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ベイトシーバスはじめてみませんか?久保田剛之さんが語るベイトタックルの魅力

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近年注目が集まるベイトタックルを用いたシーバスゲーム。

PEラインやソルトウォーターにも対応したベイトリールも多く登場し、これからチャレンジしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方に向けた、シーバスゲームでのベイトタックルのメリットについて紹介していきます!

久保田剛之さんが語る、ベイトタックルのメリットについて

今回、ベイトタックルのメリットを解説してくれたのは、“湘南の覇王”こと久保田剛之さん。

天龍のシーバスロッド「SWAT(スワット)」のベイトモデル(SW932B-ML/MH)も監修されました。

久保田 剛之(Kubota Yoshiyuki) プロフィール

ランカーハンターの異名を持ち、国内屈指のシーバス激戦区・湘南〜西湘エリアをホームに、日々スキルを磨き続ける。サーフや磯ヒラなども楽しむマルチアングラーの一面も。

ベイトタックルのメリットその①
重たいルアーに対しても対応が効く

ベイトタックルのメリットで挙げられるのは、重たいルアーにも対応がしやすいというトコロ。

スピニングタックルの場合、適合ウエイトの最大のルアーをキャストしようとしたとき、ロッドに負荷がかかりすぎて不安に感じてしまうことがあるかと思います。

それに対し、ベイトタックルでは比較的重たいルアーでも背負いやすく、キャストしやすいメリットが挙げられます。

特にミノーなどの空気抵抗が大きいルアーはスイングしたときの負荷が大きく、ブランクもかなり大きく曲がってしまいます。

そうした場面でも親指で軽くサミングすればOK! 細かな調整も効きやすく、ロッドのトラブルも未然に防ぐことができます。

ベイトタックルのメリットその②
大物とのファイトが圧倒的に有利

続いては、ランカーサイズなど大物が掛かったときの有利性。

特にナイトサーフでは波打ち際でランカーサイズがバイトしてくることも多く、ファーストランでバラシてしまいがち。

しかし、ベイトであれば急なバイトや突っ込みといった咄嗟のシーンでも、クラッチを切るだけでOK。

ベイトタックルの方が操作もしやすいので、ウエーディング中のランディングなど様々な場面で有利に働くため、キャッチ率も高くなります。

ベイトタックルのメリットその③
ラインの太さにかかわらず安定した飛距離が出せる

3つ目のメリットは、ラインの太さにかかわらず安定した飛距離を出せること。

ベイトリールの場合、キャスト時のライン放出の際に軸に対してスプールが回転するため、ラインを飛ばすための機構、抵抗値が変わらない特徴があります。そのため、1~2号程度のラインの太さでは飛距離がほぼ変わらないのだそう。

ベイトタックルのメリットその④
着底感度が優秀

ベイトタックルでのシーバスゲームの最大のメリットともいえるのが、着底感度の良さ。

ボトムをタイトで狙いたい、着底してすぐに巻きはじめたい…といった場面にもベイトタックルが圧倒的に有利となります。

というのも、ベイトタックルの場合、スプールの軸が垂直に交わっているので振動が手元に伝わりやすく、着底感など些細な変化も感じやすいのだそう。そのほかクラッチをオフにしておけば、ラインの放出を目で確認しやすいのも大きなメリットです。

ベイトタックルのメリットその⑤
手返しの良さ

そして最後は、なんといっても手返しの良さ!

特に広範囲をテンポよくキャストしてランガンしていきたいときにはベイトタックルは最適!

