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「イービルシャッド」はなぜ釣れるのか?開発者が語る制作秘話!

寄稿:河村亘真
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みなさん、こんにちは!

FINAL WEAPON(ファイナルウエポン)代表の
河村亘真(かわむらのぶまさ)です。

河村亘真(Nobumasa Kawamura) プロフィール

ハンドメイドルアーブランド、FINAL WEAPON (ファイナルウェポン)の代表。 五三川や大江川といった養老水系はじめ、琵琶湖を中心に活動。 代表作である「イービルシャッド」は、長年の経験と知識が凝縮された多くのアングラーから愛されるスイムベイト。 発売のたびに即完売してしまうほどの人気ぶりで、SNSなどの口コミを通してその人気は瞬く間に全国区へ。

最近、バス釣りしていますか? 冬から春にかけてはバスアングラーにとって厳しいシーズン。低水温で活性がなかなか上がらないなど、1匹を釣り上げるのにも苦労する時期かと思います。

しかし、実はこの時期に出るバスはデカいサイズが多いのはご存知ですか?

今回は、そんなタフなシーズンに立ち向かうバスアングラーにぜひ使用してほしい、スイムベイト「イービルシャッド」について紹介したいと思います。

「イービルシャッド」は、FINAL WEAPON(ファイナルウエポン)を代表する長年愛されてきたスイムベイト。

まだ知名度も少ないころから養老水系や琵琶湖などのロコアングラーの方たちが使用し、瞬く間にSNSなどでも話題となりました。

最近は関東の霞水系・房総リザーバーでも使用する方も増え、ローカル大会のウイニングルアーになったとのご報告もいただきました。

今回は、そんな巷で話題の「イービルシャッド」についてご紹介していきます!

イービルシャッド【FINAL WEAPON】

イービルシャッドの全長は約140mm、ウエイトは1oz(約28g)のノンウェイトのスイムベイト。

推奨タックルはロッドはM~MHで、ティップが少し柔らかめのモデルと相性がよく、リールもノーマルからローギアタイプがオススメです。

推奨ラインは、16lbを基本に14~20lbのナイロンライン。また、ファイナルウエポンからスイムベイトなどのデッドスローにマッチした専用ラインも登場しています。

全長 ウエイト 推奨タックル 推奨ライン 価格
140mm 約1.2oz M~MH 16lbを基本に14~20lbのナイロンライン ¥2,750 (税込)

FINAL WEAPON公式「イービルシャッド」詳細ページはコチラ

イービルシャッドの基本性能

イービルシャッドの代名詞といえるのが、超デッドスローリトリーブでもしっかり泳ぐスイムアクション。

私が「イービルシャッド」を開発するにあたり、特に意識したのが水深10cmほどのシャローの攻略。

というのも、従来のスイムベイトの場合、シャローを攻めると着水から巻きはじめる頃にはボトムについてしまうことが多いかと思います。しかし、ベイトを積極的に探すやる気のあるバスはシャローを回遊する個体が多いのも事実。

そこで注目したのが、ボディの素材。

生命体比重を追求し、いろいろな素材を試し、研究を重ねたことで、より水に馴染みやすい現在のボディにたどり着きました。

着水から沈むまでの速度は非常にゆっくりで水深10cmほどでもスローに引くことができます。

ちなみに、生命体比重とは、“バスがベイトと認識しやすい比重”のことで、言ってしまえば、バスがベイトと認識しやすい比重を示します。そのため、イービルシャッドで釣れたバスは、頭から丸飲みするような“本気食い”がほとんど。

これはバスが「イービルシャッド」を本物のベイトと認識している証拠かと思います。

低活性でスローなバスでも、バイトの瞬間だけは本気食いとなるため、すっぽ抜けやミスバイトになることが少なくなります。

低水温期ではそもそもバイト自体が貴重です。その貴重な“1”バイトを確実に仕留められるのも「イービルシャッド」の強みだと感じています。

また、上記でナイロンラインを推奨していたのも、比重の軽いナイロン製を使用することで、生命体比重の特性を最大限に活かすためのものとなっています。

「イービルシャッド」のアクションについて

アクションのコツに関しては、ロッドグリップをしっかり脇に挟みながら巻くことでより安定したデッドスローが可能。ボトムにソフトコンタクトするかしないかのギリギリを速度で巻くようにしましょう。

