=秋雨前線で活性アップ、放水アップ=
台風21号後の釣果は、意外と好調だ。ウイードが飛んでも、水位が上昇したこと、濁りが入ったことにより、バスの活性は高い。濁りでクランク、チャターと一気に釣果がアップしており、さらに秋雨前線が週末に停滞したことから、活性が上がり釣果は上昇した。
しかし、この要因は台風21号と秋雨前線がもたらしたもので、水位が上昇することにより瀬田川堰の放流量がアップして、9月10日からは全開放流がはじまっている。
そのため、今度は一転して北湖から流入してきた水により西岸を中心にクリアになってきており、真夏のアオコだらけの水から一転して今度は超クリアな南湖へと変わりつつある。
さらに好調を支えてきた秋雨前線が南下してしまうと、次にやってくるのは大陸からの冷たい空気を抱えた高気圧であり、今度は秋晴れの運動会日和という厄介なパターンだ。
そのため、秋雨前線が琵琶湖上空にある日の釣果は上向くが、前線が南下すると釣果は激減することになる。
=東岸シャローにいつまで頼れる?=
こうした台風21号、秋雨前線、濁りによって南湖アングラーの頼みの綱は東岸シャローとなっていた。赤野井、下物、北山田に大半のアングラーが集まり、南湖全体のボート数としては普段よりも少ないのだが、各エリアは混雑している状況だった。
しかし、こうした東岸シャローの展開もいつまで頼れるのか? かなり微妙な状況となっている。台風21号の後、水温は25度まで低下しており、さらに透明度が高くなっているのでシャローでの展開が続けにくくなっている。
シャローでのチャターベイトが、ノーシンカーのジャークベイトになったり、それなりに対応はしているアングラーも多いが、瀬田川堰の放流量が全開となり、水位を下げていくにつれてシャローの釣果はダウンしてくるはずだ。その時、次の一手となるのは、どこなのか?
南湖全体としてはウイードがない状況だけに、浚渫となるのか? それとも、ただ単に南湖全体の釣果が落ち続けるのか? その辺りに注目が集まる。