皆さんこんにちは! ピュアフィッシングジャパンプロチームの“仙石 快”です。
仙石 快(Kai Sengoku) プロフィール
2024年アブ・ガルシアが発表した人気リールシリーズ「ROXANI(ロキサーニ)」。
キャスティングパフォーマンスはハイエンドクラスでお手頃価格、多くのアングラーから支持されている、人気リールが約6年の歳月を経てフルモデルチェンジ。
各所にブラッシュアップが施され、今までよりも更にハイ・スタンダードと化した、「ROXANI(ロキサーニ)」の使用感へ期待が膨らむ皆様のために、今回は、テストユースしたワタクシ仙石がインプレッションさせていただきます!
Roxani BC (ロキサーニ BC)HS8 / BF7【アブ・ガルシア】
まずはベイトモデル「Roxani BC (ロキサーニ BC)HS8 / BF7」から。
製品名 | 自重(g) | ギア比 | 最大ライン巻取(cm) | 最大ドラグ力(kg) | ラインキャパシティ1 | ラインキャパシティ2 | ラインキャパシティ3 | ボール / ローラーベアリング | 税別価格 |
Roxani BC HS8 / HS8-L | 172 | 8.1 : 1 | 84 | 9 | 12lb – 100m | 16lb – 75m | PE1.5号 – 150m | 7+1 | ¥23,000 |
Roxani BC BF7 / BF7-L | 172 | 7.3 : 1 | 76 | 9 | 8lb – 50m | 10lb – 40m | PE1号 – 100m | 7+1 | ¥23,000 |
アブ・ガルシア公式「Roxani BC (ロキサーニ BC)HS8 / BF7」の詳細ページはコチラ
メインボディ素材の見直しにより、アブ・ガルシア独自の軽量かつ高耐久カーボン素材“C6carbon”が採用されることに。よって“前作比平均14gの軽量化、自重172g”を実現! 軽くなり、持ち重りからのキャスティングミスが激減したと実感しています。
平均自重(g) | デザイン | ベアリング(ボール+ローラー) | 最大ドラグ力 | ドラグクリックサウンド | フレーム素材 | ハンドル | ブレーキシステム | スプール径 | |
2018モデル | 186 | カッティング エッジ |
4+1 | 5.5kg | 無し | DuraMetal | 80mm | MagTrax | 33mm |
2024モデル | 172 | エルゴノミック デザイン |
7+1 | 9kg | 有り | C6-Carbon | 90mm | MagTrax | 33mm |
コンパクトながら力強い/より幅広いアプローチにも対応
こちらの形状に見覚えがあるという方…Abu愛が強めかも! そう、昨年登場となったREVO5シリーズでお馴染み“エルゴノミックデザイン”が採用されております。
「Roxani BC (ロキサーニ BC)HS8 / BF7」の方が、REVO5よりコンパクトで、見た目で言うなら“コンパクトREVO5”とも言えそうな見栄え。パーミング性に優れ、力を込めやすい“エルゴノミックデザイン”。ビッグフィッシュがヒットしても、シッカリ握り込めるので、ファイト中に握り込めず力負けしてしまった…なんてことも皆無!
力強いファイトを可能にする“エルゴノミックデザイン”を更に活かすのが、このドラグ力。両モデル9kgあるので、PEラインを使ったパワーファイトでも、ラインを出されることなく、魚を取り込むことができます。
大は小を兼ねると良く言ったもので、MAX5.5kgの前モデルでは、いくらドラグを締めても9kgのドラグは実現できません。
MAX9kgのドラグ力があれば、締めてパワーフィッシングから緩めてライトラインやフィネスの釣りにも幅広く対応することができます。
パーミングしやすくドラグも強い「Roxani BC (ロキサーニ BC)HS8 / BF7」。魚と快適に強引なやりとりをする上で、ハンドルの長さもキーに。
現行モデルは80mmですが、今回に関しては90mm。純正でカーボンクランクハンドルが搭載されているのもアブ・ガルシアならでは。更にハンドルノブは、ハイエンドモデルの“ZENON”と同じ物を搭載、最高の握り心地で釣りをお楽しみいただけます。
ここまで来ると気になるのが巻き感。
前モデルがベアリング4+1だったのに対し、新型は7+1。ギア素材には“ジュラルミン”を採用。軽く強いジュラルミンギアとベアリング追加による、各所の摩擦抵抗軽減により、軽く滑らかな巻き感を実現しているのを実感しています。
状況に応じて瞬時に調節!狙いのスポットへ正確にルアーを届ける
スプールは汎用性が高く初速の出やすい“超々ジュラルミン製超軽量33mm径”を継承。
両モデルともブレーキシステムは好評の“MagTraxブレーキシステム”を採用。サイドプレートを開けると、マグネットが5つ搭載。
外部ダイヤルでその場で調整可能なブレーキシステムは、天気の変わり目など、急な向かい風が吹いたらMAX側にダイヤルを、無風ではその逆に…と状況により設定しやすくバックラッシュが非常にしにくいブレーキシステムとなっております。
キャストした瞬間から確実に作用してくれるので、ピンスポットに強気なキャストを繰り出すことができます。
スプールの互換性があるので、BFS7のボディにHS8のスプールを組み込んだり、逆にHS8のボディにBFS7のスプールを組み込んだりも。
狙うシチュエーションによって、リールの組み合わせを自由に変更することができるのも強みです!
REVO5とZENONの融合機?
「Roxani BC (ロキサーニ BC)HS8 / BF7」は、個人的意見として、コンパクトになった“REVO5”と“ZENON”の融合体と言える、優れた一台に仕上がっています。
キャストフィールは“ZENON”に近いものを感じさせてくれ、総合パフォーマンスは、ハイエンドモデルにカナリ迫ると思っていただいても良いでしょう。
個人的な感覚で「Roxani BC (ロキサーニ BC)HS8 」は3.5inクラスのワームを使用した4gテキサス〜2ozクラスのビッグベイトまで、無理のない範囲で使用可能かと。
「Roxani BC (ロキサーニ BC)BF7」は2g〜4.5g程度のスモラバなど、風の抵抗を受けやすい物でも難なく投げられる仕上がり。
皆様の通われているフィールドでの活躍が楽しみです!