◆台風連発で東風
今週は台風19号、20号が連続で通過することになり、琵琶湖は連日の東風となりそうだ。例年9月の台風シーズンが8月後半にやってきたような状況で、1週間に1回は台風がやってくる。台風の直撃でなくても、沖縄から九州に接近してきた時点で東風が発生することになり、東岸の風裏中心の展開が続く。
南湖でいえば、木ノ浜、赤野井、下物、北山田という展開となり、北湖でもマイアミから長命寺、沖島という展開となる。
また、台風20号は琵琶湖直撃のコースが予想され、本紙発売時の24日頃は琵琶湖はクローズとなりそうだ。その後は台風直撃で一気にウイードが抜ける可能性も高く、雨量が多ければ水質回復というシナリオも描けるが、雨量が少なく風の影響だけを受けた場合には南湖はアオコが攪拌され、切れたウイードが蔓延して泥濁りという最悪のパターンとなってしまう。
そのため25日、26日の週末の釣果は、この台風20号による影響を大きく受けるだろう。
◆南湖はあいかわらずの酸欠、アオコ、泥濁り
それ以前のお盆の南湖は、かなりヒドかった。お盆期間ということもあり、関東など遠くからの遠征組が長期間滞在されるケースも多かったが、あまりの釣れなさに予定を切りあげて早々に琵琶湖を後にされることすらあったほどだ。
レンタルボートのアングラーの釣果なども、0から3尾程度とかなりキビしく、ノーフィッシュも目立った琵琶湖南湖であった。
湖面には酸欠で死んだ今年生まれた10㌢以下のバスの死骸が目立ち、シャローを中心にアオコが蔓延。沖は切れたウイードが浮かび、泥濁りの水が広がっていた。こうした状況では沖に漠然と浮いてワームをキャストするだけではバイトがなく、お盆の前半こそ沖の船団が形成されていたが、中盤からはあまりのバイトのなさに沖の船団もなくなり、ボートが点在する南湖となっていた。
過去10年でもっとも釣れないお盆となり、お盆期間の釣果はシャロー、北湖と分散する結果となった。