【ハイシーズン突入！】これからのロックフィッシュゲームの傾向と対策
塩津 紀彦 (ハンター塩津)（Norihiko Shiotsu） プロフィール
こんにちは！ ハンター塩津です。
今回は、これからのロックフィッシュゲームについてのお話。
いよいよハイシーズン突入！のハズが…
記録的高水温が続きタフなフィールドコンディションが続いている三陸界隈。
しかし流石にようやく海水温も下がり始め、徐々にではありますがアイナメやソイ類達もオカッパリで狙える圏内へと寄って来てくれ、やっとハイシーズンらしい魚がちらほら顔を見せてくれるようになって来ました。
しかし！今年は夏〜秋にかけて前代未聞な高海水温になってしまったため冷水を好む海藻類（昆布など）が抜け落ちてしまったエリアも多く、海藻類を隠れ家とするロックフィッシュにとっては浅場が居心地の悪い居住地となってしまっております…。
例年は岸沿いに昆布などの海藻がびっしりと生えているのですが、今年はすっかりこのり通り…。ほぼ海藻が生えてません。
そうなると秋〜冬シーズン全体を通し、ロックフィッシュが本来の産卵場である浅場へ入ってこず接岸量が少ない難しい状況が続いてしまいます…。
そこで、今回は接岸量が少ないエリアでもしっかりと魚を手にすることが出来る対処法を少し解説させていただきます。
魚が少ないと起こる現象
この秋〜冬シーズンの東北ロックフィッシュの代表選手と言えばアイナメ！
例年ですと10月半ばくらいからスポーニング（産卵）を意識したアイナメが徐々にスポーニング（産卵）エリアとなると浅場のワンドへと徐々に移動して来て11月の声を聞く頃にはハイシーズンを迎えますが、今年の場合は少し状況が違って来ております。
スポーニング（産卵）エリアに重要なのが稚魚の育成場である海藻ジャングルの有無になるのですが、今年はこの海藻がサッパリ育っていない…つまりスポーニング（産卵）エリアとしての役割を果たす場所が極端に少なくなってしまっています。
こうなるとアイナメは浅場でのスポーニング（産卵）を諦め水深の深いエリアでスポーニング（産卵）を行う個体が増えるため、結果として浅場へ入ってくる個体数の著しい減少に繋がっていきます。
そしてフィールドにいる個体数が少なくなると、個体間のエサの奪い合いが行われなくなるため、結果として捕食も慎重にゆっくりと行うようになる。
つまりエサを吟味しゆっくり判断することが出来るため、ルアーに対しても警戒心を持ちなかなかバイトに持ち込まない…と言う事が起こってしまいます。
そんなロックフィッシュに口を使わせるのが「味と匂い」！
しかし！そんな気難しいロックフィッシュ達に口を使わせるために一役買うのが「味と匂い」！
エサを取り合う競争相手がいないアイナメは視覚、振動覚でエサを探知するだけではなく、嗅覚、味覚もしっかりと活用してエサを捕食するようになります。
視覚、振動覚で「エサかな？」っと思っても、最終的にはなかなか口を使わない…。ルアーを見には来るけど口を使わない…。
それを解決するのがガルプ！シリーズとマックスセントシリーズ。
アイナメは非常に嗅覚が発達しているため、味と匂いをプラス出来るガルプ！シリーズやマックスセントシリーズ、今年は絶対に外せないアイテムです！
魚が少なければ少ないほど、活性が渋ければ渋いほどにその傾向が強くなるので、今シーズンのアイナメ攻略には味と匂いをキーワードに組み込んだパターンで攻略して下さい！
アイナメ狙いでオススメのルアー
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スポーニング（産卵）を控えたアイナメはとにかくガムシャラにエサを捕食します。
その中でも最も効率的に高タンパクを摂取できるエサが甲殻類。「ガルプ！ソルトウォーター パルスクロー3in」と言う一口サイズながらもボリュームがしっかりあるためアピール力抜群。手堅くアイナメをキャッチしたい時には外せないワームです。
30cm台のアイナメがポイントの良し悪しをはかる貴重なバロメーター。このクラスのアイナメのバイトもない所はすぐに移動しましょう。
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微波動系シャッドテールでありながらもしっかりとしたボリュームのおかげで存在感を失う事なくアピールしてくれる喰わせのシャッドワーム。
ワイドなボディーで「アイナメの小さな口に入るのかな？」と不安な方もいらっしゃるかも知れませんがご心配なく！
ボディーのリブがバイト時に潰れるためアイナメの小さな口でもスポンと咥え込んでくれます。
