皆さんこんにちは! ヤマガブランクス広報部です。
今回は「春こそショートロッド!」の後編をお届けします!
前編では「ショートレングスモデルの魅力」「ショートレングスのメリット」「ショートレングスのよくある不安要素について」解説させていただきました。
後編では、ヤマガブランクスのフラッグシップエギングモデル「Calist-カリスタ」シリーズから、Calista 76ML/TJ・79MMH/AGを投げ比べたリアルな使用感について詳しく解説いたします。
Calista 76ML/TJ・79MMH/AG投げ比べてみました
2023 カリスタシリーズから76ML/TJと79MMH/AG、二機種を投げ比べしてきましたので、個人的な見解込みで解説いたします!
キャストしたエギはこんな感じです。
2.5号から3.5号ディープ、4号まで、定番の3.5号はスタンダードタイプや抵抗系など投げて、シャクリ比べてみました。
リールは20ルビアス FC LT2500 にPE0.5号、リーダーはフロロカーボンの2号です。
Calista 76ML/TJ
軽量・軽快・切れ味抜群。優れた情報伝達力と多彩なジャークで春イカを誘惑。
全長 | 仕舞寸法 | 自重 | Lure | Line |
2293mm | 1175mm | 87g | Egi 2.5~3.5号 | PE 0.4~1 |
ヤマガブランクス公式「Calista 76ML/TJ」の詳細ページはコチラ
使用感を一言で表すならば「楽」。
ショート+軽量+MLクラスで軽快な使用感が最大の魅力だと思います。
Calista 76ML/TJはグリップエンドが少し短くなっているのも特徴で、しゃくったときウェアに干渉しにくいようになっています。
メインとなる3.5号は、キャスト負けする感じもなく、フルキャストできますし、アクションもビシバシ系やコンビネーション系もレスポンス良く操作できました。
個人的に苦手な2.5号のエギは、フォール中の抵抗もしっかりと感じることができ、「何をしているかわかる!」と感動しました!
3.5号ディープや4号は、フルキャスト、アクションともに問題なくおこなえますが、76の魅力でもある軽快さやレスポンス性能が若干落ちるなーという印象です。
パワーに関しては、以前の釣行で2kgアップを余裕でキャッチすることができましたので、春イカにも安心してお使いください。
Calista 79MMH/AG
Mクラスの使用感。少ない力で最大効率を得る。剛柔併せ持つハイレスポンスモデル。
全長 | 仕舞寸法 | 自重 | Lure | Line |
2380mm | 1226mm | 99g | Egi 3~4.5号 | PE 0.5~1 |
ヤマガブランクス公式「Calista 79MMH/AG」の詳細ページはコチラ
一番皆さんにお伝えしたいことは…「棒のような、バッツバツの硬いロッドではない」ということです。MHとつくと硬い棒みたいなロッドを想像されてしまうのが唯一の弱点かもしれない…と思ってしまうほど、楽に使うことができました。
2.5号も存在感を感じながらキャストできて、その後の操作も問題なくできますし、潮の流れも感じることも可能。ショートレングスに適度な張りが組み合わさることで、感度が研ぎ澄まされているイメージです。
3.5号に関しては、高い反発力のおかげか驚くほど飛距離が伸び、7ftクラスとは思えないほどでした。
3.5号ディープや4号は余裕でフルキャストできますし、3.5号を超える飛距離を出すことができますので、どうしても潮目に届かないときなどあえてディープタイプを使うのもアリだなと思いました。
次に、アクション「しゃくり」についてですが、想像以上に楽でした!
想像以上にしゃくりやすい「Calista 79MMH/AG」
ショートレングスモデル全てにいえることですが、ロッドが短い分しゃくり幅が狭くても力を伝えることができます。
さらに、79MMH/AGに採用しているMクラスのティップは、反発力が高いのでティップだけを意識したコンパクトなアクションでもしっかりとエギを動かすことが可能です。
上の画像はCalista 79MMHとCalista 86Mの静荷重比較です。バットは79MMH/AGのほうがワンパワー強いので残りますが、Mクラスのティップは素直に曲がり込みます。
潮流場、深場、抵抗の大きなエギなどMLクラスであればビシッとしゃくらなければいけないシーンでも79MMH/AGは、軽く操作できてしまうので、使い方次第では、MLクラスより楽なのではと感じました。
スローなアクションで誘いたいときには、糸フケを多めに出したスラックジャークを使い分けることで、より攻略の幅が広がると思います。
春イカならCalista 79MMH/AGを推します!
春イカ=デカイカということで「ロッドパワー」を考える方が多いと思います。ですが、今回春イカにCalista 79MMH/AGをおすすめする理由は、デカイカを獲るためのパワーがあるからではありません。
実際、Calista 76ML/TJでも2㎏アップを余裕で獲ることはできています。
では、なぜ79MMH/AGをおすすめするのか。
それは「あらゆるシチュエーションに対応できる柔軟性」に優れているからです。
例を挙げると…
スタンダードなエギはもちろん、抵抗の大きなエギでも楽に操作できて、遠投先や深場でもしっかりとアクションさせることが可能です。
予報ハズレの強風が春にはつきものですが、79MMH/AGのシャープかつ振り抜きやすいブランクは向かい風でも安定した飛距離を出すことができます。
大型になるとランディング間際に、最後の抵抗で走り出すこともよくありますが、粘り強いブランクが主導権を渡すことなく安全に寄せることができます。
深場・潮流場については説明しましたが、79MMH/AGはシャローエリアでも活躍してくれます。レスポンス良くメリハリのあるアクションで、広範囲を素早く探ることができますので、ランガンやポイントの新規開拓にもぴったりです。
まとめ
0.4号の極細PEラインを使用する場合や、軽量タックルにこだわりのある方、軽快さを求める方には、76ML/TJをおすすめいたしますが、何が起きてもどうにかなる「安心感」は79MMH/AGの隠れた魅力だと思いました。
ショートレングスモデルと聞くとデメリットが頭に浮かんでしまう方もいるかと思いますが、これを機に手に取ってみてほしいと思います。
もちろん秋イカにも問題なく使えますが、春こそショート。
春こそショートレングスモデルの特性を存分に発揮、体感していただける季節ですので、Calista 76ML/TJ、79MMH/AGの2機種を店頭で見かけた際は触ってみてください。
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