新生「ロックアイ・ヴォルテックス」の登場がテンリュウから発表され、初代ロックアイから数えると4代目となるフルモデルチェンジを果たし、注目を集めている。
出典:天龍公式
そんな折、テンリュウ公式YouTubeチャンネルでもPV映像が公開された。
剛を征する鋭敏 ロックアイヴォルテックス
コンセプトを「剛を征する鋭敏」としたロックアイ・ヴォルテックス。
前作のヴォルテックスも、非常に完成度の高いロックフィッシュロッドであり、ショア・ボートゲームを網羅するラインナップであった。
ただ、前作時にはなかったモノがある。それが、もはやテンリュウロッドといえば…の「C・N・T(カーボンナノチューブ)」である。
【天龍 × ロックフィッシュ】大注目!フルモデルチェンジした「ROCK EYE VORTEX(ロックアイ・ヴォルテックス)」
C・N・Tコンポジットで、より高みへ
近年、タフ化するロックフィッシュ。タフコンの中でのバイトを得られる感度も必要。とはいえ対峙するパワーは必要となるし、時に気難しいロックフィッシュを騙せる繊細なアプローチも必要となる。
パワーを持たせれば、重く鈍重なロッドとなってしまうし、かといって繊細・感度よく仕上げれば、いざ掛けた時のファイトに不安が残る。
そこでC・N・Tのコンポジット。
感度と操作性を求め、カーボン素材を高弾性化しながら、強烈なロックフィッシュとのファイトを高い復元力・粘りでアドバンテージをもたらすテクノロジー。
軽くて、強い。言葉にすれば陳腐だが、まさに理想的なロックフィッシュロッドに昇華したロックアイ・ヴォルテックスにはC・N・Tは不可欠な存在だった。
実際のところ、前作同様の機種としてはRV712B-HHが唯一挙げられるが、自重が約10%軽量化されている。
本当に獲るためのガイド設定
ロックフィッシュといっても様々だが、フィールドによっては大遠投でキャスタビリティを持って攻略しなければならないシーンも多々ある。
そのキャスト時にガイド設定は小さくない影響を与えるが、ロックアイ・ヴォルテックスではガイドも考え抜かれている。
遠投性能を求めれば、ガイド径は必然的に大きくなり重量が増す。そこで、キャスト性能を求めるスピニングモデルには、その重量増を最小限に抑えるためにバットガイドのみチタンフレームとした。最も大きなガイドを軽量チタンフレームとし感度・操作感での向上ももたらすわけだ。
ところが、チタンフレームが全てではなく、バットガイド以外はステンレスフレームとした。これは、その素材自体の強さを優先し、曲がりがたいステンレスフレームを採用。大型ロックフィッシュのパワーは時に想像を凌駕することもあり、最も重さが出る大口径ガイドは軽さや感度を求めチタンに、それ以外は強さを求めてステンレスにした。
計算されたグリップ長
また、グリップ長も計算して作られた。具体的にはハードロックなどでは、ティップを上に構えて操作する時間も多く、グリップ長が軽さを求めて短くするだけでは実際の操作時に、〝軽いのに重い〟と感じてしまう現象が起きる。
そのため、実際の軽量化だけでなく「フィールドで構えた時に感じる重さ」のバランスを取り、過度な軽量化だけを狙ったグリップエンドの短縮ではなく、グリップエンド方向に重心をもたらすことでフィーリングとして軽くなる長さに調整。
キャスト時、操作時に、そのバランスのよさを感じる仕様となっているという。
現代に求められる新たな機種も
品名 | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
ルアーウェイト (g) |
ライン (lb) |
ライン (PE/号) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格 |
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NEW RV712B-HH | B | 2.16[7’1″] | 2* | F | 183 | MAX45 | MAX30 | MAX2.0 | 270 | 2.3 | 140 | 97/3 | ¥37,000 |
NEW RV782B-H | B | 2.34[7’8″] | 2 | RF | 121 | MAX40 | MAX25 | MAX2.0 | 305 | 2.2 | 136 | 98/2 | ¥38,000 |
NEW RV882B-HH | B | 2.64[8’8″] | 2 | F | 136 | MAX45 | MAX30 | MAX2.0 | 350 | 2.4 | 150 | 98/2 | ¥39,000 |
NEW RV782S-M | S | 2.34[7’8″] | 2 | RF | 121 | MAX30 | MAX16 | MAX1.2 | 335 | 1.7 | 119 | 98/2 | ¥39,000 |
NEW RV832S-M | S | 2.51[8’3″] | 2 | RF | 130 | MAX30 | MAX16 | MAX1.2 | 395 | 2.0 | 126 | 98/2 | ¥40,000 |
NEW RV912S-MLM | S | 2.77[9’1″] | 2 | R | 142 | MAX30 | MAX14 | MAX1.0 | 395 | 1.8 | 134 | 98/2 | ¥40,500 |
NEW RV9112S-X | S | 3.02[9’11”] | 2 | R | 155 | MAX50 | MAX30 | MAX2.5 | 395 | 2.0 | 159 | 98/2 | ¥44,500 |
上記スペックの通り、その中にはこれまでなかったモデルもある。RV912S-MLM・RV9112S-Xがそれだ。ちなみにこの2機種はフィールドテスターの佐藤雄一氏からの発案で生まれたモデルとなるそうだ。
いずれも、ロングディスタンスを正確に射抜くキャスタビリティ。そして投げた先で、どう操作し掛けるか…という部分を突き詰めたモデル。
圧倒的な遠投性能と、そこで使うべきルアーをいかに操るか、この2機種があることで非常にテクニカルな攻めが遠投先で数多くのルアー重量で可能になる。
ロックフィッシュゲームに剛を征する鋭敏…ぜひぜひチェックしてみてください。発売は11月を予定!
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