=ウイードがなくてどうなる?=
ここ10年以上の琵琶湖南湖はウイードが釣りの主役だった。この主役のウイードが消えた南湖でのパターンはどうなるのだろうか?
東岸ならば、かろうじて残るウイードを攻めるという選択は残っているが、西岸に関してはほぼそれも不可能なレベルまでウイードが消えている。ウイードゼロのフラットで果たして釣れるのだろうか?
ウイードがなければ、使われるルアーも変わってくるだろう。例えば、浚渫においてはフットボールジグが使えるようになり、クランクベイトもウイードにタッチさせていたものがボトムでのヒラ打ちが可能となってくる。
レンジも水深4㍍でウイードが1㍍の高さで3㍍クランクだったものが、4㍍のクランクが使われるようになり、ウイードレス性能の高いルアーが必要とされなくなる。ネコリグなどはガード付のマス針から、ノーガードのマス針でよくなるなど、ウイードがないということは南湖の釣りを一変させることになるだろう。
ただ、ウイードのない南湖でバスはどこに付くのか? 残ったシャローのウイードでは、水温が下ってくる晩秋には厳しくなると予想され、最後に残るのはマンメイド、浚渫、ミオ筋などの地形変化となってくるだろう。
水温が高い9月中なら、シャローのマットとなるヒシモなどのパターンも成立するが、これから水温が下るにつれて透明度が増すために、シャロー戦略というのもパターンとしては不安定なものとなるだろう。
こうした過去に例を見ないウイードのない南湖を攻略するという課題が今回の台風21号でアングラーには突きつけられたのだ。
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