釣り人なら誰もが一度は憧れる海外釣行。
日本ではお目にかかれない未知の魚や、怪魚と出会うことができ、なによりに異国での釣りは冒険心や非日常感も味わえる最高の思い出にもなります。
最近はようやくコロナ禍も落ち着き、少しずつ海外へ行けるようにもなりました。
ということで、先日約5年ぶりに海外釣行へ台湾の高雄へ行ってまいりました。
ぁっ、申し遅れました。ワタクシ、ルアーニュース編集部のはらせと申します。
はらせ(Harase) プロフィール
実はワタクシ、編集部の中で数少ない海外釣行経験者でして、今回で4回目となります。(ちなみに全てソロ釣行です)
近年は格安航空も多く、意外と安く海外釣行へ行くことができるんですよ!
今回は、そんな初めての海外釣行にオススメの場所、台湾の高雄についてご紹介します!
初めての海外釣行なら高雄が熱い!
高雄は台湾南部の都市で、台北に次ぐ主要都市。
日本からも成田や関空から高雄への直行便も出ているのでアクセスも良好です!
高雄までは、おおよそ成田空港からは約4時間ほどで到着し、さらに日本との時差も1時間程度。
気候も沖縄に近い亜熱帯で、四季はなく長い夏(4~11月)と短い冬(12~3月)、そして雨季(5月~9月)があります。
台湾は親日の方も多く、それでいて治安も比較的良好。文字に関しても漢字で何となく意味は分かるので、初めての海外旅行にもピッタリな場所です。
今でも忘れられないのが、駅で行きたい場所を身振り手振りで伝えたところ、駅員さんが丁寧に乗り換えや路線を書いたメモを渡してくれたこと。
その時は初めての海外釣行で、不安もあったのですが、その駅員さんのおかげで釣りもできて楽しい思い出ができました。そのメモ紙は大切に保管してあります。
高雄ではバラマンディ釣りが楽しめる!
台湾での釣りといえば、なんといってもバラマンディ釣りが有名!
特に高雄周辺はバラマンディの養殖池も多く、釣り堀として楽しめます!
主にいつも行くのが林邊という地域の「林邊大金池」。
ちなみに、この林邊大金池は現地の方によると、“林邊地域”の、大きなバラマンディ(現地では金目鱸)の池という意味だそうで、釣れるバラマンディも1mクラスの釣れる人気スポット。
料金は一人3時間でNT$300(日本円換算で1500円ほど)で、追加延長も可能です。
5年前の10月に行ったときは、爆釣で主にバイブレーションやメタルバイブでは毎投アタリがあるほどの高活性状態。ビッグベイトなどいろいろなルアーでバラマンディゲームを楽しむことができました。
しかし、数週間前に行った友人の話を聞くと、ハードプラグへの反応はほぼなく、小型のジグヘッドワームにだけ反応したとのこと。
結局今回行ったときは小さなワームには反応がなく、プラグ系に反応が集中しておりました。
その時々で、効くルアーも変わるようなので、いろいろな種類を用意しておくのが良いでしょう!
ちなみに、エサはペレット状の人工飼料のほか、ティラピアが与えられており、デザインが似ているギル型のルアーには特にバイトが多いように感じました。
ぜひ、そのあたりも用意しておくのもオススメですよ!
ちなみにタックルですが、バスロッドのMHクラスであれば十分に対応可能!
バラマンディはバイトの瞬間、水面が爆発したような迫力があり、ファイトもかなり強烈! バスやシーバスとも違う重量感と引きの強さで、日本ではなかなか味わえないやりとりが楽しめます!
