どこまで通用するのか
お話を2020年初夏まで戻します。
北陸での釣果に手ごたえを感じた僕らは、次の挑戦を始めます。
「日本全国でこのルアーが通用するのだろうか?」
それを確かめるために、全国各地のアングラーにテストをお願いすることにしました。
すると驚くことに、みなさんすぐに釣果を出してくださり、さらに手応えを感じ始めます。それをインスタグラムに投稿したところ、たくさんの人からビッグヒップ求める声をいただくことに。何度かのサンプル販売。その熱の高まりを持ってtictと共同開発、インジェクション化を始めることになりました。
と同時に、「自分の目で全国のフィールドを見て回らなければいけない」と遠征に力を入れだしたのも、まさにこの頃です。
各地の仲間に助けられながら、それでも釣果には恵まれました
ですが、一向にプロジェクトは前にすすみません。「レジンとプラスチックの比重の違いをどう埋めるか」が最大の課題となりました。一向に進まない現況に、みんなの気持ちがまとまらず、一時はプロジェクト自体が空中分解しかかります。それを経験豊富なTICT土居が「どれだけ時間かかっても、自分たちが納得いくビッグヒップを作りましょう」とみんなをまとめてくれたおかげで、気持ちを繋ぎ止めることができました。
そして、形状、内壁の厚さ、エアルーム、全てを見直しコツコツテストを繰り返します。そして、ようやく突破口を見つけられたのは、4人でルアーを作り出してからからちょうど3年間過ぎた頃でした。
いや〜、足早にストーリーをお話ししましたが、思い出が詰まり過ぎてなかなか先に進みませんでした。次のお話はBIG-HIPというプロジェクト自体の変化と昨年の活動についてお話ししたいと思います。
なお、更にビッグヒップについて詳しく知りたい方は、僕のInstagramや tict×BIG-HIPのアカウントをチェックしてみてくださいね。