1992年、ミノージグというカテゴリーを生み出した
ソルトゲームでは往々にしてナブラに遭遇することがある。しかしプラグではナブラまで届かない、ジグなら届くが見切られてしまう、そんな歯痒い思いをすることは少なくないだろう。
そんな状況を打破すべく、1992年にスミスから発売されたのがサージャーだ。
サージャーはミノージグに分類される、当時としては新しいジャンルのルアーだった。
リアルなミノーフォルムとジグに近い自重を兼ね備えたサージャーは、ナブラ撃ちの射程圏を拡大し、口を使わなかったターゲットを次々とヒットに持ち込むことが出来たのだ。
さらにサージャーの特性の1つとしてフォーリングバイブレーションを起こす点が挙げられる。沈下する際に水平姿勢で細かく揺れながら沈下していくのだ。これによってフォーリング時においてもヒットを得ることが出来るようになっている。
しかし釣り人の要望は尽きることがない。もっと重いサージャーを、もっと大きなサージャーを、等といった要望からサージャーのラインナップは拡充を重ね現在に至っている。トラウト用のサージャーもあるが、ここではソルト用の3種類のサージャーに関してその特徴をまとめてみよう。
最もベーシックなミノージグ、サージャー
1992年に発売された元祖サージャー。現在では10cmのみがラインナップされている。
フォーリングバイブレーション、ストレートリトリーブではローリングアクションを起こす等、動きの多彩さが魅力となるベーシックモデルと言える。ファーストリトリーブで水面をスキッピングさせて反射喰いを誘うのも有効だ。
全長 | 自重 | フック | 標準小売価格 |
10cm | 28g | トレブルフック#2装着 | ¥1,650+税 |
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ナブラ撃ち特化型、自重を増したスーパーサージャー
ブリやメジロといった青物のナブラ撃ち攻略に特化させたヘビーウェイトモデルがスーパーサージャー。サージャーと比較して自重をアップさせ、ジグに匹敵する飛距離で遠方のナブラをも射程圏に捉えることが出来る。また高速リトリーブ時にもバランスを崩しにくい為、魚に見切られないスピードで喰わせてしまうことが可能だ。反面、フォーリングバイブレーションやローリングアクションはサージャーに比べて抑えられたものとなっている。
エイトカンはサージャーよりも大きなサイズのものが装着されており、より大型のリング・フックを装着することが出来る。ローリングアクションは相殺されてしまうが、前方のアイにアシストフックを装着する方式を好むアングラーもいる。
全長 | 自重 | フック | 標準小売価格 |
8cm | 17.5g | フックレス | ¥1,650+税 |
10cm | 32g | フックレス | ¥1,700+税 |
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もっと遠くに、もっと強くをカタチにしたマグナムサージャー
マグナムサージャーは表層付近を回遊するマグロ、ブリやヒラマサをターゲットとして開発されたサイズアップモデル。全長・自重ともにサージャーシリーズ最大となっている。性能面に関してはオリジナルのサージャーを踏襲し、フォーリングバイブレーションやローリングアクションを重視した設計になっている。その自重ゆえヘビータックルでも扱いやすい。
全長 | 自重 | フック | 標準小売価格 |
12cm | 52g | フックレス | ¥1,900+税 |
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サージャーの拡充が止まらない!
スーパーサージャーに新色が追加
2024年5月、スーパーサージャーに3色の新色が加わる予定だ。いずれもターゲットがマイクロベイトに偏食している際に効果が期待できるクリアー系のラインナップとなっている。
※上記の3色はスーパーサージャー10cmにのみ追加ラインナップされる。同8cmにはラインナップされないので注意
1992年から続くサージャーの歴史はまだまだ終わりそうにない。今後のさらなるラインナップ展開にも期待したいところだ。