剛を制する鋭敏…というコンセプトで生まれ変わったテンリュウのロックフィッシュロッド新生「ロックアイ・ヴォルテックス」。
その開発にも深く携わった一人、佐藤雄一テスターの解説動画がテンリュウ公式YouTubeチャンネルで公開されている。
新生ヴォルテックスの進化
さて、新生ロックアイ・ヴォルテックスの進化点において、まずはこのテクノロジーなしには語れないというのがC・N・T(カーボンナノチューブ)。
元々前作のヴォルテックスも完成度の高いロッドであったが、当時はまだC・N・Tが搭載されていなかった。今作のヴォルテックスは、その完成度の高かったところにC・N・Tの搭載。
C・N・Tの詳しい説明については割愛するが、コンポジットされたブランクは驚異的な粘りを発揮する。それゆえに、高弾性化したカーボン素材を用い、その感度や操作性をアップさせながらもC・N・Tが作用し、粘り・パワーで不足のない仕上がりになったのだ。
ちなみに、前作モデルと同じスペックのNEWヴォルテックスにRV712B-HHがあるが、自重という目に見える数値でも約10%軽量化されている。
その他、パーツマテリアルなど細かな部分は、こちらもぜひチェックしていただきたい!
遠投先を支配する2機種も
上記リンク記事にもある通り、全7機種がラインナップされる。
品名 | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
ルアーウェイト (g) |
ライン (lb) |
ライン (PE/号) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格 |
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NEW RV712B-HH | B | 2.16[7’1″] | 2* | F | 183 | MAX45 | MAX30 | MAX2.0 | 270 | 2.3 | 140 | 97/3 | ¥37,000 |
NEW RV782B-H | B | 2.34[7’8″] | 2 | RF | 121 | MAX40 | MAX25 | MAX2.0 | 305 | 2.2 | 136 | 98/2 | ¥38,000 |
NEW RV882B-HH | B | 2.64[8’8″] | 2 | F | 136 | MAX45 | MAX30 | MAX2.0 | 350 | 2.4 | 150 | 98/2 | ¥39,000 |
NEW RV782S-M | S | 2.34[7’8″] | 2 | RF | 121 | MAX30 | MAX16 | MAX1.2 | 335 | 1.7 | 119 | 98/2 | ¥39,000 |
NEW RV832S-M | S | 2.51[8’3″] | 2 | RF | 130 | MAX30 | MAX16 | MAX1.2 | 395 | 2.0 | 126 | 98/2 | ¥40,000 |
NEW RV912S-MLM | S | 2.77[9’1″] | 2 | R | 142 | MAX30 | MAX14 | MAX1.0 | 395 | 1.8 | 134 | 98/2 | ¥40,500 |
NEW RV9112S-X | S | 3.02[9’11”] | 2 | R | 155 | MAX50 | MAX30 | MAX2.5 | 395 | 2.0 | 159 | 98/2 | ¥44,500 |
その中には、RV912S-MLM・RV9112S-Xという機種があるが、それがフィールドテスターの佐藤さんからの発案を元に、鍛えられ、製品化したモデルである。
こちらの2機種は、ロングキャストを主体にした機種となる。
ロックフィッシュゲームは、手軽に始められる部分もあればトーナメントも行われる。こちらの2機種に関しては、そうした競技でもルールに収まるスペックながら、抜群の飛距離を誇る。
当然、遠投した先にはフレッシュな個体がいる可能性があり、距離を稼ぐことのできる機種は強力な相棒に。
とはいえ、狙った遠くへキャストできるか・遠投した先での操作性…これが実際には大事なところ。
両機種には、飛距離だけに特化させず、100m近い距離のピンスポットを射抜くキャスタビリティと軽量なリグにも対応する操作性を合わせ持たせているという。
フィールドでのベストバランスを求めて
ほかにも細かなコダワリが意味のある配置がされている。ガイドに関しては、スピニングはバットガイドのみチタンフレーム。最も大きい径となる部分を軽量化、それ以外を曲がりにも強いステンレスとし、その素材自体の強さを重視。
グリップ長もあえて短過ぎないように計算。というのも、ハードロックゲームでは特に遠投先で手前へと操作する際に、ロッドを斜め上方向に構えて誘ってくることも多い。その際に、リアグリップだけの長さを優先し短くすると、当然先重りする。そのあたりも、フィールドでいかにロッドを持ち使うか…そんなところを繰り返しテストしながらベストバランスを見つけた設計となっている。
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