【3段階に分類できる冬】真冬の琵琶湖バサーへ送る“永野総一朗”の「冬バス攻略の近道」
例年よりは暖かく減水、ウイードも残る2024年の年明け。
1月もいよいよ中旬〜下旬に差し掛かりました。今回は新製品情報。とも迷いましたが、あえて今回は“冬を掘り下げる”をテーマに書いてみたいと思います。この決して簡単には釣れない冬というコンディションの中で、頑張ってフィールドに通う方々に、少しでもヒントになればと綴ってみます。
3段階に分類される冬のシーズナル
バスフィッシングには、いわゆるシーズナルパターンが存在し、各季節の話になった時、例えば夏の始まり〜(初夏)とか、秋の終わり〜(晩秋)など、季節にも始まりや終わりが存在する中で、何故か“冬”だけは“冬“のひとくくりにされることが多い。バス釣りなぜなぜ? 実際どの季節も変わらず出ている僕らから見ると、実際は冬も細かく3段階に分けることができます。
それは、初冬、真冬、晩冬。
そもそもこんな言葉があるのかは分かりませんが、大体3つの区切りで冬を考えており、それぞれで狙うシチュエーションやルアーも変わってくるイメージ。それでは1つずつ分けて解説します。
初冬のパターン
まずは初冬(12月初め〜1月初旬)。
期間は年により前後しますが、文字通り冬の始まり。南湖は水温1桁でも、南湖北エリア〜北湖は水温2桁みたいな状態のイメージです。大きな特徴は、確かに冬ではあるものの、超深まった秋の延長のイメージで、ズバリまだ数釣りができる。ディープのライトリグ、ウイードエリアのミノー、シャッド、そしてメタルバイブなどで、水温低下でバスがギュッと固まっているスポットを上手く射抜くことができると、サイズが小さくても連発したり、1日の中でもまだ口を使うタイミングが長かったりします。
モチロン、秋に比べればバイトも小さく、食わせ方もシビアにはなりますが、固まっている所を射抜けるがどうかが、この初冬のキーの1つ。つまり冬でありながら、デカいのと可愛いサイズを釣り分けることができる季節でもあるという訳です。因みに今年の場合は、特に沖島の東側にお世話になり、ワンド内に残ったウイードで、軽め5〜7g前後のスイムジグで本当に良く釣れました。でかいサイズは取水塔などのマンメイドで、ジックリねっちり粘っていると、でかいのドッカン! って感じです。
真冬のパターン
続いて真冬(ざっくり1月初旬〜2月初旬)←イマココ。
中冬なんて言葉があるかは分かりませんが、ざっくり真冬。初冬からさらに1、2回の寒波が来て、いよいよ北湖南湖ともに水温1桁の最も寒さが厳しい季節。個人的には1年を通じて最も“ボトムで釣るのが難しい時期”と捉えています。
初冬では、ライトリグ、ボトムノーシンカー、モリケンリグ、スイムジグなどの釣り方に選択肢があったものの、この時期はそれがグッと絞られて、どちらかといえば釣り方が中層寄りになってくることが特徴で、例えば、スイムジグ、ミドスト、サイコロなどのリアクションダウンショットなどで、ボトムを少し切った所でしか食わせられないようなイメージ。冬の中で最も時合も短く、タイミングもシビアな印象。
晩冬のパターン
晩冬(バントウ)って呼ぶのか? 合っているのか分かりませんが…冬の下旬(2月中旬〜下旬)。これはSNSを見ていて、俗に僕らアングラーが“春だっ!”って騒ぎ出す時期と重なり「とにかくより早い段階から“春”を謳った方がなんだかカッコいい」みたいな謎の文化から来ている毎年の恒例行事なのですが、確かに季節的には冬なのですが、釣れ方的に春を思わせる反応も。
出てきてもはや俗に言う“早春”という部類に入るかと思います。何が春っぽいのかというと、この2月下旬は「これまでより浅いレンジで、ボトムで食い出す時期」だからです。例えば南湖で言えばチャンネルライン、と言うよりは各ワンドにあるエリ後や沈み物、澪筋周りで反応がでだします。沖のチャンネルラインでスイムジグみたいに中層の釣りがある一方で、3m前後レンジのネコリグ、ジグヘッド、フリーリグ、ノーシンカーなどのいわゆる“コンタクトポイントでボトムジックリ系“の釣りで、反応し始めるのがこの時期の特徴です。
モチロン全てがこの通りではありませんが、たまらんばい的には冬を細分化するとこんなイメージです。今は冬でもどの段階か。一括りで冬をまとめず、こんな考え方もヒントにしながら春を心待ちにしましょう。最後に、今回もうすぐUPされる南湖LOVERでは、冬修行をテーマに釣りをしています。こちらも要チェックです!
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