ラインを張らない超デッドスローを意識するのが重要で、どんなにスローに巻いてもテールがテロテロと艶めかしくアクションしてくれます。

冬の大江川にてデッドスローからのヒットシーンはコチラ

 

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ジャークベイト顔負けの鋭いアクションも可能

イービルシャッドはデッドスロー以外の、ジャークアクションも得意としています。

デッドスローでバスを引き寄せつつ、そこからの鋭いジャークでバスのスイッチを一気に入れる! 寄せから喰わせに至るまでマルチ活躍してくれます。

百聞は一見に如かず、下記の動画をご覧ください。イービルシャッドの性能が伝わるかと思います。

ジャークを使って、トレースコースを変えて食わせるといったテクニックも可能。

以下の動画も併せてご覧ください!

絶妙なバランス設計のテールアクション

続いてはテールアクションについて。

「イービルシャッド」の心臓部ともいえるテール部分は非常にしなやかで、触ったときも軽くてやわらかい質感となります。

アクション時のテロテロ感は絶妙で、超デッドスローで引いた際もしっかりと左右にテールが振れるため、追尾してきたバスを見切らせません。

フォールは瀕死のベイトを意識したテールアクション

そしてもう一つはフォール時のアクション。

「イービルシャッド」のフォールアクションは、瀕死の魚が硬直して落ちる様子をリアルに再現。

というのも、瀕死の魚含め、魚は上下に動く際にテールを振らず浮袋の調節によって移動しています。

水を受けることでテールはかすかに揺れてはいますが、いわゆる、スローにフリーフォールする動きに近いイメージとなります。

イービルシャッドでは、それらの動きをふまえ、フォール時は微震しながら揺れるテールアクションとなります。

逆にリトリーブからのストップ時にはテールが動くので見切られることもありません。

ショートディスタンスでピンポイントに狙うべし

「イービルシャッド」の使い方は基本遠投せずに、近距離をピンポイントで狙います。

スイムベイトに共通するアプローチですが、非常に食わせに強い性能となっているため、ショートピッチでテンポよくバスを狙うのに最適です。

大事なのは狙うポイントで、以下の条件が絡んでいるエリアがあればイービルシャッドでバスをほぼ確実に食わせることができると思います。

・ハードボトム
・カレント
・シェード
・ブレイクライン(なるべく高低差あるところ)
・ウィンディサイド

これらの条件が多く重なるところは絶好のポイントとなります。特にバスのフィーディングタイムである、夕マヅメの時間はこうした条件下のエリアを回遊してくるとのこと。

ポイントを絞れたら、あとはイービルシャッドをゆっくり、丁寧に通すだけ。あとは持ち前の食わせ力で、自然とバスがバイトしてきますよ。

実際、私も毎年に春先の大江川でこのアプローチでバスを釣っています。

 

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もちろん、そうしたバスを狙うのも簡単ではありませんが、イービルシャッドなら食わせることができる! あとは信じて投げてもらえれば、きっと結果は出るはずです!

イービルシャッド/カラー選択の流儀

秋の五三川/根掛かりはバスに外してもらうスタイル

E’vil shad(イービルシャッド) PV / FINAL WEAPON

販売の情報などはSNSにてチェック

イービルシャッドの取り扱いは公式HPのSHOP INFOで確認できます。

もしくは公式オンラインショップで購入が可能です。

入荷情報などはInstagran・Twitter等で告知がされますので、あわせてチェックしておきましょう。

また、イービルシャッドを収納する専用インナーフォームも販売中です。

こちらは、明邦化学工業の「3010NDM」に対応しています。

また、根掛かり回避に優れたイービルシャッド専用のカバーフックもラインナップされています。

FINAL WEAPON公式オンラインストア詳細ページはこちら

ファイナルウエポン(ファイナルウエポン) プロフィール

河村亘真(かわむらのぶまさ)氏が代表を務めるハンドメイドルアーブランド。五三川や大江川といった養老水系はじめ、琵琶湖を中心に人気を集め、SNSなどでも話題に。代表作のイービルシャッドは毎回、販売開始数時間で完売になるほどの人気ぶり。デッドスローを得意としたスイムベイトで、素材も生命体比重を追求するなど、バスが釣れる要素を凝縮。長年の経験と実績をカタチにしたルアーブランドになります。
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