ルアーを回収して、すぐ次のキャストに移れるのもベイトタックルならでは。リズムよく撃っていきたいときに活躍します。

以上のように、シーバスゲームにおけるベイトタックルのメリットは多数挙げられます。

そのほかにも、橋脚をピンポイントで狙いたいといったキャスト精度が求められる場面にもベイトタックルは欠かせません。

そして何より、キャストが楽しい!そんなアングラーのちょっとした喜びを感じられるのも、ベイトタックルならではの魅力といえるでしょう。

バックラッシュが起きないロッド!天龍の「SWAT」

ベイトタックルのメリットについて紹介してきましたが、デメリットも存在します。それがバックラッシュ問題。

特に8ft以上のロングレングスでは、キャスト時にブランクが曲がりすぎてしまうため、それが原因でバックラッシュが起きてしまうことがあります。

逆にそれを防ぐためにハリを出しすぎると、棒のように硬くなってしまう…

そうした問題を解決したロッドというのが、天龍の「SWAT(スワット)」シリーズ。

2023年に登場したベイトの2機種は、天龍独自技術の「C・N・T(カーボンナノチューブ)」によってブランクのバランスを絶妙に調整。

バットに「C・N・T(カーボンナノチューブ)」を搭載することで、ブランクスの曲がりをコントロールしバックラッシュを防止。さらにガイドセッティングも徹底的にテストを重ねることで、トラブルレスに調整しているのだそう。

その結果、久保田さん曰く“キャストではほぼバックラッシュが起きないブランク”に仕上げられているのとのこと。

チタンフレーム、SiC-SリングのKガイドを採用。フットの高さを調整し、ラインがスムースに放出されるバランスを追求。

“9ft台のスピニングロッドの振り抜き感をベイトロッドでも体感できる”、従来であれば再現が難しいことも高次元でできるよう設計されています。

ラインナップは2機種!

「SWAT(スワット)」のベイトモデルは2機種。

港湾部・小中規模河川・運河などで、高精度のキャストに対応した「SW842B-ML/M 」と、中・大規模河川・サーフ・干潟などで遠投ができる「SW932B-ML/MH」。

いずれもセンターカットの2ピース設計になっており、パワーを示すML/Mなどの表記はティップ側の上半身がML、バット側の下半身はMとピースによってパワー設計が異なります。

上下のピースでパワーを変えることで、よりルアーの対応幅が広く設定されています。

港湾部・小中規模河川・運河に対応した「SW842B-ML/M」

「SW842B-ML/M」は、テスターの関川誠さんと中野慶一さんが監修。港湾部・小中規模河川・運河などにマッチした高精度のキャストに対応しています。

ML/Mと表記されるように、MLパワーのティップにMパワーのバットを持たせ、ベイエリアで多用する7gクラスの軽量なルアーから、最大で60gのビッグミノーやS字系プラグまで扱うことができる設計です。近・中距離でのキャストアキュラシーを高めると共に、繊細なアプローチとパワフルなゲームを得意とします。

MODEL TYPE 全長 ( m [ft]) 継数 アクション 仕舞寸法 (cm) ルアーウエイト (g) ライン (lb) PE (号) リアグリップ長 (mm) 先径 (mm) ロッド自重 (g) カーボン /グラス (%) 税別価格
SW842B-ML/M B 2.54[8’4″] 2 R 131 MAX60 MAX25 MAX2.5 300 1.7 129 96/4 ¥53,500
中・大規模河川・サーフ・干潟等に対応した「SW932B-ML/MH」

「SW932B-ML/MH」は前述した通り、久保田さんが監修した中・大規模河川・サーフ・干潟などで遠投ができるベイトモデル。

MLパワーのティップにMHパワーのバットを持たせ、シーバス向けプラグ全般からビックベイトまで使用可能な汎用性が持ち味。使用出来るラインの幅も広く、太さによってルアーのレンジを意図的に変えることや、太いラインによるパワーファイトも可能にします。

モデル タイプ 全長 ( m [ft]) 継数 アクション 仕舞寸法 (cm) ルアーウエイト (g) LINE (lb) PE (号) リアグリップ長 (mm) 先径 (mm) 自重 (g) カーボン /グラス (%) 価格(税別)
SW932B-ML/MH B 2.82[9’3″] 2 RF 145 MAX70 MAX30 MAX3.0 325 1.6 152 96/4 ¥57,000

どちらの機種も、ルアーの対応幅が広くそれぞれで様々なルアーを使用することが可能。

ライトプラグからビッグベイトクラスまで使用できるので、オールシーズンで活躍すること間違いなし!

これまでスピニング一辺倒だった方も、ぜひ一度、ベイトタックルでのシーバスゲームにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。
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