「狭いウイードエリアでの釣り」
9月後半は2週連続の3連休で中日となる日曜日が大混雑。その一方で平日はガラガラの湖上となっており、湖面に浮かぶボート数はそう多くはない。休日でも大会の参加者のボートが浮かぶだけで、実際にプライベートのボートやレンタルボートの数は例年に比べてかなり少ない。
平日の湖面ではガイド勢は浮かんでいるものの、10月以降になると空き日程が多いガイドさんが多くなっており、例年よりも早い閑散期を琵琶湖は迎えている。
お盆の期間の記録的猛暑での水質悪化、台風20号、21号の連続でのウイードの減少など、琵琶湖の悪い状況報告は拡散されて、人が少なくなっている状況だ。
さて、こうした人出の状況でガイド勢は釣果をだしているが、レンタルボートのアングラーは苦戦が目立つ。これは例年よりも釣れる場所やスポットが少なくて、熟知しているガイドは苦労しながらも釣果をだしているが、そうでないレンタルボートのアングラーにとって非常に厳しい状況であるためだ。
数年前までの琵琶湖南湖であれば、ウイードのアウトサイドエッジやフラットウイードの上に浮かんでいれば、風に流されながらでもワームをドラッキングしたり、ハードルアーを投げマクれば釣果に恵まれた。しかし、今年はウイードが西岸を中心になくなり、残っているのはエビモのパッチ、シャローのカナダモのパッチ程度となっている。そのため、その狭いスポットを知っていれば釣れるのだが、その狭い範囲を知らずにボートを流されているようでは、延々とウイードのない場所となり釣果に恵まれない。
ウイードエリアが広かった時代のまま、船団に集まって延々とウイードを流すという作戦が通じにくくなっており、こうした結果がレンタルボートのアングラーの苦戦に繋がっているのではなかろうか?
さらに、狭いウイードの生えているエリア、エビモパッチなどを熟知しているガイド勢も楽勝ではない。なぜなら、熟知しているスポットを多くのガイドで叩き合っている現状があるからだ。
狭いウイードエリアをシェアする状態…平日は空いているが、週末には超ハイプレ化する南湖
特に台風21号の通過後、ウイードエリアが狭くなり、カナダモの大半が吹っ飛んだ後からは、その傾向が顕著となり、同じウイードエリアに5艇、10艇ものガイド艇が溜まる状況となっている。
幸い大人なガイド勢は、それぞれにストレスを感じながらもエリアをシェアしているから、なんとか釣っているが、さすがに何度も何度もボートで流し、ルアーを通してしまうとプレッシャーが高まって釣れなくなってしまう。
平日などはボート数が少ないので助かるが、週末などはかなり悲惨な状況となり、釣果の方はグンと下がってしまう。
少なくとも、来年にウイードが生えて広範囲な釣りが復活しない限りは、こうした状況が改善することはなく、今後はウイードから浚渫へと場所を変えながら、秋から冬を迎えるだろう。