ラインに関してはメインのPEは2号以上、リーダーは60lb以上を用意しておくのがオススメ。
バラマンディは鋭い牙などはありませんが、歯がザラザラなのと強烈なファイトと相まって、あっという間にリーダーがボロボロにされてしまいます。定期的にチェックして組み直すようにしましょう。
フックに関しても同様に、簡単に伸ばされてしまうので、あらかじめ強靭なものに交換しておくのもポイント。バーブレスがルールになりますので、カエシはプライヤーなどで潰しておきましょう。
DUOの怪魚用に設計された「Fang.Ops(ファングオプス)」シリーズは、あらかじめフックが強いものが採用されているので、そうしたルアーをチョイスするのもオススメです。
営業時間:6時30分~18時00分(時期によって変動あり)
林邊大金池へのアクセスは電車がオススメ。
最寄り駅は「林辺車站」という駅で、徒歩で15分ほどの距離。「林辺車站」へは、「高雄車站(高雄駅)」から約1時間20分ほどで到着します。
料金もおおよそNT$70~100ほどとなります。
ピーコックバスやチャドーも狙える蓮池潭
そしてもう一つのおすすめスポットは、高雄市内にある蓮池潭(現地ではリン・ツータンと呼びます)!
こちらは寺院が立ち並ぶ記念公園の野池で、ピーコックバスやチャドー(ジャイアントスネークヘッド)を狙うことができます。
そのほかにもパールバスと呼ばれる大型シクラソマ種の「パラクロミス・マナグエンス」や、ナイフフィッシュ、フラワーホーン、ティラピア、ナイルティラピアなど、世界各国の魚種が生息しています。
釣果のほどは、2日間(半日ずつ)でピーコックバスが8匹、パールバスが3匹、チャードー1匹とぼちぼち釣ることができました。
使用したルアーは小型のミノーやシャッド、ジグヘッドワームやダウンショット。タックルもバス用でOK!
しかしながら想像以上にタフで、見切りもかなり早い印象。小型のミノーなどを高速巻きやトゥイッチで誘うのが良いそうで、ソルトのライトゲーム用プラグが大活躍でした!
現地の友人に聞いたところ、年々タフになっているそうで、ピーコックバスやパールバス狙いなら小型プラグの高速巻き。そのほかいろいろな魚種を狙うなら、アジング用のワームなどをジグヘッドやダウンショットで使用するのが良いそうです。
オススメはDUOの「テトラワークス」シリーズとのことで、魚種問わず釣れるのだそう。
テトラワークス ウーバーで釣れたティラピア
ちなみに、台湾でも日本のルアーはかなり人気で、現地の釣具屋さんのルアーコーナーはほぼすべて日本のルアーメーカーでした。現地の釣具屋さんのレポートは、また別の機会にご紹介しようと思います。
蓮池潭へは電車で行くことができます。
最寄り駅は「左營」という駅で、そこから徒歩で10分ほどの距離。「左營車站」へは「高雄車站(高雄駅)」から乗り換えなしで15分ほどで到着します。
料金もおおよそNT$15ほどとなります。
また釣りができるエリアも限られており、週末は地元のアングラーの方も多く来るのでポイントに入れないことも…。
また、最近は蓮池潭周辺で毒ヘビのキングコブラが増えているそうなので、夜間の釣りは危険とのこと。
台湾の高雄は釣り人の楽園だった…
今回の海外釣行は、養殖池のバラマンディや野池でのピーコックバス・パールバス狙いがメインでしたが、そのほかにも高雄ではショアからGTやクイーンフィッシュなども狙うことができます。
時期によっては野生化したバラマンディも狙えたりと、まだまだポテンシャルを秘めた魅力あふれる場所です。
次回の海外釣行では、GTとクイーンフィッシュにチャレンジしようか検討中です。
今回の旅費は、3泊4日で航空券・宿泊代あわせて約10万円ほど(航空代が約95000円・ホテル代が1泊4000円で3泊)…。
前回は5万円ほどで行けたのですが、最近はコロナの影響のほか、燃料費の高騰により以前の金額の倍の旅費が掛かってしまいました。ただ、倍の値段を払っても行く価値はあったと感じています!
2024年は徐々に金額も落ち着くそう?なので、またタイミングを見て海外釣行を再開していく予定です。
今回は台湾でしたが、タイなど東南アジア方面もオススメですので、今後はそのあたりの情報やちょっとした小噺も配信出来たらと思います。