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【真冬の水深20m以内は爆釣案件】寒いけど水中はアツイ!浅場を制する最強メソッド“キャスジギ”

寄稿:宮崎 海里
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皆さんこんにちは! 鹿児島県・錦江湾で旬の釣りを案内させていただいている、遊漁船「日登美丸」の二号艇船長“宮崎 海里”です。鹿児島県も冬に突入。気温と水温共にかなり下がってきました。特に鹿児島県では水温20度を切ってから、魚の行動ががらりと変わりました。あんなにも群れていたベイトや青物はどこへやら…。「冬の釣りの始まりだ!」、「冬の魚釣りは奥が深い!」とワクワク気分なアングラーさんから「冬って風が強いし寒い」、「出船中止になりがち」という理由で、釣行回数がちょっと減ってしまうという方まで様々。そんな中、今回紹介せていただく内容は冬の釣りをプラスにもマイナスにも捉えている方全員に見てほしい! 船長目線の“真冬の楽しい釣り”。

宮崎 海里(Kairi Miyazaki) プロフィール

北九州遊漁船「SEVEN」の宮崎晃を父に持ち、魚に囲まれた環境で育ち、釣り歴は約20年。卒業後はルアーメーカーに勤め、その後響灘をメインに遊漁船業を営むなど、釣りに纏わる知識と経験は豊富。現在は穏やかな海に惹かれ、鹿児島県錦江湾で「日登美丸」の船長としてお客様と一緒に様々な釣りを満喫中。

真冬なのに浅場で成立する最強メソッド“キャスジギ”

では、早速本題へ。今回のテーマは“キャスジギ”という釣り。

キャスジギとは?

シャローエリアでジグをキャストして横方向に引いてくる釣法のことをキャスジギと呼びます。浅場に溜まるベイトについたマダイやハタ系などを主に狙うキャストジギング。夏は20m前後をメインとしていましたが、冬のキャスジギの水深は20m以下! 水深1桁のことも良くあります。深場や陸から遠くを目指して出船中止というリスクも少なく、風裏や近くのショアからも楽しめる冬の釣行にも正にぴったりな遊び。

寒くなるとつい深場を目指して浅場を省きがち…ただ、私の地元北九州にも言えることで、浅場にベイトが溜まると水深5mでも80cmのマダイやヒラマサがヒットすることも良くあります。コレはどこの海にも共通することで、冬は浅い水深にもベイトがたっぷり。先日も10~18mで釣りを楽しんできました。その日のタックルは現在ON THE BLUEで開発中のキャスト重視のマルチロッド「Time Less -CAST♾」フルソリッドモデル。3000番のスピニングリールにラインはPEライン0.6号(大物に備えオススメは0.8-1号)でリーダーはフロロカーボンライン3号。水深が浅いので、ルアーはシルエットの小さい軽めのものを選びます。

釣行レポート

いよいよ釣り開始。

軽量なジグをキャストする時のコツは、ルアーの重さが無く糸ふけが出やすいのでトラブルを避けるため着水前に、一瞬スプールを抑えて風で流れるラインをなくしてあげることが大切。ラインを張ったところでフェザリングを行いながらフォール。探れる水深が短いのでフォールでもしっかり魅せることが大切です。フォール中のヒットも珍しくありません。着底後はタダ巻き。先日も投げていると何度もコツコツとアタリが! 当たりはあるけど乗らない! もどかしいながら、早巻きからスローリトリーブなど…色々試した結果、その日のヒットパターンは“スローリトリーブ中にボトム付近で一度当たり、追尾させて中層で食わせる”という誘い方でした。

まずはマダイからのスタート。キャストをすればするほどアタリが増えていきます。バーチカルでは探れる場所が狭くなるので、スピニングタックルでできるだけ遠くへ投げて広く探ります。ヒットパターンを掴んでからは、投げてタダ巻きを繰り返しながら大小のマダイに遊んでもらうことができました。同船の方も次々キャッチで全員安打。魚の活性が高くバイト祭り。投げ続けることで飽きることなくあっという間に時間が経過。釣行時間は4~5時間ほどでしたが、この日の釣果はアタリ多数。キャッチはマダイ5枚で納竿。こんなにアタリが楽しめるなんて、シャローゲームはなんて面白いんだ!

同船されていた方には、何と50cmオーバーの良型も混じっていました。こんなに浅いのに魚は何故こんなに元気なのか。遠くに拘らず魚たちは私たちの身近に居ることを感じさせてくれる終始アタリの止まらない釣行となりました。これから寒くなるにつれて、さらにカタクチイワシも入りはじめて、魚群探知機を真っ赤に染めてくれるでしょう! まだまだキャスジギジーズンは始まったばかりです!

オススメアイテムについて

そんな魅力的なシャローエリアで、今回大活躍してくれた、私の大好きなジョイントスイムジグ「キャスティング Jigggybaby」。

この日は風も緩かったため「キャスティング Jigggybaby」(30g)をそのままの状態で使用。スローフォールからの、独特なうねうねスイム姿勢and遊動式特有のローリングでキャストして横に引いて来るタダ巻きの釣りは、この子がいればボウズなんて食らわないだろうという信頼のルアー。流れすぎる日や少しキャストして、飛距離を伸ばしたい場合は「キャスティング Jigggybaby」のボディをカスタムしてジョイント数を増やしたり、「スーパーライト Jigggy Jr.」を選択してみるのもオススメです。

船でも陸でも幅広く楽しめるキャスジギ! 近くの海からぜひ楽しんでみてください。

ON THE BLUE

2019年に設立。年間釣行300回超えの遊漁船による船上開発ブランド。タイラバ/SLJ/ライトジギングをメインに「どうしたらもっと釣りが面白くなるだろう?」を常に考え続け、「これは釣れる!」と「これで釣りたい!」の両立、「コレはありそうで無かった」を開発の流儀としている。
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