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【バチ抜けにコレだわ】2024年登場予定・シマノ「エクスセンス ランザ120F ジェットブースト」に触れた日inエクスセンスミーティング

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2024年登場予定の「ランザ」がお披露目

「マジ!?エクスセンスから〝バチパターン特化型〟が出るの?」という衝撃が個人的なファーストインパクトだった。

ご存じシマノのシーバスブランド「エクスセンス」。2024年1月、「エクスセンス LANZA(ランザ)120F ジェットブースト」が登場予定ということだ。

バチ抜け特化型でリップレスなフローティングペンシル。しかもフローティングでありながら〝飛ぶ〟らしい。

「エクスセンスミーティング2023 in 神奈川」へ

その現物、まだコスメがされていない内部構造丸見えのランザを実際に触れられる貴重な機会が、10月21日に開催された「エクスセンスミーティング2023in神奈川」。

神奈川・東扇島西公園(川崎)にて開催された当イベントでは、ランザをはじめ数多くのルアーを、数多くのロッド&リールで試し投げができちゃう素晴らしい機会。

しかも、すぐ側にはシマノ・インストラクターの鈴木斉さんや嶋田仁正さん、モニターの川上靖雄さんがいて、実際にシマノ製品に触れ・投げて、それが貴重なお話を聞きながら試投できちゃう。参加者にとってはなんとも贅沢な空間だったのではないでしょうか。

イベント限定アイテムの販売や、ウエーダーなどウエア系の試着もできたり、内容は充実。

△シマノ・インストラクターの鈴木斉さん。アドバイスを受けながら。実際にタックルを手に取り、投げて、じっくり話を聞き込む参加者が多かった

△シマノ・インストラクター嶋田仁正さん。論理的な組み立てでランカーシーバスを釣り上げる嶋田さんは、まるでガイドのように貴重な話を参加者に。記者も盗み聞きしていましたがうらやましかった(笑)

主に東京湾を中心にシーバスゲームに精通するシマノ・モニターの川上靖雄さんの元にも、多くの参加者が質問をぶつけていた

エクスセンス ランザ120F ジェットブースト

さて、改めてエクスセンス ランザ120Fジェットブーストについて簡単にご紹介しておきたい。まずは簡単にスペックから。

出典:シマノ公式

タイプ 全長(mm) 重量(g) 飛距離(m) スイムフォーム(角度(°)) フック 本体価格(円)
フローティング 120 7.5 44 0 #12 x 3 1,750円

出典:YouTube「SHIMANO TV公式チャンネル」

シマノ公式エクスセンス ランザ120Fジェットブースト詳細ページはこちら

バチ抜けパターン特化型

冒頭にも述べた通り、バチパターンを攻略するルアーはエクスセンスにも数あれど、「特化型のバチ抜け専用ルアー」となると……あったっけ?と記憶を辿る。

シマノのスタッフさんに「実はバチミノーというルアーが、かつてありまして…」と言われ、おぉ~なんか思い出した。テールがレザーの!そんな話をしながら、「エクスセンス ランザ120F ジェットブースト」が非常に久々のバチ抜け専用ルアーとなることを聞いた。

ランザ120Fジェットブースト

ではどんなところがバチ抜けにスペシャリティを持つのか。話を伺ってきた。

まずバチ抜けパターンは、当たり前だがバチ食いのシーバスに対しルアーをバチのようにイミテートして狙うことになる。

表層でバチのようなスーッときれいな引波を出すために、フローティングであればレンジをしっかりコントロールしながら水平姿勢で引きやすい。

バチをイミテートした引波

そのバチライクな引波を、非常に細身のシェイプと計算されたウエイトで確実にイミテートできるのがランザ。

△内部構造丸見えのランザが展示されていた。非常に細身でリップレス、そして内部にはジェットブースト搭載

ここまでであれば設計も簡単に思えるが、そうではなく。〝フローティングで細身〟となれば、当然自重は軽くなる。

軽いモノを投げる。その時に決定的な弱点が飛ばないということ。どんなにナイスな動きをしても、届かなければ意味をなさない。

〝飛ばない〟を解消するジェットブースト

ランザは、細身で自重7.5gという軽さでありながら、テスト時に平均飛距離で44mオーバーを記録したそうだ。

その立役者となったシマノテクノロジーが「ジェットブースト」。

キャスト時は重心が後方へ動き、安定した飛距離を実現。そして内部スプリングで、オートマチックにメインウェイトが正しい位置に戻り、着水から巻き始めた瞬間にアクションを開始。

飛距離の安定と自動でウエイトが戻ることによるアクションレスポンスの高さは大きなアドバンテージ。

リップレスで飛距離が出る&よりナチュラル

そして、だからリップレス。ジェットブースト搭載であるために、リップが水を受けてボディの角度を変えてウエイトを戻す…という必要がない。先に述べた通り、着水から巻き出せばオートでウエイトが戻るからだ。

であればキャスト時の抵抗となるリップは必要ではなくなるし、さらにナチュラルな動きを演出できる。だからリップレス。

ランザというバチ抜け特化ルアーは、ジェットブーストとの相性がめちゃくちゃマッチしていたのだ。

△ランザのウエイトは直径4mmを採用。飛距離とよりよい泳ぎを出すための形状を両立させるための仕様だ

もう一点、ランザのための仕様といえるのが、その内蔵タングステンウエイト。実はそのサイズ直径4mm。多くのジェットブースト搭載ルアーのウエイト直径は5mmおよび6mmがほとんど。

これはバチ抜け特化型として考えた時に、少しでも細身のシェイプで食わせたいという考えから。

つまりはエクスセンス ランザ120F ジェットブーストは、食わせの細身シェイプで、バチのような引き波をナチュラルに立てられ、フローティングでコントロールもしやすい。

そして、そうするために犠牲になってきた大きな問題「飛距離」に関してもジェットブーストが解決した、まさに「バチ抜けパターンにはコレ」なフローティングペンシルといえる。

発売は2024年1月を予定ということで、時期的にもピタリなタイミングとなる予感…。登場が待ち遠しいですね。

エクスセンスミーティングはガツガツいくべし

さて、余談になりますが、エクスセンスミーティング2023について、もう少しだけ。

ランザはじめ、シマノ製品がメチャクチャたくさん実際に投げられる機会で、参加者とテスターさんやスタッフさんが、とても近い距離でざっくばらんに色々なお話をしていたことが印象に残った。

中には、シーバスはあまりやったことがない…という方もいれば、ルアーやロッドの角度を詳しく聞き込む参加者までレベルも様々。

参加無料で予約不要、有名アングラーと距離感ゼロで話せる機会はそうそうない。

スタッフの対応も非常に丁寧で、個人的には〝恥ずかしがらずにガツガツ色々触って、色々聞いた方がお得!〟と思いました(笑)。

△ココだけのトークショーもあったり

久しぶりの開催となったエクスセンスミーティングですが、次回どこかで開催される際にはぜひぜひ積極的にガツガツいってみてください。

次はカメラじゃなくて、タックル握って参加したいなぁと思えるイベントでありましたよっ!

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。
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