日本が誇るバスフィッシングの聖地、「琵琶湖」。
2009年には世界記録となるバスが釣れるなど、そのポテンシャルの高さは今もなお健在です!
先日には、ルアーニュースでもお馴染みのガイド前田さんがガイドを務めたお客様で、6,610gのナナマルのバスを釣り上げたことでも話題を呼びました。
そんなバスアングラーの夢とロマンがあふれる、琵琶湖のバスフィッシング。
今回は初めて琵琶湖を訪れる方も参考になるような、各シーズンによる釣り方やオススメルアーなどを紹介していきたいと思います。
スポーニングシーズンの春は中層攻略
琵琶湖の春も他のフィールドと同様、バスも産卵期を迎えスポーニングシーズンとなります。
こちらは「春バス基礎講座」でも紹介したように、「プリスポーン(産卵前)」、「ミッドスポーン(産卵中)」、「アフタースポーン(産卵後)」の3つの期間に分けられます。
琵琶湖も広いのでエリアによって有効なメソッドは異なってきますが、比較的多くのエリアで多用されているのが、スイムジグやジャークベイト、スピナーベイト、クランクベイト、スイムベイト、バイブレーションなど…、いわゆるヨコの動きをするルアーが有効。特にプリスポーン時には効果的と言われています。
そして、徐々にプリスポーンから季節が進行し、バスもよりシャローへとポジションが変化。
そうなると横の動きを意識しつつ、浅瀬を中心にアプローチしていくのがオススメ!ただ、ポストスポーンに入り始めると、食いが渋かったりショートバイトが多発するので、ミドストやダウンショットリグなどのライトリグが有効となります。
ダウンショットリグ HPシャッドテール【O.S.P】
出典:YouTubeチャンネル「LureNews.TV」詳細ページ
夏はバスの意識が表層など上向きに!
夏になると産卵から回復し、バスの活性も上向きに!
バスの目線も表層や水面直下に向かうようになります。そうなると、表層付近を泳ぐポッパーやペンシルベイトといったトップウォータープラグやフロッグ系、浅いレンジをトレースできるフローティングミノーやノーシンカーワームなどが有効となります。
上記で紹介したルアーはあまり速く動かす必要がなく、体力を回復しようとするバスにとっては追いやすいのが特長。アクションを止めて、食わせの間を演出できるのも大きなポイント!
また、ウイードが水面を覆うようになると、バスがそこへ身をひそめるようになります。そういった場合は、ウイードの切れ目をトップウォータープラグで攻めて、ウイードの中はテキサスリグやフリーリグ、直リグ、パンチングショットリグなどを投入するという攻め方も有効です!
ターンオーバーが絡む季節!秋の琵琶湖
秋は台風の影響などによって状況も色々変化しやすい時期。
バスのポジションも変化しやすい季節。基本的には夏を引きずるシェードでの釣りが継続されるものの、台風が通過すればウイードが飛んでしまうので、付き場をなくしたバスはベイトに依存しやすくなります。そうなると、いわゆる横の動きをするルアーが効果的になります。
台風後に濁りも入ることからスピナーベイトやクランクベイト、チャターベイトなどでウイードエッジを攻めるようなハードベイト攻めが効くシチュエーションが多くなります。
スピナーベイトにトレーラーワームを取り付けてボリュームを出して誘うのもオススメ!
秋はターンオーバーも多く発生するため、その影響を受けにくいエリアを探すというのも非常に重要です。ちなみに、ターンオーバーとは水面付近の水が冷やされて沈むことで、ボトムにたまった悪い水をエリア全体に広げてしまう現象を指します
こうなるとバスは活性が下がり、あまり口を使わなくなってカナリ渋い展開に。ターンオーバーの影響を受けにくい流れのあるエリアや、浚渫最深部などのボトムを意識したダウンショットやヘビキャロによるスローなアプローチが有効となります。
リアクションか食わせの2択!冬の琵琶湖
琵琶湖も冬になれば他のフィールドと同様、非常に厳しい状況に。厳しい冬は残りウイードがキーになることが多いです。
フラットエリアではメタルバイブレーションでリアクション狙い。そして沈み物やマンメイドストラクチャー周辺の、ライトリグなどが無難ではないでしょうか?
今もなく第一線で活躍する!高比重ワームによるアプローチ
最後に、シーズン問わず幅広く活躍するスタイルなのが、高比重ワームによるボトム攻め!
基本はミディアムからミディアムヘビーのロッドを使用したベイトタックルが主流。
使用ラインはあえて太めの20Lbくらいをチョイス。というのもラインごとボトムへ沈めるのが重要で、ルアーを着底させて軽くトゥイッチして、止めてのくり返し!
数年前から流行のメソッドですが、その実力は今も健在!
困った時はぜひ試してほしいメソッドの1つです。
シーズンによって、代表的なパターンやリグが色々異なる琵琶湖。
年々ハイプレッシャー化が進んでいるように思えますが、魚影が濃いことには違いが無くて夢もあるフィールド。ぜひ、足を運んでみてくださいね。