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2024年グラスルーツNewルアーはバックボーンに興味がそそられる2アイテム!

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GRASSROOTS(グラスルール)がファンも待ち望んだであろうバスロッド「ENGAGE Knives(エンゲージ・ナイヴス)」のリリースを発表し、話題を呼んでいる。が、2024年のグラスルーツはそれだけでは終わらない。

バスフィッシングに強烈なインパクトを残しそうなNEWルアーの発売も予定しているという。当然手がけたのは、独創的な第一弾ルアー「グランドエッジ190SF」を生んだ井佐知之氏。

今回は2024年のNEWルアーが誕生するに至ったバックボーンを井佐氏本人にお聞きした。

プロアングラー 沢村幸弘のひと言から始まった
グラスルーツのスイムベイト第二弾!「RUNABOUT 210F」

昨年からSNSやメディアで度々登場していたグラスルーツのNewアイテム「RUNABOUT 210F(ランナバウト210F)」が2024年、ついに発売される。

「210(ツーテン)は2021年の晩秋に、沢村さんから掛かってきた一本の電話から開発が始まったんですよ」と語るのはグラスルーツのルアーデザイナー井佐知之氏。

当時、Basser誌主催 Basser Allstar Classic「King of King」(以下KOK)のプラクティスに出ていた沢村氏は、霞ヶ浦水系において未だかつてないタフコンディション下でバスを見失っていたという。そんな中、あらゆる手段を講じて最後の最後に行き着いた答えがなんと「インパクトのあるサイズのスイムベイト」だったのです。

200mm以上のスイムベイトすぐに作れない?

プラクティス期間も残りわずかという夕刻時、貪欲にバスを追い求める沢村氏は一本の電話を掛ける。

「200mm以上のスイムベイトが欲しい。すぐに作れない?」

相手は冒頭の井佐氏。KOKの前日に沢村氏の手に届けるために、製作に使える残された時間は丸一日程度だったという。

井佐氏「最初は時間がなさすぎるのもあって市販のスイムベイトを勧めたんですよ。でも沢村さんはそれとは違うものを求めていました。」

沢村氏は続けて「前に作ったプロトとかないかな?」と。言われてハッと思い出した井佐氏はボックスをガサゴソし始めたという。「とある作りかけのウッドブランクがあって、それを作ってる最中に手が滑って右手に深傷を負ったことで放置してたんですよ。それがたまたま200mmサイズのスイムベイトでした。」

沢村氏が営むプロショップ・キャリルにて、今も保管されている当時のプロトタイプ

〝ツーテン〟が貴重な一匹を

形はほぼ出来ていたそのスイムベイトはその後、井佐氏の手で急ピッチで仕上げられ、KOK前日に溶剤臭を漂わせて無事沢村氏の手元に届くことになる。

そして、ツーテンと呼ばれたそのスイムベイトは沢村氏を準優勝に導く貴重な一匹をキャッチすることに!

“タフだからサイズダウンするのではなく、むしろ大きくする”

ビッグベイトとも呼ばれるこのカテゴリーが苦手というアングラーは、この言葉を一度噛み締める必要があるのかもしれない。

ツーテンはその後、沢村氏からの改善要望を取り入れる方向で開発が進められ、さらに井佐氏の新たな提案も反映されたカタチで今年いよいよ発売されるとのこと。その内容の詳細は次回のお楽しみということにしましょう!

RUNABOUT 210Fプロトタイプ

ハンドメイドクランクビルダーが選んだ
ABS製クランクベイト処女作は「ジャパンローカル」

グラスルーツルアーデザイナー井佐氏は元々はハンドメイドクランクベイトビルダー。それは現在進行形でもあり、いわば二足のわらじ状態。そんな井佐氏がグラスルーツのクランクベイトを作る上でまずは何を思ったのかを伺った。

「崇高な理念を唱えるつもりはありませんが、ルアーデザイナーとしては世の中に無いようなルアーを作りたいという想いがあるんですよ。その想いの大小の差はあれど、世のルアーデザイナーたちのほとんどが持っている想いだと思っています。」

〝少し変わった〟DATがベースに…

そう語った井佐氏は自らの手で生み出した数あるクランクベイトの中から、ひとつのクランクベイトを取り出した。「DAT(脱兎)」とネーミングされたその小粒なクランクベイトは、いわゆるザ・クランクベイトというカタチからは少し外れた容姿。そして、このDATこそがグラスルーツのクランクベイト第一弾のベースとなったクランクベイトだという。

MONKEY BRAIN BAITS/DAT(脱兎)※バルサ製ハンドメイド

体高が抑えられたデザインはミノーとまでは行かないまでも、細長いと言える形状。井佐氏はこのクランクベイトについてこう語った。

「長らく関東のマッディーシャローをクランクベイトで釣りをしていて、カバークランクやらフラットサイドクランクやら、定番の型とされるクランクベイトを散々使ってきて、こういうの無いよなとか、こういうのがあったらきっと手が伸びちゃうな、というクランクベイトのカタチが見えてきたんです。それがDATです。」続けて「カバーが潤沢にあるわけじゃなくて、ただ浅くて濁ってて、少し地形変化があって、少し何かが沈んでいたり、ショアラインに入っていたりというケースが日本は多いと思います。だからカバー回避性能が少し落ちても喰わせに振ったクランクの方が魚に触りやすい(釣れやすい)とずっと思ってきました。」

そんな考えを持っていた井佐氏は、濁ったフィールドでも比較的フラットサイドクランクの使用率が高いのだそう。

フラットサイドではない理由…詳しくは次回

ではフラットサイドクランクで良いのでは?と思ったのですが、その先にはとても深い話が待っていたのでした。

「世にないクランクベイト」というと突拍子もないものを想像してしまいがちですが、井佐氏の独特な持論から生まれたその「DAT」は前述の通りの少しだけ変わっているクランクベイト。このクランクベイトの濃いー話とそのコンセプトが引き継がれたABS製クランクベイト処女作の詳細はまた次回に!

シダー製のプロトタイプ

最速で〝濃い~話〟を聞けるのは釣りフェス!?

2024年1月19日(金)~21日(日)にパシフィコ横浜で開催される「釣りフェスティバル」にて、グラスルーツブーツでこれらを展示するとのこと。現地で開発の井佐氏に話を聞くのも面白いかもしれませんよ。また、グラスルーツが放つNewブランドバスロッド「ENGAGE Knives」の展示もあわせてチェックしたいところ!皆さん是非グラスルーツブースに遊びに行ってみてくださいね!

釣りフェスティバル

1月19日(金)12:00-18:00 一般公開
1月20日(土)9:00-17:00 一般公開
1月21日(日)9:00-17:00 一般公開

詳細は釣りフェスティバル2024公式webサイトまで

https://www.tsurifest.com/

GRASSROOTS(グラスルーツ)

GRASSROOTSとはUSのスラングで人から人に伝わる文化やコミュニティーを指す言葉。釣りとは親から子へ、友から友へ、世代や国境の垣根すら越えて継承され、育まれてきた長い歴史を持つ文化。創り出されるフィッシングタックルが様々なアングラーに伝わり、愛され続け、そして釣りの文化を継承する輪廻の一部になって欲しい。GRASSROOTSの社名にはそんな願いが込められている。実釣性能は勿論のこと、機能美を纏ったディテールを持つフィッシングタックルを今まさに世に放とうとしている新進気鋭の注目メーカー
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