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今江克隆のルアーニュースクラブR「初公開『クジャラ』!この冬の最強釣法とダークホースを紹介」の巻 第1172回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「クジャラ・エラストマー」

そして、もう一つ、実はイマカツの若手オカッパリスタッフ達の発想で冗談半分で試作し、すでに三原(直之)プロが10月に動画配信されたルアマガ陸王第2戦(榛名湖)でまさかの驚愕ハイウェイトを出して勝利したことで、これまたまさかの製品化が確定したルアーである。

それが「風神スパイダー」の巨大オバケ版「クジャラ・エラストマー」である。

イマカツ若手スタッフのリクエストで、遊びのつもりで試作した「風神スパイダートレーラー」の巨大オバケ版「クジャラ・エラストマー」。実は瓢箪(ひょうたん)から駒の、恐るべきポテンシャルを持つエイリアンワームだった

アラバマリグが群れを形容する集合体ワームだとすれば、「クジャラ」は、稚魚の集合体にも見えれば、得体のしれないクモ? カニ?のようにも見える巨大でビックリするほどの浮力を持つエラストマーワームだ。

実はこのワーム、イマカツの若手プロ達が「風神スパイダー」のデカいのを作ってほしいとリクエストしてきたのだが、ただデカくするだけでは面白くないので、恐ろしく太い剛腕をマシマシで増殖させ、剛太毛、ボディ、ジョイント部分の球、どのパーツ部分を好きにカットしてもいろいろ使えてしまう、お徳用ワームとして作ったモノだ。

最初はあまりのグロテスクさにドン引きしてしまったが、サイトフィッシングで使ってみたところ、驚愕の結果が…。

某湖のワンド沖にポテンと落として浮かせておくだけで、先ほどまでガン無視していたバスがワラワラ寄ってきて、水中に「クジャラ」を引きずり込んでしまうという現象が起こった。

この時は、真剣に試す予定はなかったため丸くて太いボディに合ったフックがなく、バラシが連発したのだが、その何ともいえない「甘く無音に近い着水音」と、止めていても気色悪く生きてるみたいに動いている足の効果で全く予期していなかった好反応を得ることができた。

半分にカットし、#4/0オフセットフックを付けても余裕の高浮力。エラストマー特有の反発力で脚が自然に動き続けるヤバいワームだ。脚一本、ジョイント球一個まで、ムダなくカットして使える

同時に、開発アイデアをくれた若手スタッフ達にも試作品を数個渡していたが、コチラも予想を超える反応のよさに、皆が驚きを隠せなかった。

怪物スパイダーをリクエストしてくれたイマカツ若手アングラーの一人でもあり、ガチすぎる釣り女として知られるAMIさん。ビッグベイト好きだけあって、デカい「クジャラ」も普通に使いこなしていた

そのままいってまえ

ただ、ワームが想像以上にキモいうえにデカく太く、自分を含めフック選択に試行錯誤していたため、このままリリースするかどうかは、保留になっていた。

三原プロが陸王第2戦榛名湖で驚愕のスーパーハイウェイトを出したのも、この「クジャラ」のノーシンカー。榛名湖ではデカいカナブンやセミがオーバーハングから水面に落ちていたそうだ

そんな中、三原プロが陸王戦で完璧なフッキングを何発もクリアレイクの榛名湖のトップウォーターで決めて勝利したことで、まさかの「そのままいってまえ!」で、GO!が決まった、超がつくゲテモノワームである。

結論的には、今はもう手に入らなくなった「ノガレス・モスキートモンスター#3/0」以上のデカいガード付きマス針が、新たに「RYUGI(リューギ)」から登場したことも決め手になった。

ガードがなくても「クジャラ」は、丈夫すぎる脚をガード代わりにも使えるからだ。

津風呂湖U-30トーナメントで優勝した表層ピクピクオタクな新谷プロも絶賛の「クジャラ」。実際に見ると異様にデカくてキモくてドン引きするが、ナゼかマジで釣れる

ただ、この「クジャラ」、なぜ冬前の今になって突然公開したかというと、実は思いもかけない「新リグ」を発見したからに他ならない。

近日動画で公開しようと思ってはいるが、ちょっと久々ビックリ仰天な、「クジャラ」にしかできない新リグを見つけてしまったかもしれない。

恐らく冬季に抜群に効く「毛」の効果からも、この冬~早春に大爆発するかも知れないので、その時はたぶんTOP50開幕戦まで内緒にしますので、あしからず(笑)

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