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教えてオヌマン!バチ抜け攻略のルアーローテーションを解説!

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シーバス特集

シーバスアングラーにとっての一大イベント、バチ抜け!

前回は、オヌマンこと小沼正弥さんに、バチ抜けパターンの攻略の基礎について教えてもらいました。

今回は、バチ抜け時のルアーローテーションについて紹介します!

小沼 正弥(Onuma Masaya) プロフィール

独自のシーバス道を極めるべく、全国各地を釣り歩く「職業釣り師」。 誰もが簡単にシーバスが釣れる方法を最前線で開拓するシーバスのスペシャリスト。「セットアッパー」をはじめ、「スイッチヒッター」など、数々の名作ルアーを生み出す。 1969年7月3日生まれ、東京都世田谷区出身の渋谷区育ち。

先発は「モアザン ヒソカ 150F-SSR」!

まず、小沼さんが最初にチョイスするルアーは「モアザン ヒソカ 150F-SSR」。

「モアザン ヒソカ」といえば、細身・小型ベイトを偏食しているときや激スレ時に最適な極細シルエットのシャローランナー。

モアザン ヒソカ150F‐SSR

サイズは120mmと150mmの2サイズ展開していますが、先発はよりシルエットが際立つ150mmの方がよいのだそう。

圧倒的な食わせ力と集魚力の「モアザン ヒソカ 150F-SSR」

その理由に挙げられるのが、圧倒的な食わせ力と集魚力!

150mmと長さこそありますが、極細のシルエットによりスレにも強く、存在をアピールしつつも違和感を持たれにくい特性があります。

ちなみに太さは120mmとほぼ同じだそうで、長さが強調されているとのこと。

上:「モアザン ヒソカ 120F-SSR」 下:「モアザン ヒソカ 150F-SSR」

また、アクションもリップがあることで、ロールしながらのフラッシングを演出。リーリング時もテールスライドをしつつも泳ぎすぎない動きとなるため、ナチュラルに誘うことができます。

特に激しい動きを嫌うシーバスやスレた個体、低活性の場面など、タフなシーンにも食わせやすいのだそう!

そしてシルエットによる集魚効果にも注目!

細身ながらもシルエットを活かし、魚を寄せる力は120mmサイズと比べても格別なのだとか。

そうした効果もあって、近年難しいと言われるボイルのシーンでも、「モアザン ヒソカ 150F-SSR」であればしっかり食わせることができるのだそう。

操作に関しては基本的にタダ巻きで、ボイル撃ちの場面では少しアップに投げて、流れより少し速めに巻いてくるのがポイント。

以下ではカラーの使い分けについて紹介していきます!

「モアザン ヒソカ」のスペック

モアザン ヒソカ120F‐SSR

モアザン ヒソカ150F‐SSR

アイテム サイズ(mm) 標準自重(g) 有効レンジ(m) タイプ 標準装備フック 標準装備リング 推奨リーダー アクション メーカー希望本体価格(円)
モアザン ヒソカ120F‐SSR 120 10 水面直下~約0.3 スローフローティング #10トレブル #2 16LB以下 タイトウォブンロール+テールスライド 2,000
モアザン ヒソカ150F‐SSR 150 11.9 水面直下~約0.3 スロ-フロ-ティング #12トレブル #2 16LB以下 タイトウォブンロール 2,200

ダイワ公式「モアザン ヒソカ」詳細ページはコチラ

カラーローテーションについて

オススメカラーは安定感抜群の「ライムパールサンド」

そしてカラーの使い分けですが、小沼さんが最初にチョイスするのが「ライムパールサンド」。

ライムパールサンド

最近はバチパターンの定番色であるピンク系にスレているといった声も多く聞かれます。

そんな時にぜひ使ってほしいのが、このカラー。

小沼さんも“最初は絶対この「ライムパールサンド」を使う”と話しており、信頼と実績のあるカラーとなります。

なぜこのカラーが釣れるのか、その秘密についても記事で紹介しますのでお楽しみに!

1~3月に多いクリアな水質にはクリア系がオススメ

水質がクリアな場面では、やはりクリアボディの「蛍ムラクリアシラス」がオススメ!

