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【春の水面ゲーム・グランドエッジ190SFの可能性】トップに強い、喰わせられるビッグベイト

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2023年7月、グラスルーツのプロダクト第一弾として発売されたビッグベイト、「グランドエッジ190SF」。

グランドエッジの最も目を引く特徴が、ボディ背面とベリーのスリット構造

ボディ上下に入った独自デザインのスリット構造が生んだ「意のままに操れる操作性」は実際使用して驚いたユーザーも多いのではないだろうか。まだこのルアーを触ったことがなければ、グラスルーツのYoutubeチャンネルインスタグラムアカウントにてアクションの映像や詳しい解説動画が公開されているので、まずはチェックしていただきたい。

グランドエッジ190SFをトップで。JOE氏に聞く

今回はグラスルーツメンバーの一員であるJOE氏(以後JOE)に話を伺った。なんでも昨年春のプロトテスト期間では相当イイ思いをしていたとか。それもトップで誘うエキサイティングな釣り方らしい…。

JOE : 「グランドエッジはトップに強い!」いきなりですが、 太字で強調をお願いします。笑 私は普段フローターのトップウォーターバスフィッシングを中心に楽しんでおります。静かにポイントに近づき、ショートディスタンスでキャストを決めて、狙いのアクションでバスを誘う。シビれる一発のロマンを求めて真冬でも入水します。笑

今年1月下旬、グランドエッジを水面で誘っての一発。夕まずめラストのドラマに全開スマイルのJOE氏

JOE : グランドエッジのプロトタイプを初めて使った昨年3月の上旬。薄暗い朝イチのシャローでアクションチェックをしていたところ、水面が大爆発。激しく暴れる魚体を寄せてびっくり!40オーバーの良型フィッシュを前後のフックになんとダブルキャッチ!この出来事からグランドエッジとトップウォーターの可能性を探ることに熱くなり、この1年間ハードに投げ倒してきました。その答えが、冒頭の「グランドエッジはトップに強い」です。

足の長い水面グライドアクションからストライクを誘い出した。奪い合ったナイスコンディションな2本のバス

テンション高めで熱く語るJOE氏に、その理由を詳しく聞いてみた。大きく以下の3つの理由があるという。

1.大きなルアーは水面が効く
2.トップウォーターとの親和性
3.アクションが多彩だから喰わせられる

大きなルアーは水面が効く

JOE : 大きなルアーは水中よりも表層で喰わせやすい傾向があります。グランドエッジは全長190mmで重量は約2oz、ビッグベイトにカテゴライズされるルアーです。ビッグシルエットのルアーはバスに発見されやすく、魚を寄せるパワーがあります。しかしながら、チェイスがあってもバイトまで至らない、よくある話ですよね。

だからカバー際にルアーを寄せて追い込ませたり、エイトトラップでスイッチを入れるテクニックが知られるようになったのではないでしょうか。バスにとってより有利な条件でアプローチすることが、特にこの釣りでは大切です。ビッグベイトのような大きいルアーを喰わせるために、スピードを利用してリアクションで誘うのは一つの手段ですが、おいしいポイントからすぐに離れてしまいます。

一方で、同サイズに近いハネモノがスロースピードにもかかわらず、よく釣れることに着目しました。そしてビッグベイトも水面で誘うことが有効なのではないか、という思いが釣果を重ねるたびに確信へと変わっていきました。

ヒットの瞬間。オーバーハングの岸ギリギリにキャストし、ラインスラックを使ってソフトなロッドアクションで細かく誘う。3月下旬

トップウォーターとの親和性

JOE : グランドエッジの設計は水中でのグライド操作は勿論のこと、水面での使用にも大変適しています。水を掴みながら受け流す8エッジデザインという独特なボディ形状、尖ったノーズ、そして可動域広めのジョイント機構によって、ネチネチと細かいターンから鋭角なロングスライドまで移動距離を抑えながら「意のままに」繰り出す事ができます。