特大サイズのアイナメ狙いには外せない大型キラーとしても有名です。
アイナメが少なくなった磯には…
スポーニング（産卵）時期になると磯場にはアイナメがあちこちに産卵巣を作り縄張りを張り他魚が近づくと追い払うようになります。
そうなると見た目によらず気弱なソイ類はアイナメのいない深場へと追いやられてしまうのですが、今年のように浅場からアイナメが抜けた磯場にはベッコウゾイ、クロソイ、マゾイ、ムラソイなどのソイ類がつくようになります。
そのためベイトフィッシュの接岸状況にはよっては例年よりもソイ類は接岸量が多いエリアも出てくるのが今シーズンの特徴と言えるでしょう。
ソイ狙いにオススメなのが…？
ベッコウゾイ、ムラソイは12月がスポーニング（産卵）期なため12月になると一旦あまり口を使わなくなりますが、クロソイやマゾイはスポーニング（産卵）期が春先なので越冬に向けてバリバリ元気に捕食します。
そこで！狙い方として面白いのがビッグベイトゲーム！
ボトムよりも少し上の層をハイアピールのビッグベイトで攻略。基本的な動かし方は「ただ巻き」と「トゥイッチ」。
あまり派手に動かし過ぎるとルアーの泳層がすぐに浅くなりロックフィッシュの捕食射程から外れてしまうためスローに動かすのがビッグベイトで狙う時のコツになります。
また、ロックフィッシュ狙いのビッグベイトは、ルアーをロックフィッシュの捕食射程に入るまで沈める必要があるためシンカーを装着出来るモノがオススメです。私がよく使用するのが「ビースト175F」。
アブガルシア公式「ビースト175F」の詳細ページはコチラ
ロックフィッシュ狙いで使用する時はワンタッチで取り付け可能なリップを取り外し、顎の下にアブガルシア スイベルシンカーをセット。
沈む時は前傾姿勢で沈みますがリーリング時にはルアーとラインにかかる水の抵抗のおかげで水平姿勢を保ち、しっかり泳ぎます。
あまりボトムをきっちりとると根掛かりの危険もあるのでボトムよりも少し上の層をスローに泳がせる使用法がオススメです。
ちなみにフォローベイトとして使うワームも小型のワームですと反応が悪いのでボリュームのあるモノやアピール力の強いワームを使用しましょう。オススメなのは「キングテール8in」。
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ビッグベイトにバイトはあるものののらない時や、チェイスが見えてもバイトに至らない時にフォローとしてキャスト。
ソイ狙いの時には絶対的な効果のあるワームですのでフォローベイトとしてではなく普通にリフト＆フォールアクションで使用してもOK！
スイベルシンカー21〜28グラム、フックサイズはオフセットフックの4/0がベストバランスです。
エリアによる魚影ムラに注意
今シーズンはアイナメが接岸する場所が限定的、そしてベイトフィッシュに左右されるソイ類の接岸場所も不明確…。魚の「いる場所」「いない場所」の線引きがかなりハッキリと分かるシーズンになると思います。
魚のいる場所を見つけられればそこそこ良い思いが出来るものの、居なければとことんノーバイト…。とにかくランガンして、反応がないエリアで粘らずに足でどんどん稼ぐのが攻略の糸口になります。
溜まっている場所に当たれば大爆釣！って事もありますので、今年のハイシーズンは歩き回ってロックフィッシュを全力で楽しんでください♪
タックルデータ
ロッド：ソルティーステージ プロトタイプ ロックフィッシュ（XHRC-872EXH）【アブガルシア】
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リール：ゼノン BEAST【アブガルシア】
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ライン：フロロカーボンライン（16Lb）
シンカー：バークレイ スイベルシンカー（14〜35g）【バークレイ】
フック：オフセットフック（#2/0〜4/0）
ロッド：エラディケーター ロックスイーパー（ERD ROCKSWEEPER ERSC-1004XXXH - INVITE MONSTER インバイトモンスター -）【アブガルシア】
リール：レボ・ビースト ロケット【アブガルシア】
ライン：フロロカーボンライン（20Lb）
ルアー：ビースト175F【アブガルシア】
装着シンカー：バークレイ スイベルシンカー（14〜28g）【バークレイ】
関連動画
出典：YouTubeチャンネル「PureFishing TV」
