徐々に春らしさを感じる日も多くなってきた。オフショアから、一発どデカいヒラマサ狙いができるフィールドのひとつといえるのが、千葉・外房エリアの春ではないだろうか。
出典:テンリュウ
そんな外房エリアのヒラマサ狙いに適するロッドが、テンリュウのジグザム・ドラッグフォースだ。
シャローのジグジャストに対応
もちろん外房ヒラマサ専用ロッドというわけでないのだけれど、ジグザム・ドラッグフォースが、それに適する理由はアンダーハンドキャストでジグをしっかり飛ばせる点にある。
現行ドラッグフォースは、2023年に10年目ぶりのフルモデルチェンジを果たしたジグザムシリーズのフラッグシップといえるシリーズ。
まずはスピニングが発表され、その後ベイト2機種が追加された流れがある。
今回は、その中からスピニングモデルをピックアップしてみたい。このスピニングモデルが外房のように、安全面を大きな目的としてアンダーハンドキャストがレギュレーションになっている船が多いエリアで非常にマッチする。
時期・状況にもよるが、外房では水深20m以浅からレコード級のヒラマサなどがヒットすることも少なくない。これをバーチカルで誘うと探れる範囲が限定され、だからこそ投げて広く。そしてそれをアンダーハンドで、となる。もちろん深場をドテラで流すこともあるが、その両方に対応できるのがドラッグフォース。
ドラッグフォースは、伝統的に地域の特色にコアにマッチさせてきた。現行ドラッグフォースもその流れを踏襲。当然基本スペックが高いために万能性も高いが、各機種が想定した海域や条件で使えば、その真価をさらに感じられる仕様となっている。
実際に現行のドラッグフォースは外房エリアで多くのテストを繰り返してきた。
そのために、バットガイドにはRVガイドを採用。キャスト時の糸抜けがよくトラブルを抑え、ロングリーダーなどを使った場合でも安心感のあるガイドだ。そしてティップ側にはKガイドを採用した構成で、ジグキャストでも安心して使える。
バット部にはC・N・T素材をコンポジット。驚異の粘り強さを発揮し、外房のヒラマサなど、シャローでどデカい大型魚といった場合でも主導権を握らせない。
各機種のフィーリングに統一感を!
スピニングモデルには以下のスペック表通り、4機種がラインナップされる。
MODEL | TYPE | ロッド全長 ( m [ft]) |
継数 | アクション | 仕舞寸法 (cm) |
ルアーウエイト (g) |
Bestルアーウエイト (g) |
ライン (lb) |
ドラグ MAX (kg) |
リアグリップ長 (mm) |
先径 (mm) |
ロッド自重 (g) |
カーボン /グラス (%) |
税別価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
JDF631S-2/3 | S | 1.90[6’3″] | 1 | R | 190 | 100-180 | 100-120 | MAX PE 4.0 | 5/0° | 495 | 2.0 | 189 | 87/13 | ¥57,000 |
JDF621S-3/4 | S | 1.88[6’2″] | 1 | RF | 188 | 120-200 | 120-150 | MAX PE 4.0 | 7/0° | 495 | 2.1 | 198 | 87/13 | ¥57,500 |
JDF611S-4/5 | S | 1.86[6’1″] | 1 | RF | 186 | 120-230 | 150-180 | MAX PE 4.0 | 8/0° | 495 | 2.3 | 206 | 87/13 | ¥59,000 |
JDF601S-5/6 | S | 1.83[6’0″] | 1 | RF | 183 | 150-250 | 180-200 | MAX PE 5.0 | 10/0° | 495 | 2.5 | 213 | 87/13 | ¥59,500 |
JDF631S-2/3は、シリーズの中ではルアーウエイト100~180g・ライン適合PE4.0号MAX。ローレスポンスモデルといえる。シャローエリアや、ややライトラインの使用に適した設計だ。その繊細さで、シャローという限られたレンジの中でもさらにボトム付近をネチネチ攻める…そんなアプローチも可能。
JDF621S-3/4はルアーウエイト120~200g・ライン適合PE4.0号MAX。JDF631S-2/3と比較するとワンランク重いジグの扱いに長け、やはりこちらもしなやかさを活かしたスイミング系のジャークも得意。一方でJDF631S-2/3と比較すると、さらに細かいワンピッチから最後に飛ばしたり緩急のあるコンビネーションも行いやすいモデルだ。
JDF611S-4/5は、さらにバットパワーを上げたモデルで、JDF621S-3/4が近海テクニカルモデルだとするならば、こちらのJDF611S-4/5は近海パワフルモデルという位置づけだ。どちらも近海のフィールドを幅広くカバーするが、さらにジグウエイトの重さが必要な場合や、アンダーハンドキャストによるジグキャストで飛距離が求められるような時に最適。
JDF601S-5/6はよりバットにパワーを持たせ、適応ジグウエイトも150~250gと広く、大型魚やヘビーウエイトジグのアンダーキャストでの飛距離を出せるモデル。しかしながらティップにかけては、しなやかさを残しておりナチュラルスイミングアクションもこなす、ストロングでありながら操作性の高さも魅力の一本だ。
実は硬さが増すにつれ、レングスが短くなっている。JDF631S-2/3なら6’3″、これが「3/4」は6’2″、「4/5」は6’1″、「5/6」は6’0″となる。
これはシリーズ全体として持ち替えた時でもモーメントが近しく、「シャクリ感」自体は非常に似たフィーリングになる効果をもたらす。
全4機種が個性を持ちながら、このあたりのシリーズとしてのコンセプトも非常にコダワリを持って作られているのは〝さすが〟のドラッグフォースといえるところ。
今回はスピニングモデルをピックアップしたが、ベイトモデルについても簡単に触れておきたい。
ベイトモデルは「JDF591B-G5/6」と「JDF591B-G7/8」の2機種。
特に潮が走る激流エリアで、物理的にヘビーウエイトジグをバーチカルに使用することが求められるフィールドで心強いモデル。こちらの2機種はグラス素材をベースとし、ヘビーウエイトジグの引き抵抗を吸収し、操作感に軽さをもたらすのが特徴だ 。
モデル | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 | アクション | 仕舞寸法 (cm) |
ルアーウエイト (g) |
ルアーBEST (g) |
ライン | ドラグ MAX (kg) |
リアグリップ長 (mm) |
先径 (mm) |
ロッド自重 (g) |
カーボン /グラス (%) |
PRICE |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NEW JDF591B-G5/6 | B | 1.75[5’9″] | 1 | RF | 175 | MAX350 | 150-300 | MAX PE 5.0 | 10/0° | 420 | 2.2 | 240 | 12/88 | ¥57,500 |
NEW JDF591B-G7/8 | B | 1.75[5’9″] | 1 | RF | 175 | MAX500 | 250-400 | MAX PE 6.0 | 12/0° | 420 | 2.5 | 258 | 10/90 | ¥58,500 |
テンリュウ公式ジグザム・ドラッグフォース詳細ページはこちら