蛍ムラクリアシラス

特に1~3月では水が澄むことも多いため、ぜひとも一つはボックスに入れておきたいカラーです。

バチ抜けはもちろんですが、アミなどが混生している場面にも強く、食わせが難しいマイクロベイトパターンにもマッチしています。

濁った水質・夜光虫が発生したときはチャート系がオススメ!

そして3~4月になると水質もクリアから徐々に濁りへと変化してきます。

そんな時にオススメのカラーが、チャート系の「チャートヘッドブラピン」。

チャートヘッドブラピン

この「チャートヘッドブラピン」は、濁った水質や夜光虫が発生しているときに特に強いカラーなのだそう。

なぜ釣れるのか?その理由は諸説あるそうですが、他のカラーに比べても圧倒的に反応数が異なり、安定した実績を残しているとのこと。

また、濁っていて夜光虫が出ていない場面では、よりシルエットが際立つマット系のチャートカラー「マットライムチャートピンクベリー」もオススメ。

マットライムチャートピンクベリー

今回紹介した2色は、運河系のバチにも特に高い実績を残しており、バチ抜けシーズンには絶対用意しておきたいカラーなのだそう。

明暗部を攻めるのにオススメ「ストロベリーフィズ」

シーバスゲームの定番ポイント、明暗部の攻略にオススメのカラーが「ストロベリーフィズ」。

ストロベリーフィズ

上記で紹介した「パール系」や「チャート系」で食わない…そんなときに活躍するのがコチラのカラーとなります。

小沼さん曰く、このクリアレッドが効いているそうで、ボックスに一つあるだけ安心するカラーとのこと。

活性の高いときは定番のピンク系「ピンクサンドバチパール」

そして最後は、定番のピンク系の「ピンクサンドバチパール」!

特に活性の高い場面では欠かせないカラーの一つで、その日の状況を効率よく知りたい…そんなときにオススメです!

150mmで反応がないときはサイズダウンの「モアザン ヒソカ120F‐SSR」

150mmのサイズで反応が出ないとき、次に投入するのが120mmの「モアザン ヒソカ120F‐SSR」。

カラーのチョイスは150mmと同様、先発には「ライムパールサンド」。そのほか状況に応じて上記で紹介したカラーをローテーションしていくようにしましょう!

バチ抜けシーズンは、ライバルとなるアングラーも多く、様々なルアーが投入されています。特にメジャーフィールドや激戦区となれば、より多くのルアーが投入されています。

シーバスもルアーにスレていることが多いため、カラーやシルエットといった変化を加えることでシーバスに刺激を与えることができます。

このちょっとした刺激で反応が変わることも珍しくありません。

ですので、ボックスには上記で紹介したようなカラーや、サイズも120mm・150mmの2種類を用意しておくと、様々な状況に対応できますよ!

また、「モアザン ヒソカ120F‐SSR」はフックが3本搭載されているのに対し、「モアザン ヒソカ150F‐SSR」は4本とフック数も多いので、浮遊物などのゴミがある場面では「モアザン ヒソカ120F‐SSR」を使用するのもオススメです。

風が強いときの飛び道具「モアザン クロスカウンター」

「モアザン ヒソカ」シリーズは遠投性に優れたシャローランナーモデルです。しかし、強風の状況下では思うようにポイントに届かないことも…。

そんな時の長距離砲として活躍するのが、「モアザン クロスカウンター」の125mm。

「モアザン クロスカウンター」は、“低活性・低水温期のシャローレンジでただ巻きだけで食わす”ことをコンセプトに開発されたリップレスミノー。

重心移動機構「MAGLOCK Ver.S+R」の搭載により、飛距離のロスを最小限に抑えつつウエイトの戻りが大きく向上しており、強風下でもバツグンの遠投性を誇ります。

シャローレンジ攻略に特化しており、低活性・低水温期でデッドスローリトリーブにも対応。「モアザンヒソカ」シリーズでは届かなかったエリアにも同様にアプローチすることが可能です!

