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今江克隆のルアーニュースクラブR「ニッチだけど唯一無二!今まで伏せていたパワースピンの本当の秘密」の巻 第1170回

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「スパイダースピン」ならではのスーパーキャスト機能

すでにここでも「スパイダースピン」に関しては幾度も解説してきたが、戦略上あまり語りたくなかった「スパイダースピン」ならではのスーパーキャスト機能が実は存在する。

「T1100G」をフルレングスにわって採用している「スパイダースピン」は、その粘り強さ、耐破損強度もさることながら、実は極めて珍しい「スパイダースピン」専用設計の独自のマンドレルを採用していることは、今まで伏せてきた事実だ。

このマンドレルの採用によって、「スパイダースピン」はフルチューブラーながら実はソリッドティップに似たティップセクション独特の曲がり込みがデザインされている。

これは「T1100G」特有の「一見、張りがあるのに実はしなる」特性を利用したもので、チューブラーなのに一定負荷を超えるとソリッドティップのような柔軟性を発揮するセクションが設けられている。

ただ、継ぎ式のソリッドティップのような極端な変化ではなく、マンドレルにより自然なティップの入り込みで、この技術は「T1100Gナノアロイ」を世界に先駆けてバスロッドに初採用してきたエバーグリーンならではの経験から成せる、高度なブランクス成型技術なのである。

この独特のティップセクションのデザインが「神ピッチング」と自分が呼ぶほどのピッチングのやりやすさを実現し、同時に並のハードロッドでは真似できない「ボー&アロー」キャストへの高次元対応能力を実現している。

「スパイダースピン」の公開していなかった秘密の一つが「神ボー&アロー」対応のT1100G対応の特殊マンドレル製チューブラーティップ。硬いだけのチューブラー、弾性が低く継ぎ目のあるソリッドティップには苦手な技だ

自分と常に練習で同船している河野(正彦)プロや渡辺はすでに幾度も目撃し、そのたびに感嘆する「スパイダースピン」の「ボー&アロー」は、実は自分の必殺技として隠し続けていた技術だ。

通常のスピニングでのスキッピングなら河野プロの目が点になる神キャストに自分は到底敵わない。

しかし、逆にその河野や渡辺を驚かせる精度&角度でカバーを自在に打ち抜けるのが自分のオリジナル「神ボー&アロースキッピング」である。

並の角度では絶対に入らないスキマや穴すら、ノーモーションで真っすぐ矢のように打ち抜ける「ボー&アロー」の精度は、一度間近で見たら衝撃を受けるだろう。

フィジカルで劣る自分が若い連中にシャローカバーの攻略精度で勝つために、2年近く密かに練習してきたのが今江式ボー&アローである。

このテクを100%活かすために、「スパイダースピン」のティップセクションはチューブラーの張りの強さを残したまま、同時に弓のように柔軟でかつ、絞り込み破断に強いことが絶対条件だったのだ。

スピニングの曲芸的スキッピングが目が飛び出るほど上手い若手プロ達と互角以上に渡り合えるように極秘に特訓していた「ボー&アロースキッピング」。並のスキッピングでは攻略不能などんなスキマでも射貫ける自信がある

「スパイダースピン」の秘密

そして、この他にも「スパイダースピン」には隠されたコンストラクション上の秘密がまだある。

それが、グリップの内部構造と弾性にもこだわり抜いた「インナーパイプの秘密」だ。

通常、ロッドの内部構造まで試作段階で踏み込むことはバスアングラー目線ではまずありえないことだが、「スパイダースピン」の圧倒的な操作性は、実は独自の内部構造からもたらされた恩恵でもあることを今回、初公開しておこう(その秘密は、週末頃、エバーグリーン特設WEBページで公開予定)。

「スパイダースピン」の秘密は、実はグリップの見えない部分に隠されている。インナーパイプの素材にもこだわった理由は、エバーグリーン特設WEBページにて近日公開

近年の「カレイド・インスピラーレ」は、自分の感覚経験的な開発力に「G-nius」青木哲氏のロッドビルド技術とガイドセッティング技術、そしてLFKDチャンプの、プロも驚くマニアックすぎるビルダー知識をも吸収することでメーカー常識をはるかに超えた実戦設計へと昇華されている。

ガイドセッティングは、Fujiの公認ガイドマイスター青木哲氏が担当。ガイドの巻き方、個数、配置でロッドは同じブランクスでも全く別モノになることは意外に知られていない

今週、金曜日には店頭に並ぶ「スパイダースピン」を一度握って振ってみれば、実質7フィートとは思えない実戦主義に裏打ちされた信念と進化を感じ取れると思います。

いよいよ足掛け5年近い開発期間を経て「スパイダースピン」が今週末に店頭デビュー。振ればわかるその違いを、ぜひ店頭で実感してみてほしい

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