃的!
実は「10日後に100%の強度のノットが組めるようになる」という企画を行う予定だったのですが、1発目からこの数字。何がそんなに違うんだ…と愕然。ほぼ100%じゃねぇかということで企画倒れ。
ちなみに検証は、いずれも編み込み14回、ハーフヒッチ14回で統一。もちろんたまたま…ということもあるので、こちらも数回検証。すると、中には100%と言ってもいいんじゃないかという数字も。
もっと練習すれば、安定して100%級の数字が出せるようになるんだろうなぁ。
なぜそんなに強いのか
では、なぜそんなに強いのか。
ここからはあくまで個人的な見解になりますが、コレじゃないか?と思う大きな要因が2つ。
なんだそんなことか、と侮るなかれ。
オーシャンノッターの使い方は、写真のように片側を固定して編み込んでいくのですが、力の掛け具合がすごく均等。慣れていない最初の方こそ危なっかしい手つきだったのですが、片側が固定されているため都度グッと力をかけて修正ができる。
で、どうなるかというと、力を入れて締め込むときに均等に力が入っていくんです。ここが記者のノットと大きく異なる点。仕上がりもこの通り。
左が記者の手編みFGで、右がオーシャンノッターを使用したFG。
左なんですが、色が変わった編み込み部分が“不均一”になっているのがわかりますでしょうか?一方の右は均一でかなりキレイな仕上がりとなっています。
もう1つ。こいつ「KSリキッド02」が、かなりいい仕事をしている気がする。
超低粘度のシリコンオイルで、塗布するとノットの奥まで瞬間浸透して摩擦抵抗を軽減。また摩擦熱も起こりにくいんだとか。
以上が個人的な検証かつ見解ではありますが、実際にノットの強度が上がったという事実がある。
うーむ、恐るべしオーシャンノッターとKSリキッド02。
ちなみに。この「エンドノッター」もかなり便利。
くるくるとラインの端を巻き付けて固定、ハーフヒッチなどを行うんですが、カチッとカンタンにラインが固定でき、グッと締め込んでもラインに負けない強さもある。適度な重量感もあり、めちゃくちゃスムーズにハーフヒッチができる。
「正確にノットを組み上げていく」という点でその貢献度はかなり大きい。うん、あるとなしとじゃ大きく違う。
この動画を見てノットを組みました
この手のアイテムは「使い方がややこしい・わかりにくい」というデメリットが無きにしも非ず。それは初めてノッターを使う記者も同じ。記者はこの動画を何度も何度も見返して、しっかりノットを組むことができました。
登場アイテムはこちらを参照