今江克隆のルアーニュースクラブR「鬼ツノ?フックそう掛けるの?最終形態に進化した新作確釣ワーム『ダンベルクラブ 』」の巻 第1178回
今週末は、いよいよ久々フルスペックでの横浜「釣りフェスティバル」が開催される。
イマカツは出展しませんが、自分は1月21日の日曜日ワンデイのみ、13時よりエバーグリーン・ブースにてトークショー開催予定です。
お題は「2024年カレイド最新ロッドコンセプト」、今年は斬新かつ、明確に進化した最新バスロッド事情について、超DEEPに初公演しますので、ぜひご来場ください。
河野正彦プロの自信作
ということで、フィッシングショー直前の今週も引き続き、2024年イマカツ新作ルアー初公開。
今週は、すでに文句ナシの実釣実績を残し、ここ、ルアーニュースRでも何度か開発レポートをしてきた河野正彦プロの自信作「ダンベルクラブ」最終形態を公開しよう。
まず「ダンベルクラブ」というネーミングは、一見して分かる筋トレ用ダンベルのような独特の形状と、体育会系クラブ活動のノリ、同時に蟹(クラブ)にも見えることから「ダンベル倶楽部」をもじって自分が強制的に命名したものである(`・∀・´)エッヘン!!。
ただ、このネーミングは別として、デザインから形状機能は100%河野プロの理想とするカタチを、彼自身が一から最後まで自分で仕上げたモノだ。
最初は、あまりに生き物らしくないそのカタチに、全くルアーデザインのセンスがないのかと思ったが、まず彼が意図した「動きありき」で、アクションと狙った効果を最も具現化できるカタチが、ダンベル形状だったというものである。
フック、そう掛けるんかい!
通常、この形状を最初に見た時は真ん中にマス針系をワッキー掛けするものと思い込みがちだが、フックのセッティングからして「そう掛けるんかい!」と唸らされる、意外なフックセッティングだった。
このフックセッティングは、一見かなり歪(いびつ)なのだが、実は「ダンベルクラブ」の最強アクション、超軽量ショートダウンショットでの「バレルロール」を誰でも簡単に発揮させられる、とても理にかなったフックセッティングだった。
バレルロールによる角張ったボディのローリングと、毛の抵抗による攪拌パワーは、小さいシルエットにもかかわらず、かなり遠方にいるバスにも、その存在を気付かせることができる。
いろいろと人気のあるサイト(フィッシング)系ワームでバスの気付く距離感を比べてみたが、「ダンベルクラブ」の「気付き距離」は、他の同系サイトワームをあきらかに上回っていた。
バスからかなり離れたところでも小さなワームの存在を気付かせられることで、「ルアーの着水をバスに気付かれることなくアプローチできる」ので、バスが見つけた時の反応が全然違うのだ。
河野プロの強いコダワリ
正直なところ、最初のプロト段階で十二分にその効果は発揮されており、このまますぐにでも製品化できたのだが、河野プロが超絶繊細なところに強くこだわったため、開発が長期にわたり続行されることになった。
まず「ダンベルクラブ」の足のラバーをコブに結んで関節(角)を付け、さらに手の先に小さなハサミを付け、水平ではなく角度を付けて脚を生やすなど、フォール時の足の震えを最大限発揮させる工夫には唸らされた。
普通、ルアーの量産過程をよく知っているほど、そんなことが量産で可能とは思えなかったためはなから考えないのだが、河野プロはド素人ゆえに生産過程を無視して機能だけを追求した結果、曲がったシリコンラバー、角度付植毛という意表を突いたシリコンラバーのデザインが生まれてきた。
まぁ、こんな無理難題を成型品で実現させたイマカツのチャレンジャー精神も驚きだが、結果として「モジャオ」こと「ヘアリーホグ」並みの独自成型技術を確立できるようになった。
そのテスト結果は抜群で、現在、最も未公開実釣動画のストックが溜まっているほど、釣獲能力はずば抜けていた。
ダンベル鬼クラブ??