また浮力の設定がSF(スローフローティング)にしては高めになっており、水面での使用において絶妙な喫水バランスとなっています。私は元々スケートタイプの水平浮きペンシルベイトが大好きなのですが、細かいターンと鋭角ロングスライドの両方がハイレベルでアクションできるルアーを長年探し求めていました。グランドエッジはまさにドンピシャのルアーです。

岸際でのスローターンで寄ってきたバスを、連続ドッグウォークで沈みオダまでチェイスさせてヒット。4月上旬

アクションが多彩だから喰わせられる

JOE : トップウォータールアーという視点でグランドエッジを見ると、これほどまでに多彩なアクションが出せるルアーを他に知りません。テーブルターン、ドッグウォーク、ロングスライドの全てを高いレベルでこなし、ソフトから強い入力までレスポンスよく対応します。ターンの角度はなんとMax360度、通称サブロクを非常にコンパクトな旋回でメイクすることも可能です。だから左右の振り幅を調整してカバーに寄せたり逃したりも簡単です。

また、ロッドワークで水面からサブサーフェイス間の微妙なレンジをコントロール出来るので、要所でダイブさせ浮上アクションでバイトを誘うといった使い方もできます。さらに、強めのショートジャークではボゴッというチャガー音を発生させることもできます。何よりもジョイント機構であることが自発的なアクションを発生させるため、着水後やポーズ中にバイトするケースも多いです。このように水面でストライクを誘発するための引き出しが盛りだくさんなので、仕掛けて喰わせることができます。

キツめの濁りを逆手に取って、チャガー音で誘ってバイト。4月下旬

シャローにヤル気バスが差す、春がトップシーズン!

着水直後に水面爆発!コンディション抜群の55アップ。5月下旬

JOE : 年間を通してグランドエッジを水面で投げ続けた結果、釣果は春~初夏が好調でした。プリスポーン絡みでシャローに陣取るバスはテリトリー意識が高く、食性だけではなく攻撃性でもバイトしてきます。ルアーのボリュームでバスを寄せ、短い移動距離で多彩なアクションを演出し、ストライクを引き出すことができるのがグランドエッジの水面使い。

春先はキャスト後にポーズをしっかりとって、バスがルアーを見にきているイメージが大切です。そして瀕死のベイトが逃げるようにソフトなワンアクション、もしくはツーアクションを与えると、面白いようにバイトが多発しました。できるだけカバーから離れないように狙うのがポイントです。

出典:YouTube「GRASSROOTS OFFICIAL CHANNEL」 開発期間中のヒットシーン集。前半はルアー開発者井佐氏のビッグフィッシュの数々。2:09からは春の水面ゲーム、バイト20連発!今回紹介した多彩な喰わせのアクション必見!

JOE : この釣り方はフローターだけに限らず、ボートからでもオカッパリでも楽しめます。ルアーを表層でコントロールするためには、ショートディスタンスを狙うと不用意に潜りにくくてオススメです。ルアーはパッケージから出した状態でOKです。ぜひグランドエッジが得意とするトップウォーターゲームで、ビッグベイトの新たな一手を体感してください!

グランドエッジ190SF  SPEC

Length Weight Type Hook Spare parts Price
190mm 2oz(56g)class Slow floating DECOY Treble Y-F33F
(F)#1/(R)#2
シリコンテール×1 ¥5,800(税別)

グラスルーツ公式「グランドエッジ190SF」詳細ページはこちら

GRASSROOTS(グラスルーツ)

GRASSROOTSとはUSのスラングで人から人に伝わる文化やコミュニティーを指す言葉。釣りとは親から子へ、友から友へ、世代や国境の垣根すら越えて継承され、育まれてきた長い歴史を持つ文化。創り出されるフィッシングタックルが様々なアングラーに伝わり、愛され続け、そして釣りの文化を継承する輪廻の一部になって欲しい。GRASSROOTSの社名にはそんな願いが込められている。実釣性能は勿論のこと、機能美を纏ったディテールを持つフィッシングタックルを今まさに世に放とうとしている新進気鋭の注目メーカー
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