今江克隆のルアーニュースクラブR「爆セコが来る!? 気になりマクりアイテムを紹介〜2024年フィッシングショー今江的インプレッション〜」の巻 第1182回
さて今週は、2024年フィッシングショー今江的インプレ総括として、今年のショーで感じた24年のバスタックル業界トレンドと、今江的気になりまくりアイテムを一気に紹介しよう。
コロナ前と変わったこと
まず総括として、完全フルスペックで開催された今年のショーは、確かに盛況だったといえるだろう。
ただ、東西のショーともにコロナ前と明らかに変わったなと感じる点が2点あった。
1つ目は、もはやフィッシングショーはバスフィッシングがメインの時代は完全に終わりを告げ、バスタックルオンリーで出展している大手メーカーがなくなってしまったという現実だろう。
逆に、バスメーカーがソルト等の他魚種に力を入れている印象が強く、個人的にはエバーグリーンの変わらぬバスメインの姿勢は、最大リスペクトに値すると思った。
もう一つは、昭和平成時代のショー名物?だったコンパニオン(もはやそう呼んでよいのかすら気を遣うジェンダー時代)を、ほぼ全く見なくなったことだろう。
同時にカメコも見当たらず、コロナ以降の急激な時代の変化を感じるところとなった。
バスプラグ関連は?
では、24年のバスタックル関連のトレンドは、どう変化したか?
今江的感想では、今年はバスプラグ関連に関しては本当に不作の年だと感じた。
一時のネコもシャクシも新作ビッグベイト出品ブームは、お店に様々なビッグベイトが溢れすぎた反動で完全に終息した印象を受けた。
だが、そんな中でもあえていうならば、今年は辰年なのに「ネズミ」ブームなのか???と思うほど、ネズミ系ビッグベイトの出展のみが目を引いた程度だった。
激セコを超える爆セコ!
だが、逆の時代とはよくいったもので、今回のショーで明らかにトレンドだなと感じたのは「マイクロベイト」という名の激セコを超える爆セコ1~2インチレベルの超々フィネス系ルアーや「爆セコフック」や「爆セコシンカー」の台頭だろう。
釣れなくなった時代を反映しているのか、昨年のトーナメントでもTOP50プロの間ではすでにその使用率はかなり高く、ウィニングルアーになったこともあることから久しぶりに巨大化路線から真逆の極小、それも激セコを超える新時代の爆セコグッズが24年バス業界トレンドとなっていた。
マイクロベイト
エバーグリーンでは、福島(健)プロが人気の「ラストエース」にジャコ並の細さ小ささの「マイクロラストエース(ラストエース45)」を製作しており、その効果をアツく語ってくれた。
そしてジャッカルでは、昨年、桧原湖戦の勝者、藤田夏輝プロも「ミジンコか???」と目を凝らすほどの爆セコワームをプロデュースし、同時に極めて特殊なホバストフックも開発しており、ともにショーでの力の入れ方が、今年のトレンドを象徴しているように思えた。
イマカツでも昨年末に「フィッシュフライエラストマー2インチ」や、「ハドルスイマー2インチ」などの爆セコ(2インチまでは激セコか?)をすでに出荷しているが、そのトレンドの裏付けともいえる24年フィッシングショーのトレンドになっていた。
爆セコ系で目を引いたのは…
そして、そんな爆セコの中でも今江的に目を引いたのが「アイスフォーゲル」(最初、なんて読むのか分かりませんでした)という新進ブランドの奇妙なネイル?シンカー、「LIVE(ライブ)シンカー」と、それにあわせて開発された中空ホバスト系ワーム「ウェイビー」だった。
数年前からライブスコープテクが必須のTOP50では、「ボディの中にアルミ箔の金属系反射板」が入っているワームがライブスコープに写りよいというウワサがあり、極小フラッシュ板入りワームが密かにプロの間で流行したことがあった。
確かにダウンショットのタングステンシンカーは0.9g程度でもライブスコープの画面にハッキリ映るため、この説には信憑性があると思っていたが、今江的には自社の「フラッシュニードル(マイラーフラッシュプレート内臓)」で試してみたがイマイチ実感はなかった。
その謎のシークレット?をフラットな金属製ネイルシンカーという新たなカタチと、それを同時に反射板のように内部装着できるホバスト中空ワームというのは、ライブスコープ信者の心を擽る、なかなかニッチで面白い発想である。
これは是非とも「フィッシュフライ2インチ」の腹に入れてライブスコープで試してみたいネイルシンカーである。
ところで、このTOP50での「アルミ反射板入り極小ホバストワームのウワサ」について、藤田京弥神に対談の時に直接真偽を聞いてみたところ「そうなんですか!」っておもしろすぎる答えが返ってきたのはホンマです…。
さらに続く、2024年のトレンド紹介!