ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

赤塚ケンイチからの挑戦状。「このロッド、編集部なら使いこなせるよね?」

  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

…というわけで、編集部に届いたロッド「Beams inte7.7UL」

そう、ことの発端は遡ること3か月ほど前。釣りフェスティバル横浜2024の会場にて、赤塚さんにあれこれ解説をしていただいたんです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

LureNews(@lurenews)がシェアした投稿

さすがわかりやすい。赤塚ワールド全開。こりゃ良いロッドだ、となるところをグッと押さえて。

「ホントですか?」と。

赤塚さん、いつもすみません。職業柄、毎日毎日釣り具を見てきて、もうスレてしまっている語り部。グニャグニャに曲がるけど張りがあって?ボトムからトップ、巻きからワインドまで、ソルトライトゲーム広くカバーし?さらに大型の引きにも耐える?…そんなこと、本当に実現し得るのかと。

「じゃあ、使ってみて!」と赤塚さん。「編集部なら使いこなせるでしょ?」

…というのが今回の経緯。あれ、なんか身に覚えがあるような?

今度という今度は…

そう、実は過去に「PE革命」でも同じような展開が。

赤塚さん。疑ってすみませんでした【PE革命】

この時はまんまとしてやられ、今なお語り部は「PE革命」信者を公言。実際、釣りに行く際はなくてはならないアイテムとなってしまっています。まじでおススメですよ、PE革命は。

今回の挑戦状はフィッシュマンの2024年大注目のロッド「Beams inte7.7UL」。とくれば、ここぞとばかりに矛盾を指摘、何かしら言いがかりをつけて、一矢報いたいところ。

いざ、実釣へ

熱心な読者であれば、なんとなく展開が読めてきた頃合いでしょうか。

赤塚さん、毎度のことながら疑ってすみませんでした。

はい、「Beams inte7.7UL」間違いなく、疑いようもなく、良いロッドでした。

なんだこれは…!

まず、試したのはアジングとメバリング。

リールは手持ちの一番ライトなベイトフィネス系リールにPEの0.4号をセット。リーダーは1号を3ヒロ取ってます。

そもそも語り部はライトゲーム、ことアジング・メバリングに関しては「スピニングで別に良くない?」派。たしかにメリットはあると思いますが、スピニングのそれで十分に成立しているし、要は食わず嫌いだった訳です。

そんな語り部が、今回試してみて感じたメリットが以下。

①:思っている以上に飛ぶ

まず、これに驚き。1gのジグ単や2g前後のメバル系のプラグが全然飛ぶ。たしかにスピニングより飛ぶ…とは言い切れない部分はありますが、遜色のないレベルで飛ぶんです。

ロッドがしなやか~にしなる一方で、その強い反発力でグイっと押し出すような感じ。その昔、ブラックバスのトップゲームにハマっていた経緯があり、あのスローテーパーなロッドの感覚の延長線上といえばいいでしょうか。こりゃ、癖になるのも頷ける。

②:ティップが絶妙

ティップが絶妙。悔しいくらいに。

硬いけど、柔らかいんです。良いですね、硬くもなく柔らかくもなく…ではなく。どうやって調子出してるんだろうなぁ?と思うレベルで絶妙。

バイトはギリギリ弾かないマイルドさがありつつ、それでいてボトムワインドやフリーリグを使えばスタックしないギリギリの張りもあり、プラグを使えばシェイクやトゥイッチもこなす。

それでいて、小アジや小メバルのついばむようなバイトや、わずかなボトムの起伏も手に取るようにわかる。

これができるのが、“硬いけど柔らかい”ティップなのか…と改めて。

③:バットが強い

もう1つはベリーからバットにかけての強靭さ。

強さを語れるほどでかい魚掛けたのか!?という声が聞こえてきそうですが、語り部が特にそれを感じたのは“ボトムワインド”をしているとき。

キレよくパンッ、パンッとシャクれる。ベリーからバットに強さがないと、どこか「モタッ」として、ウィードなんかが絡むとヌ~ッとスタックするんですが、ビシバシとシャクれて、ウィードがパツッと切れる?外れる?イメージ。

もちろん、写真の魚くらいなら有無を言わさないゴリ巻きでイッキに水面まで引っ張ってこれる。この安心感はスピニングでは得られなかった感覚。デカいやつ掛けたらさぞかし気持ちいいだろうなぁと、まだ見ぬ魚に思いを馳せて。

後、ルアーニュースRっぽいことを言えば…これ多分バスにもすごく良い気がします。何せ、感度は良く操作性も高く、その上バットも強い。スピニングとベイトを足して2で割ったような超々バーサタイルベイトフィネス?というか。これ一本で冬のため池巡りとか、おもしろそうだなぁ。

ベイトビギナーにも良いんじゃないだろうか

ここまでメリットをツラツラと書き連ねてきましたが、まとめると、快適によく飛び、幅広いルアーを使えて、かつそれなりに大型の魚にも対応できる。身近な堤防でそれができる訳ですから、これはベイトタックルビギナーにもうってつけじゃないだろうかと。

語り部自身、ライトソルトはスピニング派だった訳で、そんな自分がここまで使えてしまったという事実。

もちろん、ベテランもそれぞれのメリットを理解すれば「スピニングで獲れなかったあの魚を獲るために…」とか、「あれもこれもやりたいけどタックルは多く持ち込みたくない…」とか、わがままだって聞いてくれる1本とも捉えられる。

いやぁ「Beams inte7.7UL」、そのメリットを理解しているベイトアングラーから、ベイトタックルに懐疑的なアングラーにまで使ってほしい1本。

…赤塚さん、今回もまた恐れ入りました。

スペックなど

フィッシュマン公式「Beams inte7.7UL」詳細ページはこちら

品名 全長 マテリアル ガイド 自重 継数 仕舞寸法 グリップ長 ルアーウェイト ライン 販売価格
Beams inte7.7UL 234cm(7.7ft) 4軸カーボン Kガイドチタン+ステン 125g 3ピース 91cm 34cm 2~10g PE0.3~1号 59,800円(税抜)

inte7.7ULのブランクスは一言で言えば“乗せと掛けの融合”。無駄を削ぎ落としFishmanロッドの特性を活かしつつ軽量化。そこに尺メバルと真っ向勝負できる張りを持たせることで、硬いが曲がる魔法のようなブランクスを実現。ライトなリグやプラグを遠くに飛ばし、ついばむような微細なアタリをアングラーに伝え、掛けにいくことも乗せにいくこともできる。それでいてバットは大物とのファイトにも耐えうる強さを持ち合わせている。
その特性はさまざまな魚種への応用をも可能にし、アジングやメバリングはもちろんのこと、“フリーリグチニング”や“ライトエギング”、そして“キジハタゲーム”といったロックフィッシュゲームなどなど、その守備範囲はライトゲームにとどまらずミドルゲームも視野に入る。
つまり、遠征先の何が潜んでいるかわからない…そんな漁港でさえもこの1本で堪能できるのだ。

出典:フィッシュマン公式HP

↑…これ、本当ですから。

Fishman

「ゼロバックラッシュ」「飛距離」「高精度ピンスポット撃ち」を追求したベイトロッド専門メーカー。 怪魚ハンターとしても知られる赤塚ケンイチ氏が代表を務め、同氏の豊富な経験がフィードバックされたロッドは、繊細な渓流から秘境のモンスターまでさまざまなスタイルに対応するラインナップ。