BALEINE(バレーヌ)160FL。
それは、アピアより満を持して2024年3月に登場する濱本国彦氏監修のフローティングペンシルベイト。
異様なまでの前評判の高さ、エポックメイキングとまで囁かれるそのルアーとは。
バレーヌというルアー
バレーヌと聞いてピンとくる方も多いのでは。そう、アピアのラインアップではアルゴシリーズに次いで登場した「バレーヌ125F」があるが、端的に言えばバレーヌ160FLはそのサイズアップモデル。
全長:160mm/重量:43g/タイプ:フローティング/アクション: レンジ:〜50cm/フック:#2×3/本体価格:¥3,400(税込価格:¥3,740)
そもそもバレーヌは、水面直下をヌメヌメとしたナチュラルなアクションで泳ぎ、リトリーブスピードやロッドポジションの調整により10~50cmまでの幅広いレンジをカバー。またロッド操作によって左右へのダート系アクションもこなすという、使うシチュエーションを選ばないフローティングペンシルベイト。
ちなみに「バレーヌ」という名前、元ネタは“クジラ”であり、決してバレナイ=バレーヌではない…とも。
“ただのサイズアップ”ではないということ
それだけ聞けば、ただのサイズアップでも十分需要がありそうなのですが、気になるのは“ただのサイズアップではない”ということ。ここで注目したいのは3つのポイント。
まず、1つ目のポイントは「リニアエンジン(PAT.P)」を搭載しているということ。にわかに聞き慣れないワードですがそれもそのはずで、このバレーヌ160FLに初めて搭載される新しい重心移動システム。
重心移動システムというからには、その最大の特長はもちろん“圧倒的な飛距離”。この多弾配列されたウエイトボールがキャスト時は後方へ移動し、160mmというサイズ感ながら逆風をもろともせず、また太号数のラインの使用下においても抜群のキャスタビリティを演出。
そして、着水後は約5度の傾きで泳ぎ姿勢へウエイトリターン。一番後方のウエイトボールが定位置にくると、その上部に配された磁石によってガチッと固定。これによりルアーの横滑りを大幅軽減し、本物のベイトライクな泳ぎで違和感を与えずバイトを誘発。
そのアクションは表層域から約50cmまでのレンジをカバーし、水平姿勢に近い状態で泳ぎをキープ。リーリングストップからの浮上姿勢は、ヘッドアップ気味のほぼ水平姿勢で弱ったベイトの「鼻上げ」を演出する。
ちなみにバレーヌ160FLの末尾の「L」はこのリニアエンジン(PAT.P)の意で、今後搭載されるルアーにはわかりやすいよう末尾にLが入るとのこと。
また、その絶妙なバランスによって強い流れの中でもアクションが破綻せず、足元までしっかり泳ぎ切るというのも特筆すべき点。そう、お察しの通り、しっかり引ける=バイトチャンスが多くなる訳です。
それはダウンの流れの中でも然り。水流をうまく逃がしながら、破綻することなく最後まで引いてこれる。
気になるアクション自体は、リトリーブスピードを上げていくにつれてアクションが変わる可変アクション。デッドスロー時はI字アクション、リーリングの速度を上げるにつれてロールアクションをしながら幅の狭いS字アクションを演出。
決してウォブリングのような強いアクションではない分“スレ”にも強く、シーバスも違和感なく捕食スイッチを入れることができる…と。
…だからこそ、テスト時から実績多数。ご覧いただく通り、特にランカークラスのヒット率が異常に高く、既にメーターオーバーの実績もある。
カラーラインナップ
はるか沖まで飛び、水面直下~50cmまでを艶めかしく泳ぎ、ロッドワークでこちらから仕掛けられて、さらに流れの強弱関係なくしっかり足元まで泳ぎ切る。
…「バレーヌ160FL」、楽しみなルアーがまた1つ出てきましたね。