● ウィード×ディープクランキングのキモ
Q: では改めて、ウィードエリアのクランキングのキモを教えてください。
A: ウィードに絡めることでバスを一点で誘ったり、それが外れた瞬間のリアクションバイトを演出したりすること。でもその前に、まずはウィードの隙間をきっちりトレース出来ていることが最重要。ほぐしたり、切ったりというのはその後のテクニックです。
Q: ほぐす際のコツはありますか?
A: ウィードに絡んだルアーは「ゆっくりほぐして食わせるか」、「ビシッと切ってリアクションで食わせるか」の2通りですが、いずれの場合もロッドの操作はグリップエンドに軽く手を添えて、両手で行うことをお薦めします。
Q: ウィードエリアのクランキングで理想的な展開は?
A: 手元までリトリーブしてきたクランクベイトのフックにウィードがまったく付いていない、またはごくわずかの付着のみで戻ってくるのがベストです。ディープクランキングをやり込んでいる人は、毎キャストほとんどウィードが残っていない「健全な状態」をキープできています。反対に、長いウィードを引きずったままルアーを回収するのはNGです。僕の経験ではこれがバスをスレさせる最大の要因であり、警戒して口を使わなくなってしまうことが多いと感じています。針に掛かったウィードは、どんな方法であれその場で外してしまうこと。これは非常に重要なポイントです。
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Q: まさにその悪い例で、ルアーがウィードに絡んだことが分からず、気が付いたら藻のダンゴに…ということがよくあります。ウィードタッチをいち早く感じるにはどうしたらいいですか?
A: 感度のいいロッドとラインを使うことが何より重要です。巻物系にはスローな竿を使う方もいらっしゃると思いますが、僕は感度の悪い竿はディープクランクには適さないと思っているので、感度や張りといった要素はとくに重視しています。また、リトリーブ中のライン角度はロッドに対して90度が基本。ラインとロッドが直線に近くなるほどウィードタッチを感じにくくなります。あとは集中すること、場数を踏むことで防げるようになると思います。
Q: ルアーがウィードから外れたかどうかは、どうやって判断したら良いですか?
A: ほぐしたり、カットしたりという動作の際にティップがもたれたら、まだ外れていない状態。竿先にルアーのバイブレーションが伝わってきたらウィードが外れた合図です。バイブレーションを感じたら次の動作に移ってください。
Q: 杉村さんはスナップを使わず直接ラインを結んでいましたが、そのほうが動きがいいとか、ウィードが絡みにくいということがあるのですか?
A: 今回はアイにスプリットリングが付いていたため直結しましたが、スプリットリングがなければスナップを使います。そこはとくにこだわっていません。ただ、リングとスナップを両方付けるとルアーの動きが変わってしまうため、どちらかひとつにしたほうが良いでしょう。ルアーの動きは常に意識して、まっすぐ泳いでいない場合はアイを調整してください。これも重要なポイントです。