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【シャッド使いの名手が語る】極みのシャッド「SHADING-X R」の解体新書

寄稿:小森 嗣彦
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小森 嗣彦(Tsuguhiko Komori ) プロフィール

JBのトーナメンターとして、同協会の最高峰TOP50プロシリーズを戦うトーナメントプロ。年間チャンピオン3回(最多)TOP50優勝6回(最多)2008年にはJBスーパーバスクラシックを制覇、2012、2018にはBasserAllstarClassicを制している。シーズンの合間には琵琶湖、桧原湖、北浦、亀山ダムでガイドも行っている。論理的考え方でバスフィッシングとトーナメントを攻略する。1974年生まれ兵庫県神戸市出身、千葉県在住。

こんにちは。小森 嗣彦です。

今回は、進化して復刻した「SHADING-X R」について詳しく解説します。

SHADING-X進化の軌跡

SHADING-Xは2012年BasserAllstarClassicのウイニングルアーでもあり、それ以外のトーナメントでも発売以来数々のキーになるバスをキャッチしており、私にとってはトーナメントでもプライベートでも超がつくエースルアーです。

リアルな造形と高い性能を備えた数々のメガバスルアーの中において、シャッドルアーのジャンルはメガバスの得意分野。

ライブXマーゲイ、スモルト以来しばらく発表されていませんでしたが、2012年、待望のSHADING-Xオリジナルが登場したときには、試合を戦う上でルアーラインナップとして盤石となったと思いました。

その後、55、75とサイズ展開されたことで、攻めの領域が広がりました。SHADING-Xはプラグですが、スピードとアクションでバスを反応させ、最後はワームのように食わせることができる数少ないルアーです。

「TRIANGLE・COUNTER・BALANCING」システム(PAT.)によるアクションはもちろんのこと、そのシルエットとフォルムはまさにメガバスの芸術品と呼べるでしょう。

2024年新たなる「SHADING-X」が登場

新しく登場した「SHADING-X R」シリーズは、メインウエイトを重心移動化し、ベイトでもキャストがしやすくなりました。

私はSHADING-X62に関しては以前からベイトでキャストすることが多かったのですが、SHADING-X がRとなり明らかに飛距離がアップし、強風の中でも投げやすくなりました。

また、内部の重心配分を見直したことでアクションにも変化があります。背中を移動する高重心と新たな下層を移動する低重心、二つの異なるバランスが生み出すアクションは極薄シャッドボディの挙動を変則的に変幻させています。

ウルトラハイピッチアクションを映像でチェック!

出典:YouTubeチャンネル「Megabass Channel」

使用感として、私が感じたことは他にもあり、風が吹いたり、カレントあったり、あるいはラインを少し太くしたりなどの条件下でも、しっかりとウルトラハイピッチアクションをするように感じています。

SHADING-X R

Item Length Weight Type Hook Price(税別)
SHADING-X R 55 55mm 1/8oz. Suspend #10 × 2pcs 1,650円
SHADING-X R 62 62mm 3/16oz. Suspend #8 × 2pcs 1,700 円
SHADING-X R 75 75mm 1/4oz. Floating / Suspend #6 × 2pcs 1,750円

メガバス公式「SHADING-X R」の詳細ページはコチラ

SHADING-X Rの出しどころ

この「SHADING-X R」は季節を問わず状況に合わせて投入できますが、シャッドと言えばやはり春に投げたくなるルアーの一つです。

出しどころはリザーバーを例にとると、水深2m前後のシャローフラットへさしかかるブレイク付近で、水温が8~12℃位のとき。特に寒の戻りなどがあり冷え込んだタイミングでの投入が一番実績があります。ベイトもバスもシャローフラットから一段下がったときがチャンスです。

SHADING-X Rの使い方

SHADING-X R」の使い方としては、基本はミッドスピードでのタダ巻でも釣れます。多少早巻になっても食わせることができるので、巻きのスピードは普通と言うのが適切です。そして、バスを呼び出したいここぞという場面でジャークを入れます。瞬時にキックバックアクションが発生し、バスをリアクションさせます。

ここで食わせたいと思うところではスローに泳がせます。「SHADING-X R」は超スローリトリーブでもライブアクションを発生させ、バスにルアーを見切らせません。これがワームのように使えると私が話した理由。

テクニカルな使い方

テクニック的な使い方としは、私はこのシャッドを使うときに少しボトムにコンタクトさせて使うことがあります。ゆっくりめに巻いてやるとボトムにコンタクトした瞬間がわかりやすいと思います。ボトムにコンタクトした瞬間にステイ。この瞬間、「SHADING-X R」はフラッタリングと呼ばれる挙動変化を見せます。ここが食わせのポイントです。ステイは1秒くらいでよいです。その瞬間、コンというバイトがでることがあります。

サイズ、カラーの使い分け

サイズはレンジとフィールドによって使い分けます。「SHADING-X R 55」は水深1.5mまで、「SHADING-X R 62」は1.8mまで、「SHADING-X R 75」は2.2mまでといった感じで潜るレンジが違うので使い分けるとよいでしょう。

ベイトサイズによってもシルエットの使いわけができます。

カラーはリアクションの強いものからFA(ファインアート)カラーがラインナップされています。どれがオススメですか?と聞かれることが多いのですが、今回に至っては全部欲しくなります。どれも釣れそうです。

もし迷ったら…私はGGテネシーシャッドとオーロラリアクションの2色を絶対に持っていきます。

タックルデータ

SHADING-X R55の場合

タックルは「SHADING-X R 55」は、スピニングの「Brand New DESTROYER F2-66XS Whippet」にローギアのスピニングリールにPEラインの0.6~0.8lb、リーダーはフロロカーボンの4~5LBというセッティングがオススメです。

メガバス公式「Brand New DESTROYER F2-66XS Whippet」の詳細ページはコチラ

SHADING-X R62&75の場合

SHADING-X R 62」は55と同じスピニングタックルのでもよいのですが、先ほども紹介したようにベイトでも投げやすくなっていますので、「Brand New DESTROYER F2.1/2-611X KASUMI SIX ELEVEN」でフロロカーボン8~10LBを使っています。「SHADING-X R 75」も同じタックルです。

メガバス公式「Brand New DESTROYER F2.1/2-611X KASUMI SIX ELEVEN」の詳細ページはコチラ

SHADING-X R」は、とにかく使いやすいシャッドです。それでいて他のシャッドとは一線を画した特殊なフォルムがハイプレッシャーなフィールドでも、他者と釣果に差をつけることができる素晴らしいルアーです。ぜひの春に投げてみてください。

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。
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