至高の感度。“張り”と“軽さ”の調和。
「17スーパーコルト」のリリースから7年。素材や技術の進化と共に、アジングのスタイルも数年で劇的に進化。そんな近年の風潮に合わすべく、オリムピックは動き出し、今年2024年…遂に発表「24 スーパーコルト」。まだかまだかとリリースが待ち望まれる中、遂に先日3機種のうちの2機種“GCORSS-582UL-HS+”、“GCORSS-612L-HS+”がリリースとなりました。という訳で、今回は特長を改めておさらいしていきます。
24 スーパーコルト【オリムピック】
GCORSS-642L-T :2024年6月頃登場予定
ようやく世へ放たれることになった「24 スーパーコルト」。
新たな技術や素材が新採用になり、今まで成しえることのできなかった“軽さ”、“張り&感度”が向上。機種展開に関しても、昨今の様々な状況に対して柔軟に対応できる3機種に。ブランクスへの塗装などの装飾は最小限に済まされ、“掛けて獲る”ことに特化した究極の仕様に。
オリムピック公式「24 スーパーコルト」詳細ページはこちら
ブランク素材が大きく一新
では、具体的な変更箇所を解説しつつ特長を順番に紹介。
まず大きく一新されたのが“ブランク素材”になります。メイン素材に前作同様、東レが誇る最高強度素材“トレカ®T1100G”が採用されると共に、“トレカ®M40X”も今作から新採用に。航空・宇宙、ハイエンドスポーツ用品といった分野で要求される、極限性能を実現する、引張強度と耐衝撃性を両立させたマトリクス樹脂技術“ナノアロイル技術”と組み合わされて惜しみなく使用することにより、軽さと張り&感度が向上。
トレカ®M40Xは、T1100Gよりも高弾性な炭素繊維で“トレカ®MXシリーズ”の最初の品種。繊維強度と弾性率の両方を極限追求され、従来の炭素繊維と同等の弾性率を保持した状態で、強度を約30%向上させることに成功したとされる最新の炭素繊維。
メイン素材の上には最軽量4軸カーボン“スーパークワトログラファイトクロスLV”を採用。こちらは数あるオリムピック独自の4軸カーボン内の中でも、最軽量な素材で、運動エネルギー効果を落とさず、23%の軽量化を実現。タイトな軽量化が求められる場合、細径への使用に効果を発揮する素材に。
“G-MAPS製法(PAT.)”も合わさることで、トータル的にブレの少ない軽量かつ高強度なブランクへ完成。
高感度より高感度を…。
ソリッドティップモデルには新開発のティップが
次に注目していただきたい魅力…。
それは、発売となったソリッドティップモデル(582UL-HS+、612L-HS+)にだけ搭載、トレカ®T1100Gを使用した新開発の「ハードソリッドティッププラス」が新たに追加。高強度・高弾性化と共に歩んできたフィッシングロッドの開発において、カーボンソリッドティップにも高強度・高弾性化を求めることになり、3年の月日を経て完成させた“トレカ®T1100GソリッドHS+”(ハードソリッドティッププラス)。
従来のハードソリッドに使用されている30tカーボンより硬く、張りのある33tカーボン“トレカ®T1100G”に着目。カーボン繊維の高弾性化と共により高密度化することで、軽く張りのある高感度なソリッドティップを実現。
オリムピックのアジングロッドシリーズに搭載されることも当然初。従来のハードソリッドより張りがあり高感度、より水中をクリアにしてくれて僅かな水流の変化や、アジの抜けアタリなどもティップや手元を通じて鮮明に伝えてくれる仕様。
オリムピック独自開発!オリジナルカーボンリールシート“OP-01”も搭載!2種類のリールシートから選べるように
2023年モデルのコルトシリーズをお使いの方なら、ご存知のハズ。オリムピック独自開発のオリジナルカーボンリールシート“OP-01”が「24 スーパーコルト」にも搭載されることに。対象機種は今回リリースとなったGCORSS-582UL-HS+とGCORSS-612L-HS+。両モデル共にダウンロック方式で採用。