今年から「ライムパールサンド」をはじめとした追加カラーも登場しており、「モアザンヒソカ」シリーズと同様のカラーローテーションを組むこともできます!

「モアザン クロスカウンター125F」のライムパールサンド

スペック

アイテム サイズ(mm) 標準自重(g) タイプ 当社テスト飛距離(m) 標準装備フック 標準装備リング メーカー希望本体価格(円)
モアザン クロスカウンター97F 97 11.2 フローティング 最大:61.0/平均59.8 #6トレブル #3 2,050
モアザン クロスカウンター125F 125 15.8 フローティング 最大:65.5/平均 64.5 #6トレブル #3 2,200

ダイワ公式「モアザン クロスカウンター」詳細ページはコチラ

細身のシルエットで食わない…
そんな時はジョイントボディの「モアザン スラップヒッター」

「ヒソカ」や「クロスカウンター」など細身のシルエットで反応しない…。そんな時に投入したいのが「モアザン スラップヒッター」。

「モアザン スラップヒッター」は、艶かしいスネークロールアクションを備えた3連ジョイントスイミングペンシル。

固定重心ながら安定した飛行姿勢を実現し、違和感なくスムーズにうねる2点支持ジョイント構造を採用しています。

タイプはフローティングとシンキングの2種類がありますが、表層付近で反応があるときはフローティング。逆に水面で反応がないときや、風があって少し沈めて中層で誘いたいときにはシンキングと使い分けるのがオススメです!

スペック

アイテム サイズ(mm) 標準自重(g) タイプ 標準装備フック メーカー希望本体価格(円)
モアザン スラップヒッター120S 120 20g シンキング #6トレブル 2,200
モアザン スラップヒッター120F 120 15.5g フローティング #6トレブル 2,200

ダイワ公式「モアザン スラップヒッター」詳細ページはコチラ

ハードルアーで反応しないときの最後の手段!「モアザン ミドルアッパー3.5」

「ヒソカ」・「クロスカウンター」、「スラップヒッター」でも反応しない…もう最後の手段として使用するのが、「モアザン ミドルアッパー3.5」。

ハードルアーほどの飛距離は出せませんが、ナチュラルな動きで口を使わせることができる切り札的存在です。

小沼さんのオススメカラーは「パールライムベリー」や「銀粉バーニング」、「ピンクヘッドクリアチャート」の3色。

最低限このカラーを用意しておけば、様々な状況にも対応できるとのこと。

パールライムベリー

銀粉バーニング

ピンクヘッドクリアチャート

食わせに悩む「クルクルバチ」には、サイズダウンの2.5インチがオススメ!

シーズン終盤になると発生する「クルクルバチ」にもこの「モアザン ミドルアッパー」は有効です。

サイズが小さい「クルクルバチ」の攻略には、サイズダウンの2.5インチモデルがオススメ!

もしくはアミなどが混生しているようなシチュエーションにも活躍してくれるのだそう。

ハードルアーでは出し切れない、ナチュラルな動きはソフトルアーならではの強み。特に「モアザン ミドルアッパー」は超ソフトマテリアルを採用しており、喰い込ませ力もバツグン!

シーバスが吸い込んだ際に柔軟に折れ曲がるので、バイトを弾くことなく、高確率でフッキングに持ち込めるとのこと。

また組み合わせるジグヘッドは1.8~2.5gがオススメです。

操作に関しても巻いて良し、流して誘うこともできるので、状況に応じて使い分けるようにしましょう!

スペック

アイテム サイズ(inch) 入数(本) メーカー希望本体価格(円)
モアザン ミドルアッパーJr2.5 2.5 8 750

銀粉カラーのみ880

モアザンミドルアッパー3.5 3.5 6 750

銀粉カラーのみ880

モアザンミドルアッパー4.2 4.2 5 750

銀粉カラーのみ880

ダイワ公式「モアザンミドルアッパー」詳細ページはコチラ

以上、バチパターンのルアーセレクト・カラーローテについて紹介しました!

今回の内容は東京湾はもちろん、全国各地で通用するのでぜひ参考にしてみてください。

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!
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