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【2024年1月登場予定】「発売されたらスグ欲しい」と思ってしまった「アイチューナーフィネス」。超精密な本気のトゥルーチューンが、これなら誰にでも!!

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実は…先月(10月)から注目していたアイテムがある。

それはスミス公式Instagramにはアップされていた。先月のとある日、仕事が終わり、ビール片手に何の気なしに見ていたのだが、「おっ!」であり、見始めると「おぉっ!!」で呑む手が止まった。

そのアイテムが、アイチューナーフィネス

いよいよ公式サイトにも掲載された今、その開発秘話を直撃してみた(発売は2024年1月予定)。

アイチューナーフィネス

マジックジャーク専用ロッドやスティルエリア48HFなど、今シーズン次々に魅力的なエリアタックルを発売しているスミス。

その中で、前述の通り「オッ!」と目を引くアクセサリーが「アイチューナーフィネス」。

まず簡単に何か?といえば、ルアーのトゥルーチューンが精密に行えるアイテムだ。

ロッドやルアーと較べれば地味な存在と言えなくもないが、一度手にしたら手放せないというこのアイチューナーのスペックに迫ってみよう。

マジックジャークにトゥルーチューンは必須!

その成型精度という点で日本製のプラグは世界に誇れるものだと言ってよいだろう。泳ぎのバラツキなどは海外製品には未だに存在するが、日本製のプラグは小型のものであったとしてもその均一性という点ではズバ抜けている。

しかしながらその精度を以てしても、小型プラグの場合は100%真っ直ぐに泳ぐという保証ができない。それはほんの僅かな接着剤や塗装ムラでさえも影響してしまう場合があるからだ。そのため特に小型ミノーやシャッドにはトゥルーチューニングは必須であると言ってよいだろう。

アイチューナーフィネスの開発背景に関しては、マジックジャーク専用ミノー「スティルエリア」シリーズを使うにあたっても、その性能を100%引き出すためにはどうしてもトゥルーチューニングを避けては通れないという結論に至ったからとのことだ。

満足できるアイチューナーがない…ならば作るしかない

一般的なアイチューナーは主にバス用やソルト用のルアー向けだったと言ってよいだろう。それで何の不自由もないだろうし、人によっては専用ツールなど使わずプライヤーでトゥルーチューニングを行う人もいる。

しかし、エリアトラウト用の小型ロングビルミノーをトゥルーチューンしようとするといささか話が違ってくる。何せ、その調整が極めて繊細な作業になるからだ。ほんのコンマ数ミリ、アイリングを曲げただけでその航跡がガラリと変わってしまったという経験をした人も少なくないだろう。

ツールを使う事で曲げ過ぎてしまうのを嫌い「爪先で押す」という人もいるほどエリアトラウト用小型プラグのトゥルーチューニングというのは極めて繊細な感覚が求められる。一般的なアイチューナーではそれが極めて難しい。なぜなら、一般的なアイチューナーに掘られている溝がエリアトラウト用プラグには太過ぎるからだ。

3種のスリットで小型プラグに完全対応

アイチューナーフィネスは先端部に0.6mm/0.7mm/0.8mmの3種類のスリットが設けられている。

スミスのエリアプラグであれば、スティルエリアは0.6mm、パニッシュエリア70Fは0.7mmがフィット。市販されているエリア用の小型プラグはそのほとんどをカバーすることができる。

適切なスリットを瞬時に判別

複数のスリットが設けてあるアイチューナー。その反面、必要となるスリットを探すのに手間取ることも少なくない。ましてや、3種のスリットがあるアイチューナーフィネス、余計に探す手間が掛かるのでは???

この問題を改善するため、アイチューナーフィネスにはグリップ面に凸状で線径の刻印が入れてあるのだ。片面(の前側)には「0.6」もう片面(の後ろ側)には「0.8」と刻印されており、握った瞬間にどのスリットが上面に位置しているのかがわかるようになっている。

例えばスティルエリアのトゥルーチューンを行うのであれば、グリップに0.6と記された面を握り込めばスムーズに作業を進めることが出来る。

カラビナリールにセット可能

基本的にトゥルーチューニングは現場作業となる。そのためアイチューナーはフィールドに持ち込むツールであり、常にアングラーが携えているのが理想だ。いちいちボックスに仕舞い込むのも効率が悪いだろう。となると、ラインクリッパーなどと同じようにカラビナリール(ピンオンリール類)で装着しておくのが理想形。アイチューナーフィネスでは後端にそのためのリングを設けてある。

こだわりのグリップ

エリアトラウトは時として手が悴む状況下で釣りをする事も珍しくない。その際はグローブを装着している場合も少なくないが、アイチューナーフィネスはグローブをはめた状態でも掴みやすい形状をしており、そのままの状態で作業が可能。

カラーは派手な印象を受けるオレンジカラー。これはカラビナリールにセットした際、他のツール(クリッパー、リリーサーなど)の中からアイチューナーフィネスを取り出しやすくするための工夫だそうだ。カラビナリールを使わず単体で使用する場合この手の小型ツールは紛失が付き物だが、オレンジカラーのアイチューナーフィネスは落下させても見失うリスクを軽減させてくれるはずだ。

エイトカンの付着塗料(バリ)取りにも

塗装時に付着してしまうラインアイへの塗料。そのまま使う人も少なくないが、小型プラグの場合は綺麗に除去しておいた方がベターだ。アイチューナーフィネスではラインアイをスリットに挟んだ状態で上下左右に動かすことで付着塗料の除去にも使うことが出来る(トゥルーチューンに狂いが生じない程度の作業をお勧めします)。

小型プラグのトゥルーチューニングの作業性と精度を大幅にアップしてくれるアイチューナーフィネス。ぜひとも常備しておきたい専用ツールだ。

本気で本当のトゥルーチューンができる〝一生モノ〟になりそうな予感。来年は、このアイチューナーフィネスを持って数多くのトゥルーチューンマスターが生まれるのではないだろうか。

アイチューナーフィネス

標準小売価格¥1,300+税
2024年1月発売予定

スミス公式「アイチューナーフィネス」詳細ページはこちら

SMITH(スミス) プロフィール

1970年創業。日本のルアーフィッシング創成期からそのノウハウや楽しみ方を提案し続けている。バス、ナマズ、ライギョ、トラウト、ソルトと展開するジャンルも多岐に渡る。展開するタックルはスミスオリジナルのロッドやルアーに加え、プラドコやゲーリーヤマモトといった海外製品の輸入販売も行っている。
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