リップレスミノーの出しどころ
湖でトラウトをプラグで狙うという場合に何が思い浮かぶだろうか?真っ先に思い浮かぶのはショートリップを備えた一般的なミノープラグだろう。トゥイッチやジャークで誘いをかけて釣るのが一般的だ。
しかし、そうしたロッドワークを中心とした誘いを続けると魚がスレやすく、場荒れしてしまうケースがある。そうした場合スプーンにスイッチするのも1つの手だが、トラウトの泳層が表層付近と判断される時にはシンキングのリップレスミノーもお勧めだ。
使用方法は水深10~50cm程度のレンジを一定に引くというもの。慣れるまではノー感じで掴みどころがないかもしれないが、トラウトがワカサギなどのベイトフィッシュを追っている状況下であればその効果は非常に高い。
もし魚のレンジが少し深い、或いは魚が縦の動きに反応すると感じられる際にはリフト&フォールも試してみたい。チェリーブラッドLL70Sは水平フォール時にユラユラと揺れながらフォールするという芸達者ぶりでトラウトを誘ってくれる。
思わずワカサギと見間違うフォルムとサイズ感
チェリーブラッドLL70S
スミスのリップレスミノー「チェリーブラッドLL70S」。全長は70mmで自重は7.7gとなっている。ジグミノーほど自重が重いわけではないが、空気抵抗を受けにくいフォルムとあいまって飛距離に関しては申し分ない。そして70mmというサイズはワカサギのサイズ感とジャストマッチしていると言えるだろう。
高い実績のカラーとワカサギパターンの追加カラー
2024年、チェリーブラッドLL70Sに5色の追加カラーが新規にラインナップされる。追加カラーは5色あるのだが、そのうちの3色は他のチェリーブラッドシリーズで高い実績のあるカラーがLL70Sに転用されたものだ。残る2色は新規のワカサギカラーとなっている。ちなみにチェリーブラッドLL70Sには何と計7色ものワカサギカラーがラインナップされることになる。湖によってワカサギの体色は微妙に違うものだが、チェリーブラッドLL70Sのラインナップの中にはジャストマッチするワカサギカラーがあるはずだ。
LL70Sの兄貴分に当たるLL90Sでは以前からラインナップされていたカラーだ。シルバー系には反応が薄いのにゴールドだとヒットがあるというのは良くある話。特に湖のトラウト狙いにおいてゴールド系は必携カラーと言える。特にブラウントラウトには効果が高いとされる。
ナチュラル系が多いチェリーブラッドLL70Sにおいてハイアピール系に属するカラー。視認性も抜群といえる。余談になるが、チェリーブラッドシリーズで使用しているシェルレーザー(シェル模様のホログラム箔)はスミス独自のホログラムパターン。天然アワビの輝きをホログラムシートで再現したもので、特にトラウト類には高い効果がある。
こちらもシェルレーザー採用のハイアピール系カラー。チャートリュースバック(#10)にするかピンクバックにするかは状況によって使い分けてみて欲しい。
チェリーブラッドシリーズの既存色にもない新色。シェルレーザーにワカサギカラーの組み合わせ、これで釣れないわけがない。
ハイランドレイクの多くはクリアーウォーターであるため、時としてルアーの反射が強過ぎると感じられるケースも少なくない。そんな時に重宝するのが透過ホロを用いたカラーとなる。
NEWカラーは3月登場予定
ワカサギが浮遊する時期の湖を中心に話を進めたが、河川の本流域でドリフト的な使い方をしても面白いチェリーブラッドLL70S。リップレスミノーの威力を是非実感して欲しい。
新色の発売は3月を予定している。
全長:70mm
自重:7.7g
タイプ:シンキング
標準小売価格:¥1,650+税
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