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【まだまだ進化の余地あり】ベイトフィネスアジングのメリットを解説【アブガルシアのプロト情報もチラ見せ!】

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第205回
【まだまだ進化の余地あり】ベイトフィネスアジングのメリットを解説【アブガルシアのプロト情報もチラ見せ!】

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

こんにちは!トモ清水です。

気温が平年より高い11月。この原稿を書いている下旬さえ、まだ暖かい日が続いています。とはいえ初冬を感じさせる日もあり、釣りに防寒対策が必要となってきました。

気温も高いのですが、海の中も例年より温かく、海水温が1~2度平年より高くなっています。

まだまだ水温は秋?

相変わらず全国各地、ロッドのテストで駆け回っていますが、肌感としても海がまだまだ10月の感じがします。そのあたりを考慮し、釣りを展開すると良いかもしれませんね。

東京湾もまだまだ海水温が高く、ここにきてようやく水温が落ちてきたかな、という感じです。

東京湾ではビッグベイト、ビッグペンシルパターンが現在ハマっています。かなりエキサイティングなゲームなので、お急ぎ下さい!

低温に強いタケノコメバルも、活性が上がってきた感じです。日本海側では自己記録となる45cmもゲットしました!

ベイトフィネスタックルなので、このサイズはまさにスリリングなファイトを楽しめました!

さて海水温が20度を切ると、大型のアジも狙い易くなってきます。今年もアジは好調で、全国各地で釣れています。

アジングの歴史

私の知る限りアジングという言葉が世間に広がり出したのは、2007年頃ではないでしょうか。

2000年頃にジギングがブームになり、2003年頃にエギングブームがやってきました。

続いて2005年頃にメバルブームと、ソルトシーンが一気に盛り上がりましたね。

ということでアジングという一つのジャンルが成立し、まだ20年経っていません。まだまだ進化の余地が残されている、ということです。

特にベイトタックルを使ったアジングは、まだまだ伸びしろがあります。

当初は批判も多かったベイトフィネスアジング

アブガルシアから業界初、量産型のソルト用のベイトフィネスロッドを発売したのが2012年。当時はベイトタックルでアジングをするアングラーは1%以下。よほどマニアックなベイトタックル好きなアングラーしか使っていませんでした。それはメバルも同様で、ライトソルト用のタックルは、スピニングタックルと相場が決まっていました。

ですから当時は、新しいソルトのベイトフィネスに対する批判的なご意見は少なくなく、まだまだ認知度は低いものでした。

今後ベイトフィネスの伸びる理由

10年以上経った今は、ベイトタックルの使用者が増え、感覚的にはライトソルト全体の5%くらいになったのではないでしょうか。スピニング使用率95%:ベイト使用率5%、とまだまだ低く、この数字の低さがまだまだ伸びる要素の理由です。

また他の伸びる理由として大きいのがリールの進化。

劇的な進化を遂げてきたベイトリール

各社この10年間だけでもスプールの軽量化、ソルト対応可能なラインナップの充実化、ベアリングの進化など、もはやスピニングタックルと同様の飛距離が、たとえ1.5g前後の軽いルアーでさえ出せるようになりました。

そして、今まで最大のベイトタックルの普及の妨げとなっていたのがバックラッシュというライントラブル。このトラブルがベイトリールは使うのが難しい、というネガティブな要因となっていました。

バックラッシュが…は、もはや過去の話

そのバックラッシュというトラブルが、最新のリールではかなり制御されていて、キャスト方法によってはサミングという動作をしなくとも、バックラッシュが発生しない、というリールが数多く開発されました。

アブガルシアからRevoからLTというチューニングが不要で、ベイトフィネスに使えるリールが出て10年。今では最高峰の「ZENON LTX」を愛用しています。

ZENON LTX【アブガルシア】

製品名 自重(g) ギア比 スプール径/幅 ハンドル長 ライン巻き取り長 最大ドラグカ ラインキャパシティ PE1号 ボール/ローラーベアリング 本体価格(税抜)
ZENON LTX 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78 cm 5kg 0.205mm/6Lb : 70m 0.235mm/8Lb : 50m 0.265mm/10Lb : 40m 100m 9/1 ¥45,200
ZENON LTX-L 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78cm 5kg 0.205mm/6Lb : 70m 0.235mm/8Lb : 50m 0.265mm/10Lb : 40m 100m 9/1 ¥45,200

