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今江克隆のルアーニュースクラブR「デロン系が新テッパン!晩秋~初冬の一撃必デカな釣り方はコレだ」の巻 第1171回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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迷いと弱気

「ハドルギル5インチ」、「ジャバロン160」、ともに初めて使う人は若干引いてしまうデカさだが、これが全然普通に喰う。

というか、低水温期ほどルアーはデカい方が何らかの反応が断然多い。

これはもう、余程クセのある湖や異常なプレッシャー下でない限り間違いない。

先週のメタル系の記事でもくどく書いているが、一番の釣れない大敵は「こんなにデカくて喰うのか?」という疑心暗鬼だ。

ルアーフィッシングにおいては、最大のホゲ原因が「迷い」と「弱気」なのだ。

池原ダムではノーシンカースイミングでフナ喰いモンスター64cmを捕獲。12月に入るとモンスター級は大型のフナを好んで喰う。「ハドルギル」は晩秋~冬はギルではなく、どんくさい鮒(フナ)をイメージして使うとよい

この不安の壁を越えて使い切った時に初めて「ルアーパワー」を使いこなしたと実感できる瞬間が必ず来る。

まずは「信じる者は救われる」、これぞエサではない「喰えないモノで魚を騙す」ルアー釣りの普遍的キモなのだ。

冬季は、どうせ釣れても1~2匹が関の山、ならばデカバス率があきらかに高くなるデカいルアーを信じて使い切るのも方法だ。低水温ほどデカいルアーにデカバスは反応しやすい

高山ダムではプロトの「ハドルギル」をジグスト風に泳がせることで3,400gのモンスターを捕獲した友蔵さん。重量のあるハドルテールのキック力を活かしたチャンク風の中層泳がせも有効だ

フリー状態の作り方

だだ、キモとして頭に入れておきたいことが、「フリー状態、フリーからの最初の動き出しが勝負」ということ。

言い換えれば、いかに「ジャバロン」でも「ハドルギル」でも、最高のフリー状態を作ってやることが非常に大事だ。

常に意識したいのは、たとえディープでもバスは着水の瞬間からすでにルアーを見ていると思うこと。

たとえ着水音がイマイチでも、その後のフォールでラインの存在を一時的にでも消せればチャンスは十分にある。

フリーリグで「ジャバロン」や「ハドルギル」を使う時は、着水の瞬間からいかに完全フリー状態で落としていけるかが第一段階。

これができれば、抵抗のデカい「ジャバロン」や「ハドルギル」は、フォール中にシンカーと十分離れてくれる。

そして着底した瞬間からが本当の勝負。

ここでラインテンション、気配を断って「バスの意識から一瞬でもラインの存在を外せるか」が最大のキモだ。

これは着水と同時にロッドを大きく瞬時に倒し切る動作や、ラインを十二分に速攻で出し切る所作等で、かなり意識的かつ、継続的に行わないと結果に繋がらない、かなり集中力の必要な動作だ。

意外と簡単なようで、実は落ち着きと確信がないと継続してはできない人が多い所作でもある。

つい先日、プライベートでババ荒れの風屋ダムに行っていた河野(正彦プロ)が「ハドルギル5インチ」の10gフリーリグで50cmUPを捕獲。平均サイズが小さい風屋ダムでも狙って50cmUPを釣るにはルアーパワーは必須だ

「意識の外し」が大切

これでバスの意識をラインから外すことができれば、あとはルアーパワーで何もしないでも勝手に喰わせることができる。

もしくは意識が外れた後の動き出しの瞬間に喰ってくることが多い。

セカンドフォールからは分離幅が狭くなるため、意識の外しはさらにていねいにする必要がある。

バスの意識がラインの存在から外れたあとの自然な動き、そこからの初動がこの釣りのキモだ。

基本的にこの「意識の外し」は、デカいルアーやサイトフィッシング全般にもいえるライン操作のキモなので、意識の隅に覚えておいて損はないと思う。

おそらくこれも鮒喰いバス。「ビッグダディ」に代わる低水温期のデロン系ワームとして「ハドルギル5インチ」は、最強の存在だ

分離させやすいセッティング

最後に、フリーリグは「シンカーの重さ」、「ルアーのフォール抵抗の大小」、「ラインの太さ」によって、フリーフォール中に「ラインがキツいV字」に折れ曲がってしまうとシンカーとワームが分離しないでフォールしてしまうことが多発する。

「ジャバロン160」や「ハドルギル5インチ」は、10~17gのフリーリグで使う場合、最低16lbフロロ以上、20lb程度の太さと硬さがある方が分離させやすく、逆にラインの沈みも速いので、バスの意識を切りすいことも覚えておきたい。

素材と細部がアップデートされ、再生産が決定した「ジャバロン160」。そのフリーリグは晩秋から早春は最強の武器になるだろう。もちろん、手持ちの旧「ジャバロン160」でも威力は健在だ

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