テンリュウのライトゲームロッドシリーズ3代目となる「NEWルナキア」開発ストーリー
【本文=天龍 釣具事業部 舟木雄一】
新しい製品の開発には色々とストーリーがあります。今回はテンリュウのライトゲームロッドシリーズ3代目となる「NEWルナキア」の、開発での裏話をご紹介させていただきたいと思います。
開発にテスターほか様々な方々に携わっていただいているんですが、今回はテスターとは違った目線からルナキアを紹介していきたいと思います。
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Lunakia<ルナキア>【天龍】
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↓上から2018年NEW 3代目 ルナキア、第2世代のルナキア、初代ルナキア
フィールドテスターからの要望
新型ルナキアのメインテスターとしてお願いしたのが蔵野氏。
彼には前作・第2世代のルナキア「ルナキア・ソニック」と「ルナキア・マグナム」のテストから開発に携わってもらっています。
当時から蔵野氏にテスト時に言われていたのが、『感性に響くロッドを作りたい』との事でした。
そして、今回の新作ルナキアを作るに当たって下記の要望を受けたのでした。
- 今までよりも軽量であること。
- 高感度であること。
- 軽量化と高感度化を踏まえたうえで、調子を重視したい。
これらの要望を踏まえ、新しいロッド作りがスタート!
まずは軽量化から着手
前作のグリップは、コルク素材とEVA素材のコンビネーションでのデザイン。コルクよりはEVAの方が比重は高く、リアグリップ部にEVAを使うことでバランスを整えていた。
しかし、軽さを求めていくとパーツは簡素化せざるを得ないという現実に直面。
そこで前作のイメージを払拭し、グリップデザインを大胆に変更することにしたのでした。
先述した通り、ロッドを重くする要因としてグリップが大きく関わります。
前作ではリールシートに、Fuji社のVSSタイプを採用していて、手に馴染みやすい形状ではあったんですが、自重を軽くするには他の形状が望ましいというジレンマに…。
カーボン西陣織パイプをDPSシートと組み合わせ、軽量なリールシートが完成
そこで他のシリーズで信頼を得ていた、DPSシートの16番をベースに新しい形状をテストしてみたんです。
で、ご存知の方も多いと思いますが、TENRYUではカーボン繊維で西陣織を織り上げパイプ状にする技術を開発しています。
そのカーボン西陣織パイプをDPSシートと組み合わせてみると、ドンピシャ!目指していた軽量なリールシートが完成したのでした。
そして実際に使ってみると、軽量化と硬度のアップによって手に届く反響度が上がり、軽さに加えて感度も高まるといったうれしい副産物も得たのでした。
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