具体的に説明しますと、“トレカ®短繊維強化ナイロン樹脂PA610”とカーボン30%を含有し、高強度・高弾性を持ち合わせたオリジナルカーボンリールシート。高硬度でたわみにも強くて丈夫な作りと共に、その硬さに加えて大胆に肉抜きも施されているため、ブランクタッチもしやすく感度UPと操作性向上はモチロン、軽量化にも大きく貢献。手のひらの懐にフィットするラウンドバック形状は、力まずに包み込むようなホールド感を実現。感度、操作性、軽量化全てが向上したトータル的にメリットを生むNEWパーツが今作にも。
また、GCORSS-642L-Tに関しては、IPSリールシートをダウンロック方式で採用。
高感度の証!O.S.Sも採用
ここまでお伝えさせていただいた内容で、高感度ということは充分お分かりいただけたかなと。その証と言えるのが“O.S.S”の採用。
こちらは、数値化された感度の基準をクリアした簡単に言うと正に“高感度の証”。採用になっているということは、高感度で間違いないということ。
他にもコダワリ多数
さて、ここまで述べてきた魅力以外にも、まだまだ各所にコダワリが満載。引き続き魅力を解説させていただきます。
トップにはチタンフレームSiC-Sリングガイドを採用。ティップ、ベリー、バットには軽量なチタンフレーム・トルザイトリングガイドが採用され、ロッドの持ち重りを軽減。T2カラーフレームの落ち着いた色合いが高級感を演出しています。
ブランクタッチしやすいフロントグリップレス仕様。そして、セパレートグリップを採用しつつ、リアグリップ部は最小限の大きさに留めることで、こちらも軽量化に貢献し、繊細なリグの操作を可能にします。
ジョイントは高精度なスピゴットフェルール(印籠継)を採用。スムースなベンディングカーブを実現しています。
全3機種展開
ラインナップは全3機種展開。
では、機種ごとの魅力について、順番に解説させていただきます。
アジングの象徴とも言える、アンダー1gの世界感を研ぎ澄ましたスペシャリストモデル。極軽量のジグヘッドをよりクリアに操作するため、ティップはもたれを感じることができ、アジからのアタリをスポイルしない繊細ながら絶妙な張りを追及。ジグヘッドを巧みに操り、潮の変化を逃さないティップを活かしながらスムーズな曲がりを実現するベリーを採用。高弾性ながらもしなやかな極細ブランクス。張りがあるけど曲がる。繊細なアジングをオリムピック的に体現。
GRIP TYPE A
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line (lb) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.73 | UL | Fast | 44 | 88.6 | 0.6 | 2 | MAX3 | MAX3 | 75,000 |
パリッとした質感を持たせながらもベリーからバットにかけてのキレイな曲がりが特長。ジグヘッド単体からスプリットまで、あらゆるシチュエーションに高次元で対応。高弾性武装のブランクスと“ハードソリッドティッププラス”の恩恵で、リグの操作感や極小バイトを手感度で把握できる伝達性能を秘めています。
GRIP TYPE A
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line (lb) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.86 | L | Extra-Fast | 48 | 95.0 | 0.6 | 2 | MAX5 | MAX3 | 76,000 |
フルレングスに“トレカ®M40X”を採用し、さらなる高弾性素材も随所に使用した高弾性チューブラーモデル。チューブラーならではの、全体で曲がる一体感。復元力とパワーを持たせ、剛と柔を調和。さらにチューブラー特有のクリアな感度と攻撃的に“掛ける”鋭さを追求。
GRIP TYPE B
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line (lb) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.93 | L | Fast | – | 98.7 | 1.1 | 2 | MAX6 | MAX4 | 77,000 |
遂に世へ放たれた「24 スーパーコルト」。
気になる方はぜひ見かけた際に振ってみては如何でしょうか?