アブガルシア公式「ゼノン」 詳細ページはコチラ

amazonの「ゼノン LTX / ゼノン LTX-L」販売ページ

ベイトタックルのメリット・デメリット

もはやスピニングと遜色なく使える最新のリールとロッド。バックラッシュという最大のデメリットが無くなってくると、ベイトタックルの持つメリットを活かせるようになります。

ベイトタックルをソルトで使う上で、そのメリットとデメリットをしっかり把握しておくことは重要。

スピニングタックルと比べ、良い悪いではなく、お互いの長所・短所を理解した上で使い分けることが最も重要だと考えます。

そこでベイトタックルとスピニングタックルのそれぞれのメリット・デメリットを箇条書きで表してみたいと思います。

ベイトタックルのメリット

・太いラインが使える(飛距離が落ちない)

・感度が高い

・手返しが良くなる

・クラッチ親指一つで切れ、すぐにルアーをフォールさせられる

・キャストアキュラシーが高い

・巻き上げトルクが高い

・キャストが楽しい

・「釣れちゃった」という感覚が「狙って釣った」という感覚に

ベイトタックルのデメリット

・バックラッシュが発生(この最大のデメリットが最新のリールによって激減出来ます)

・ベイトフィネス専用の軽量化されたリールでないと、軽いルアーのキャストが難しい

・1g以下の軽量ルアーの飛距離が落ちる

・ベイトフィネス専用の軽量化されたリールが必要

・1g以下のルアーのフォールスピードがスピニングより遅い

・キャストや操作に慣れが必要

基本的に、純粋に楽しいからベイトタックルを使っている、というアングラーが多く、その楽しさを紐解いていくと、キャストアキュラシーが高い、手返しが良い、感度が高い、といった要素が積み重なって、釣りそのものがより「楽しい」とアングラーが感じている、と考察出来ます。

今回使用したタックル

ロッド: 5ft9in ベイトフィネスロッド

リール:ZENON LTX-L【アブガルシア】

ライン:スーパーファイヤーライン・ウルトラ8(0.5号)【バークレイ】

リーダー: バニッシュレボリューション(3Lb)【バークレイ】

ルアー:バークレイ アジデント(1.5g)【バークレイ】+ガルプ!ソルトウォーター ベビーサーディン2in【バークレイ】

アブガルシア最新シークレット情報公開!

リールはプロトのためモザイク処理しています。

アブガルシアのリールエンジニアと共に遠征し、釣りしていますが、一年以上テストしているリールパーツで、4thサンプル。

これが業界初の技術でベイトフィネスをさらに進化させるモノ。

詳しくは内緒ということで、おそらく来年のフィッシングショーでピュアフィッシングジャパンさんから発表されると思います♪

そんな感じでアブガルシアのリールも、もちろん水面下で色々開発が進んでいて、将来への期待と、釣りがさらなる進化するワクワクがたっぷり!

G-TECも水面下で東レ社とのカーボン共同研究も進んでいて、さらなるロッドの進化を目指しています。

残念ながら、どれも極秘なので詳細はまだ明かすことは出来ませんが、メーカーとしての技術の進歩、日々の努力はしていますので乞うご期待!

まさに今が旬なアジング

サイズも数も調子が上がってくるのが、まさにこの11月12月。今年は海水温が平年より高いため、1月に入ってもアジングが楽しめるのではないか、と予測しています。

是非とも、いつもスピニングでアジングを楽しんでいるアングラーの方にこそ、この時期にベイトフィネスで新しいアジングに挑戦してみてください!

さて、この時期のアジは脂が乗っているので、以下の料理方法がおススメです。

トモ清水的アジ料理ランキング

1位:アジのなめろう

2位:刺身

3位:アジの干物

4位:アジフライ

5位:アジの握り

やはり食べて美味しいのがアジの魅力。アジングのゲーム性と、釣った後の楽しみを存分に楽しめる最高の季節です♪

まさにアジングはこれからがピークでは!? 是非フィールドに足を運んでみてはいかがでしょうか。

トモ清水でした!

See you next time!

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