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平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】アユ・ハスパターンに注目②

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◆アユ接岸に注意

北湖の沖で群れるアユ、通称・アユボール。これが接岸すれば一気に数釣りが可能になる

さて、基本的に不景気な話が多い南湖の釣果だが、北湖を含めれば景気のよい話題も。特に水温が低下してくる9月にかけて一気によくなってくるのが、アユパターンだろう。秋雨前線で流入河川から冷たい水が流れ込むようになるとアユが接岸してくる。アユは冷水系魚類なので、冷たい水に反応する。そのため、南湖の沖のように瀬田川堰の放流量がなくてカレントがない場合には、絶望的にアユは存在しない。

湖西の流入河川で捕獲したアユ。8月中旬は冷たい水の河川か、北湖の沖にしかいない

南湖の沖のチャンネルラインにアユが入るためには、瀬田川堰の放流量が最低でも50㌧を超えていないといけない。
だから、南湖ではなく流入河川のあるシャローエリア、北湖のカレントの当たるショアラインなどにアユは接岸するようになる。このアユが接岸するようになると一気に数釣りも可能となり、ハスも入ってくることからハスパターンによる大型連発も発生する。

曇天時はショア寄りのチャター&スピナベ、晴天無風時はパンチショットリグで切り抜けるのが8月末展開

ここで一気に琵琶湖炸裂という展開が発生することになる。その気配がすでにお盆後半から起きており、南湖でショア寄りの箇所では55㌢UPから60㌢UPが単発ながらヒットするようになっている。それらは濁りがあるのでチャターベイトやスピナーベイトのパターンとなっており、濁りが少なければノーシンカージャークという展開も。
そのため、南湖だけでなく北湖も視野に入れながら、これからはじまるアユ&ハスパターンに注目していくと一気に景気のよい話が広がってくる。そのトリガーを引くのは台風であり、秋雨前線なのである。
そして、ローライトの日以外は終わりつつあるパンチショットリグ(リーダーレスダウンショット)で切り抜けるというのが、8月末頃の展開となりそうだ。

北湖のアユ、ハスの多いエリアでフリックカーリー4.8㌅のダウンショットで55㌢クラス。南湖はキビしくても、北湖も含めると景気がよくなる

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