それぞれのカラー(HBのみにラインナップ)
さて、お次は「HB」のみにラインナップされているカラー。共通カラーよりアピール度が高めです。
その昔、イベント限定ワームで作ったカラー「ラフラフウィードグリーン」をビッグヒップに載せてみました。時には水に馴染み、濁りの中ではアピールカラーにもなるグリーンベースは、パイロットにうってつけのカラーです。
そして、ビッグヒップワークショップでみんなが塗っていたカラーの配色をちょっとだけアレンジして、アピールポイントに金ラメとケイムラを。カラーテストでは抜群の釣果を叩き出しました。(big-hipディレクター富山 飛田俊一郎監修)
tictの人気ワームカラー「ドリームチーム」をビッグヒップ用にアレンジ。ラインナップ唯一のグローカラーは、着水点が見やすく視認性抜群。テスト時には尺メバルも飛び出した実績カラーです。
蓄光させることによって、着水点や潮の流れを把握しやすく、磯やストラクチャーを狙うときに重宝します。(tictアンバサダー熊本 花田浩晃監修)
「アミヘッド」はシーバスでは定番のレッドヘッドをライトゲーム用にクリアチューン。よくみたら、クリアにアカラメが…そう、アミパターンにも対応します。ワークショップでも数多く塗られたレッドヘッド、またアンバサダーの中でも要望の多かったカラーです。
手加減なし。こんな裏話も…
ここでビッグヒップらしいカラープロジェクトの裏話を。
本格的にカラー制作に取り組み出したのは2023年の夏。やはりプロジェクトメンバーの草嶋さんの部屋から始まります。
事前にtictアンバサダーさんの意見や、カラープロジェクトで目についたカラーリングをセレクトし、実際にエアブラシで吹いてみる。そこはモデラーでもあるある草嶋さんが僕らの指示にも完璧に応えてくれます。
遠方のアンバサダーとのやり取りはZOOMやライブ配信を使いオンタイムで指示を。便利なものはすぐに使ってみる、それもビッグヒッププロジェクトのコンセプトだったりします。
そして、それだけ詰めていただけあって、工場からあがってきたサンプルはかなりの仕上がり。もしかしたら、一発でOK?と思いきや、まさかの全員がNG笑。各アンバサダーの並々ならぬこだわりと情熱が感じられます。そして細かい調整の末、生まれたカラーがこの9色なのです。
そして、情報公開されてからよく聞かれるのが「なぜHBとKBFにだけ搭載されているカラーがあるの?」という質問。
最初にお伝えしておきたいのは、それぞれにのみ搭載されてるカラーを入れ替えても全く問題ないということ。むしろ、使いどころは充分あります。
では、なぜ分けたのか?それは“HBよりKBFの方が強い色をセレクトしたかったから”です。リトリーブの時は問題ありませんが、勝負は止めた時。“浮かべっぱ”で誘う時はビッグヒップのお尻が水面に出てしまいます。その分だけルアー存在感が薄くなるので、あえて強い色をのせています。
また、ベタ凪やクリアすぎる水質…つまり環境によるプレッシャーが大きい状況では、HBで水中に強い色を入れておくと、その色の強さゆえにメバルにプレッシャーを与え、ショートバイトが増えることも。そんな時は逆にあえて、KBFで”浮かべっぱ” で誘います、浮かせたお尻の分だけ、水中のルアーの体積を減らしてあげると、バイトが拾えることも多々あります。それでも存在感が強い場合は、共通カラーにチェンジ。更にアピールを弱くしても良いですね。
カラーの強さ的には、強め→KBF→HB→共通→弱め…みたいなイメージで良いでしょう。