=ウイードのなくなった南湖=
台風21号は彦根地方気象台の観測で最大瞬間風速46㍍を記録した。海津では電柱が折れ、南湖では雄琴沖の観測塔の桟橋が外れて堅田まで流された。西岸の湖上係留のヨットはマストが折れたり、転覆するなどした。
また、気圧と暴風の影響で、水が動き一時南湖の水位は1㍍低下して、北湖は30㌢水位が上昇した。
このように近畿地方で大きな被害をもたらした台風21号は琵琶湖でもまた大きな被害をもたらした。
さて、湖の中でも台風21号は大きな影響をもたらした。今回の台風21号は東風の暴風のあと、南西の暴風となったのだが、その影響で西岸の99%のウイードが消滅、特にカナダモは南湖の大半のエリアで消滅となり、真冬以上のウイードの減少をもたらした。
80年代、90年代でのウイードの少ない時代ですら、西岸の3㍍ラインにはある程度のウイードが見られたのだが、今回の台風21号ではカナダモは完全消滅となり、エビモ、フサモなど比較的しっかりとした茎のウイードだけがチョロっとだけ残るという状況だ。
東岸を見れば、かろうじて木ノ浜、赤野井、下物にはフサモ、エビモが見られ、湾内の赤野井、北山田の一文字裏などのプロテクトエリアだけカナダモが残った。
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