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今江克隆のルアーニュースクラブR「今江的ベストバイはコレ!? 国内最高峰スピニングリール使い込みインプレと河野プロ・オドロキの優勝」の巻 第1191回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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エアリティPC-LT2500S-XH

では、ダイワはどうなのか?

確かに「ヴァンキッシュ」は「バーサタイル性能」で見ればベストバイだが、今江的見解ではダイワの高性能スピニングリールは、「より専門性を重視した役割分担」を明確にしているのが、特徴だと思う。

「ヴァンキッシュ」が、バーサタイル性能で今江的ベストバイとすれば、それに極めて近いところで匹敵すると感じたのが「エアリティPC-LT2500S-XH」だ。

この機種は、PC(パワーコンパクト)、LT(ライト&タフ)仕様の「エアリティ」で、重量は「ヴァンキッシュ2500S」と互角(165g)、価格も互角、機械的巻き感もPCはギアケースが一回りデカい分余裕があり、エクストラハイギアですら抜群に滑らかで安心感がある。

今江的に、これまた意外にコレすごくイイじゃん!って使って分かった機種でもある。

ハンドリングの角度も好みである。

今江的には汎用性ベストバイかもと感じた「エアリティPC-LT2500S-XH」。剛性面でも「ヴァンキッシュ」の最大のライバルか?ロッドは「スパイダースピン611MH」

唯一、スプール径の大きさでは、同じ2500番でも「ヴァンキッシュ」に分があり、ライン落ち防止フィンの存在で太糸使用時には「ヴァンキッシュ」に分がある感じだ。

イグジストSF2500SS‐SPL/STチューン

さて、ではダイワのクラス最高機種、「イグジストSF2500SS‐SPL/STチューン」はどうなのか?

現時点でのインプレは、この機種は本当に「超トーナメント仕様」の一言に尽きる。

それも「サイト&ライブサイト専用」と言い切った方がよいかもしれない。

その最大の理由は、圧倒的軽さ(140g)と感度のアドバンテージは、確かにある。

だが、SSスプール(浅溝、浅幅)のメリットでもあり、欠点でもあるのが、カタログにも明記してある通り実質3.5lb、PE0.6号MAX厳守ってところだろう。

ダイワ最高峰12万円越えの「イグジストSF2500SS-SPL/STチューン」。良くも悪くもトーナメント専用、サイト&超フィネス専用といえる。ロッドは「カレイド・マッハS-1改」

最初は強度なのかと思ったが、それよりむしろ、SF・SSはスプールの高さ(上下幅)が異様に狭いため、ある意味、シマノの「密巻き」に近い現象が起きる。

そのためか、4lb以上のフロロだとバックラッシュ、特に糸落ちが結構出ることが多かった。

このためダイワはカタログにラインのポンド数制限をかけているのだろう。

そこさえ理解して使うなら、決して11万円オーバーの価値がない機種ではない。

だが、一般アングラーが普通に使うには正直、ギリギリのハイスペックというのが、正直な印象である。

巻き感をめちゃ軽くするマグシールド除去のST(センシティブ)チューンも、一般アングラーには逆に寿命を縮めるので必要はないと思う。

そして、こういった理由を十分に理解したうえで、ダイワが満を持して今年の3月にリリースしたのが「新型23エアリティ」ってことになるのだろう。

全てが最初からマグシールド除去のSTチューンされたこの機種については、自分はダイワ歴代最軽量(135g)の「SF/SS(スーパーフィネス・浅溝、浅幅)」ではなく、150gの「LT/S(ライトタフ/浅溝)」の2500番XH(エクストラハイギア)をあえて選んだ理由は、上記経験によるものである。

今江的ダイワのベストバイ

ぶっちゃけ、現時点での今江的ダイワのベストバイは、複数台が絶対必要なトーナメンターであれば価格的にもこの新型「23エアリティ」の「LT」機種だと思う。

詳細は、またこの機種に絞って書いても余裕で1週分語れるので、後日またインプレするつもりだが、今江的現時点での感想では、正直「イグジスト」って今後どうなんの???って感じだ。

「イグジスト」の存在意義すら霞ませる24年最大の注目リール、全部載せ仕様の23新型「エアリティST-LT2500S-XG/QD」、ロッドは「ガルネリウスライト63ML」

この新型「23エアリティ」の登場で、超高額な「イグジスト」を何台も買った自分としては、良いのか悪いのか、その立ち位置が分からなくなった…っていうのが、今江的忖度ナシのホンネインプレであります。

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