今江克隆のルアーニュースクラブR「イマカツ史上最強必釣ワーム誕生か!? 確釣喰わせワーム『ジャバロンスーパーリアル85』」の巻 第1177回
コロナ禍が明け、3年ぶりに本格的なフルスペックでのフィッシングショーが、まもなく横浜(釣りフェスティバル)で開催される。
イマカツとしては、今季出展はしないが、自分は1月21日(日曜日)のみ、エバーグリーン・ブースで久々にトークショーを開催予定。
今年はスパイラル(ガイド)系、ビッグベイト系ロングロッド、パワー系スピニングなど、新作ロッドネタ満載なので、ぜひご来場ください。
2024年イマカツ新作ルアー第一弾!
ということで、今週からはいよいよイマカツの2024年新作ルアー達を1つずつ、リリースがほぼ確定のモノから順に公開していきたいと思います。
まずは、2024年第一弾として、今江的に恐らくは今年の全局面において、特にトーナメントにおいては間違いなく最強武器となると確信しているワームがある。
それは何といっても「ジャバロンスーパーリアル85」だ。
すでにリメイクされた「ジャバロン140」、「ジャバロンスーパーリアル110」、「ジャバロンスーパーリアル150」は、昨年の実績を見ても間違いない結果を残しているが、「ジャバロンスーパーリアル85」は、「ジャバロン」シリーズとしては完全な新開発モデルだ。
基本的には17年前に試作しながら時代背景でお蔵入りとなった「「ジャバロンスーパーリアル(SR)110」のダウンサイズ、「ジャバロンSR」シリーズでは最小サイズになのだが、この「ジャバロンSR85」は、それをベースに現在のフィールド、i字、ミドスト、ホバストなどの釣法にベストフィットするように全面的に設計変更し、アップデートしたモノである。
その動きは「ジャバロン」のDNAは受け継いでいるものの、動きの質はうねるような「ジャバロン」特有の大きな動きではなく、ベイトフィッシュが慌てて逃げる「シヴァー」と呼ばれるビビッドで繊細な「全身超微振動」である。
低速から超高速、フォール、ズル引きに至るまで、その関節の柔らかさとボディのスリムさから、ロッドやラインの入力に感動的なほど敏感に、わざとらしさのないナチュラルリアクションで呼応してくれる。
ダウンショット無双を目指して
ただ、設計過程において今江的に最も注力したポイントは、表~中層系の釣り以上に戦闘能力を高めたのが「ダウンショット(リグ)」での威力である。
もともとダウンショットは、若いころは自分が最も武器としてきたリグだったが、近年はナゼか最も使わない、最も苦手に属する釣法になってしまった。
その大きな理由が、イマカツではダウンショットを特別重視したワームを作ってこなかったという歴史がある。
それゆえ、ダウンショットとのマッチングがイマイチ満足できず、自ずとダウンショットに苦手意識すら持つようになってしまった。
現代のトーナメントにおいて、ダウンショットを使いこなせないことは致命的弱点になることを、ここ数年は痛感することがとても多かったのだ。
その昔、「マッチョ」と「エアリアル」の組合せでダウンショット無双できた理由は、その迷いない自信を持つタックルとリグ、ワームのマッチングの賜物でもあったからだ。
まさに無双級!
そこで2024年は、ダウンショットでの威力を最高レベルまで高められるワームの開発を数種類進めていた過程で、まさに無双級の威力を感じたのが「ジャバロンスーパーリアル85」だった。
その動きは、ともにテストしていた河野(正彦)プロをして「本物と見間違えますね…」と自然に呟かせてしまうほどの、まさに生命感を宿すワームといっても過言ではないものだった。
見た目を究極のリアルにしても、水中での佇まい、存在感、人為的操作以外で起きる自発的な動きは、見た目のリアルさを何倍も凌駕する。
ワームを水中に入れた時、その動作を見ていない横にいた人間が思わず何か生き物がいると勘違いして注視してしまうような錯覚存在感、それこそが「ジャバロンスーパーリアル85(JVSR85)」に備わった、突出した生命力だと感じている。
ゆえに「ジャバロンスーパーリアル85」は、新たな手法によるスーパー3DRカラーではなく、普通のグリパン系ワームカラーですら、泳いでいても、フォールさせても、さらには超微速でズル引きしても、人間が何か生き物がいる?と錯覚してしまう程の生命感を発する。
ボトムでのワームカラー
ある意味、サイトや表~中層系では3DRカラーは、明滅やスピードによるベイト感をより際立たせてくれる。
だが、ワームカラーはボトムでのスローな操作では、ローインパクト&ナチュラルな「保護色(カモフラージュ)系」、「脱警戒色」となり、むしろリアルな3DRの釣果を確実に上回るのは、上級者ならすでに理解していると思う。
「ジャバロンスーパーリアル85」は、その喰いやすさ、抜群の弱々しい存在感とは裏腹に、立体蛇腹構造による水掴みの強さから、波動アピールは普通のミノー型ワームの比ではない。
超デッドのズル引きでボトムに接した時の予期せぬ変形や動きも意識できない自然な動きになる。
i字引きで使った時のワカサギまんまな下半身の動きは感動モノで、「ラインをゆすらないホバストやミドスト、ボトスト」といった新たな戦略も可能になるだろう。
2024年は、エラストマーワームが超進化する??