=回遊性が高くなる傾向=
最近、釣りをしていて一番感じているのが、エビモなどを狙うとバスが入ってくる感じがある。これは同じエビモなどのウイードパッチを撃ち続けていると突然ラッシュ的に数尾のバスがヒットしたかと思うと、しばらく沈黙して、再び入り直すと連発するという具合に同じウイードパッチでもバスが回遊して立ち寄っているような印象を受けるのだ。
浚渫に関しても、下物、外ケ浜でも共通しているのが、浚渫のコーナー部分などにボートをステイさせていて、回遊を仕留めるイメージだ。
よく考えてみると90年代の浚渫の釣りというのは、ウイードの種類を釣り分けるのではなく、浚渫の形状で角や岬状の地形で釣るのが主流だった。そこで回遊してくるバスを釣っていくというのは常道であったし、今年のようにウイードが減った浚渫で同様のパターンが成立しても不思議ではないだろう。
ウイードエリアという「ストック型」の釣りから、浚渫やウイードパッチという「回遊型」の釣りへとシフトしている時期になっており、当面はこの回遊をいかに釣ってくるかが課題となるだろう。
=北湖ディープの最新事情=
北湖ではアユのソ上が終わり、落ちアユとなってアユの死魚が見られるようになってきた。アユがソ上する前の9月上旬から中旬にかけては、北湖のシャローが好調となっていたが、最近では北湖のシャローはサイズダウンが目立つようになり、新規の魚が入ってこなくなった。
その一方で、沖のモロコに支えられた水深10㍍前後のパターンが好調となっており、北湖ディープでボテボテのコンディションのよい個体が目立つようになっている。南湖、北湖ともに炸裂しているパターンが少ない状況ゆえに、北湖ディープの釣果が目立つのもある。
ただ、モロコの群れの動きが激しく、連日このパターンで当ててくるのは難しい。北湖の真野から沖島までの10㍍前後のライン、安曇川から今津にかけての浚渫およびフラット場などかなり広大な範囲であり、そこに絡むストラクチャーを目印にして狙う場合もあれば、浚渫や天然ブレイクに沿って泳ぐ個体を狙うこともある。
間違いないのはモロコの群れ、あるいはイサザの群れなどのベイトフィッシュが絡むことであり、バスが捕食している魚探映像を見ながらのシューティングスタイルが一番効率的となっている。
サイドイメージ、360度スキャン、ライブスコープなどの最新機器を利用しながら、バスとベイトフィッシュを発見してからルアーをキャストすることで効率を上げる必要があるため、レンタルボートなどの装備で釣果をだすのはかなり難しい作業となってしまう。そのため、ボートオーナーたちの上級者向けの独断場となってしまう。